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デューイ教育観の研究

定価:本体 27,000 円+税
デューイ教育観の全貌を細部にわたって解明、一つの体系として整え、現代の教育実践や教育観との関わりにおいてどこまで妥当なものとして是認され得るかを吟味。

【著者略歴】
牧野宇一郎(まきの ういちろう)
1920年4月 静岡県に生まれる
1946年 東京文理科大学哲学科(哲学専攻)卒業、続いて特研生(後期中退)
1951年~52年 ガリオア留学(米ミネソタ大学)
1962年 文学博士

元甲南女子大学教授、前大阪市立大学教授
目次を表示します。
はしがき
凡例
Ⅰ 教育哲学と教育
 一 教育哲学とは何か
 二 哲学と教育哲学
  1 哲学は教育哲学である
  2 哲学と教育
  3 社会の改善と教育
 三 教育哲学と教育科学
 四 教育哲学の位置と構造
Ⅱ 「教育」の一般的意味
 一 最広義の教育規定
  1 心の形成もしくは変様としての教育
  2 「学習」の意味と教育
  3 この規定の意義について
 二 教育作用の構造
  1 教育作用の間接性
  2 学習を伴う活動―特に為すことと経験―
  3 再方向づけとしての方向づけ
 三 環境による心の変様としての教育
  1 「教育」の一般的意味の二、三の意義
  2 コミュニケーションと教育
Ⅲ 社会の更新と個人の生長
 一 社会更新のための教育
 二 生長の通常の意味
 三 教育の主体としての社会的生活
  1 社会とは何か
  2 社会による教育と公教育
  3 教育の主体と教育の過程
  4 ルソーの『エミール』への批判
Ⅳ 生長と教育
 一 教育は本当に生長であるか
 二 生長の理想的意味と教育
  1 生長は生活である
  2 生長は経験の連続的再構成である
  3 教育的経験と生長
  4 生長における英知と自由
  5 生長に関する二、三の問題
    ―特に生長を経験の連続的再構成をもって定義することの必要性に
    ついて―
 三 生長に反する教育の否定と最善の準備
  1 準備説の否定と教育の目的
  2 展開説の否定とフレーベル批判
  3 形式陶冶説の否定と転移
  4 適応の意味と形成説の否定
  5 最善の準備としての現在の生長
 四 生長の価値と教育
Ⅴ 民主主義と学校
 一 民主主義と生長
 二 民主的社会としての学校
  1 社会の形式的教育機関としての学校―学校の必要と意味―
  2 社会の縮図および胎芽としての学校―学校構成の諸要因―
  3 モデルとしての理想的家庭と計画しつつある社会
  4 学校はどこまで民主的生活でありうるか
Ⅵ 社会の動向と教育
 一 社会学的考察の必要
  1 心理学的考察と社会学的考察

