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比喩論

定価: 2,200 (本体 2,000 円+税)

ようこそ、比喩の森へ! 現代日本語、古典語の豊富な用例をもとに、隠喩の機構、日本語の比喩史、比喩の思考をわかりやすく説く。比喩の森の良きガイド。

【著者略歴】
多門靖容(たもん やすのり)
〈略歴〉
1961年 静岡県富士市生
1983年 名古屋大学文学部国文科卒業(国語学専攻)
1988年 名古屋大学大学院博士後期課程単位取得退学(国語学専攻)
1988年 愛知学院大学文学部講師
現  在 愛知学院大学文学部教授
     博士(文学)
〈専攻〉
表現論、発話行動論
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
1章 隠喩とはなにか
 1.はじめに
 2.呼び名と意味と
 3.XトイウYとXハYダ
 4.隠喩
 5.隠喩の二重提喩説
 6.普通の措定文と隠喩文の違い
 7.措定文とは何をする文なのか
 8.隠喩とは何をすることなのか(1)
 9.隠喩とは何をすることなのか(2)
 10.慣用度と思い込み
 11.おわりに
2章 比喩と連体修飾―メンバ、カテゴリと存在―
 1.はじめに
 2.XトイウY
 3.隠喩とカテゴリ
 4.YトシテノX
 5.メンバとカテゴリ(1)
 6.メンバとカテゴリ(2)
 7.観点
 8.複合タイプ
 9.コトの構造とコトの特徴
 10.すべて、まさに、の意味
 11.主名詞と情報の重さと
3章 対人関係のメタファー・シネクドキー
 1.はじめに
 2.隠喩
 3.提喩
 4.まとめ
4章 日本語の比喩史(1)
 1.はじめに―比喩史はどこにあるか―
 2.例示物の参照域
 3.参照域と列挙
 4.中古の話
 5.中世の話
 6.近世の話
 7.これからの話
5章 日本語の比喩史(2)
 1.はじめに
 2.日本語の比喩史をどのように捉えるか
 3.古典テキストにおける列挙とはなにか
 4.古典テキストにおける想起的記述とはなにか
 5.時代的な様式の変遷はどのようであったか
 6.比喩史にとって何が一番問題なのか
 7.おわりに
6章 和歌喩辞受容の一側面
 1.はじめに
 2.中古散文と和歌喩辞
 3.紅葉の消長
 4.花の消長
 5.露、山吹、落花、蛍火、雪の消長
 6.まとめ
7章 神、仏、鬼の比喩―古典の用例―
 1.超越者のイメージ要素
 2.神の比喩
 3.仏の比喩
 4.鬼の比喩
 5.その他(鬼神など)
 6.おわりに
8章 新しい比喩表現―参照と隠語性―
 1.内言の世界
 2.新語・隠語の楽しみ
 3.引用的比喩
 4.宇津保の用例
 5.参照をめぐる楽しさ
 6.諺化
 7.おわりに
9章 類聚章段の思考
 1.はじめに
 2.カテゴリに関する特徴はあるか
 3.そのカテゴリはどれぐらい一般性を持っていたか
 4.臨時性の強いカテゴリにはどんなものがあるか
 5.比喩性の高いカテゴリとそうでないカテゴリの違いはなにか
 6.対比構造を探す
 7.まとめ
初出一覧
あとがき
著者多門靖容 著
発行年月日2014年05月31日
頁数158頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2041-3
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