  2 社会学的考察と教育
 二 社会変化とそれへの対応
  1 社会変化と産業革命
  2 大社会への展望と地方共同体
  3 個人性の喪失と新しい個人主義―民主的社会的探究の要請―
  4 経済的不安定と復興自由主義―組織された英知の要請―
  5 文化の全線における生活の仕方としての民主主義
  6 ドイツ問題と民主主義
 三 社会改善の諸要因
  1 科学技術文明の許容
  2 個人的諸動機の軽視
  3 マルクス主義の拒否
  4 科学的態度の推奨
  5 社会生活の民主化
 四 社会観の学校教育上の意義
  1 作業中心の実験室教育
  2 現実社会と結合した生活教育
  3 二、三のデューイ批判について―社会改革と教育改革―
Ⅶ 人間的本性と教育
 一 心理学的洞察と心理学
 二 心のとらえ方と教育
  1 新旧心理学と教育
  2 心と人間的本性
 三 人間的本性の発達と教育―衝動、習慣、および英知―
  1 衝動の三つの次元
  2 幼児の本性と教育
  3 習慣の形成
  4 英知の発現
  5 英知の構成
  6 英知の発達と教育
  7 人間的本性の発達と職業
 四 新しい心理観の教育的意義
  1 教育の心理学的諸原理と熟練および技術の学習
  2 個人の独自性と公教育の普遍性
  3 子ども中心と社会中心の教育
Ⅷ 題材とカリキュラム
 一 教育の諸原理と学校教育の諸問題
 二 題材とは何か
  1 「題材」の広狭二義
  2 内容と対象―教科書の性格―
  3 客観的諸条件と題材
 三 カリキュラム
  1 カリキュラムとは何か
  2 初等教育のカリキュラム
  3 高等教育とカリキュラム
  4 中等教育とカリキュラム
  5 幼稚園と学齢区分
 四 カリキュラム構成の諸原理
  1 社会的生活中心のカリキュラム
  2 現在中心のカリキュラム
  3 科学的、芸術的、およびコミューニケイティヴな生活としてのカリキ
    ュラム
  4 経験への新しい興味や態度の発展としてのカリキュラム
  5 人類の短絡的生長過程としてのカリキュラム
  6 集中と免除の原理
 五 カリキュラム上の若干の問題
  1 三つのRとカリキュラム
  2 カリキュラムにおけるディスィプリンとエッセンシャルズ
Ⅸ 方法と探究指導
 一 方法とは何か
  1 学習活動の方法と題材
  2 学習活動の方法と教授の方法
  3 生長の諸段階と方法
 二 探究と学習
  1 探究の本性―「反省」の意味及び場面と操作との関係―
  2 場面とトランスアクション
  3 場面とそれのしみわたる性質
  4 トランスアクションと諸操作
  5 統合的学習活動としての探究
  6 幼児と探究
  7 個人の探究態度―いわゆる「学習態度」の問題―
 三 探究指導の諸問題
  1 諸学科の統合と専門家教授および学年間教授
  2 コミュニケーションと学級経営
  3 興味と動機づけ
  4 教師の指導性とインドクトリネイション
  5 生活の指導としての学習への指導―「生活指導」と「学習指導」―
  6 ヘルバルト批判
 四 「問題解決学習」批判について
  1 「問題解決学習」と「系統学習」
  2 「問題解決学習」と「発見学習」
Ⅹ 価値と教育
 一 教育的価値と価値の教育
  1 価値とは何か
  2 「教育的価値」の諸意味と教育上の諸価値の問題
  3 教育における目的
  4 内実的価値と教育的価値
 二 科学と教育
  1 科学の本性と科学教育
  2 科学的態度の養成
  3 科学的態度の拡張―人間的諸価値の科学的創造―
  4 社会科学と教育
  5 全科学の統一としての地理学
  6 科学の歴史性と歴史の科学性
 三 芸術と教育
  1 経験の一面としての芸術
  2 学習活動の芸術性と芸術作品
  3 純良な芸術と有用な芸術
  4 純良芸術の指導と意義
 四 道徳と教育
  1 「道徳」の意味と道徳教育
  2 全教育活動を通しての道徳教育
  3 道徳的観念と倫理教授
  4 規律と学校生活
  5 科学と道徳教育
  6 愛国心と国家観
 五 宗教と教育
 六 職業と教育
ⅩⅠ 社会改革と教師―教育行政の諸問題―
 一 社会改革と学校教育―学校改革の一つの視点―
  1 社会の教育的改革
  2 学校教育を通しての社会改革―特に学問の自由と政治としての教育―
 二 教育行政と民主主義
  1 教育行政の意味
  2 教育行政における能率の原理
  3 教育行政と民主主義の原理
  4 教育行政における諸概念―特に平等について―
 三 教師の教育行政への参加
  1 教育行政における教師の責任と参加
  2 教師の人事について
 四 教師の社会活動
  1 他の働く人たちとの同盟
  2 階級闘争と資本主義について
  3 暴力の否定と制圧
  4 指導性と専門家
 五 生長する教師の形成―教職教育の問題―
索引
著者牧野宇一郎 著
発行年月日1977年07月31日
頁数1366頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0474-1