デューイ教育観の研究
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はしがき
凡例
Ⅰ 教育哲学と教育
一 教育哲学とは何か
二 哲学と教育哲学
1 哲学は教育哲学である
2 哲学と教育
3 社会の改善と教育
三 教育哲学と教育科学
四 教育哲学の位置と構造
Ⅱ 「教育」の一般的意味
一 最広義の教育規定
1 心の形成もしくは変様としての教育
2 「学習」の意味と教育
3 この規定の意義について
二 教育作用の構造
1 教育作用の間接性
2 学習を伴う活動―特に為すことと経験―
3 再方向づけとしての方向づけ
三 環境による心の変様としての教育
1 「教育」の一般的意味の二、三の意義
2 コミュニケーションと教育
Ⅲ 社会の更新と個人の生長
一 社会更新のための教育
二 生長の通常の意味
三 教育の主体としての社会的生活
1 社会とは何か
2 社会による教育と公教育
3 教育の主体と教育の過程
4 ルソーの『エミール』への批判
Ⅳ 生長と教育
一 教育は本当に生長であるか
二 生長の理想的意味と教育
1 生長は生活である
2 生長は経験の連続的再構成である
3 教育的経験と生長
4 生長における英知と自由
5 生長に関する二、三の問題
―特に生長を経験の連続的再構成をもって定義することの必要性に
ついて―
三 生長に反する教育の否定と最善の準備
1 準備説の否定と教育の目的
2 展開説の否定とフレーベル批判
3 形式陶冶説の否定と転移
4 適応の意味と形成説の否定
5 最善の準備としての現在の生長
四 生長の価値と教育
Ⅴ 民主主義と学校
一 民主主義と生長
二 民主的社会としての学校
1 社会の形式的教育機関としての学校―学校の必要と意味―
2 社会の縮図および胎芽としての学校―学校構成の諸要因―
3 モデルとしての理想的家庭と計画しつつある社会
4 学校はどこまで民主的生活でありうるか
Ⅵ 社会の動向と教育
一 社会学的考察の必要
1 心理学的考察と社会学的考察
2 社会学的考察と教育
二 社会変化とそれへの対応
1 社会変化と産業革命
2 大社会への展望と地方共同体
3 個人性の喪失と新しい個人主義―民主的社会的探究の要請―
4 経済的不安定と復興自由主義―組織された英知の要請―
5 文化の全線における生活の仕方としての民主主義
6 ドイツ問題と民主主義
三 社会改善の諸要因
1 科学技術文明の許容
2 個人的諸動機の軽視
3 マルクス主義の拒否
4 科学的態度の推奨
5 社会生活の民主化
四 社会観の学校教育上の意義
1 作業中心の実験室教育
2 現実社会と結合した生活教育
3 二、三のデューイ批判について―社会改革と教育改革―
Ⅶ 人間的本性と教育
一 心理学的洞察と心理学
二 心のとらえ方と教育
1 新旧心理学と教育
2 心と人間的本性
三 人間的本性の発達と教育―衝動、習慣、および英知―
1 衝動の三つの次元
2 幼児の本性と教育
3 習慣の形成
4 英知の発現
5 英知の構成
6 英知の発達と教育
7 人間的本性の発達と職業
四 新しい心理観の教育的意義
1 教育の心理学的諸原理と熟練および技術の学習
2 個人の独自性と公教育の普遍性
3 子ども中心と社会中心の教育
Ⅷ 題材とカリキュラム
一 教育の諸原理と学校教育の諸問題
二 題材とは何か
1 「題材」の広狭二義
2 内容と対象―教科書の性格―
3 客観的諸条件と題材
三 カリキュラム
1 カリキュラムとは何か
2 初等教育のカリキュラム
3 高等教育とカリキュラム
4 中等教育とカリキュラム
5 幼稚園と学齢区分
四 カリキュラム構成の諸原理
1 社会的生活中心のカリキュラム
2 現在中心のカリキュラム
3 科学的、芸術的、およびコミューニケイティヴな生活としてのカリキ
ュラム
4 経験への新しい興味や態度の発展としてのカリキュラム
5 人類の短絡的生長過程としてのカリキュラム
6 集中と免除の原理
五 カリキュラム上の若干の問題
1 三つのRとカリキュラム
2 カリキュラムにおけるディスィプリンとエッセンシャルズ
Ⅸ 方法と探究指導
一 方法とは何か
1 学習活動の方法と題材
2 学習活動の方法と教授の方法
3 生長の諸段階と方法
二 探究と学習
1 探究の本性―「反省」の意味及び場面と操作との関係―
2 場面とトランスアクション
3 場面とそれのしみわたる性質
4 トランスアクションと諸操作
5 統合的学習活動としての探究
6 幼児と探究
7 個人の探究態度―いわゆる「学習態度」の問題―
三 探究指導の諸問題
1 諸学科の統合と専門家教授および学年間教授
2 コミュニケーションと学級経営
3 興味と動機づけ
4 教師の指導性とインドクトリネイション
5 生活の指導としての学習への指導―「生活指導」と「学習指導」―
6 ヘルバルト批判
四 「問題解決学習」批判について
1 「問題解決学習」と「系統学習」
2 「問題解決学習」と「発見学習」
Ⅹ 価値と教育
一 教育的価値と価値の教育
1 価値とは何か
2 「教育的価値」の諸意味と教育上の諸価値の問題
3 教育における目的
4 内実的価値と教育的価値
二 科学と教育
1 科学の本性と科学教育
2 科学的態度の養成
3 科学的態度の拡張―人間的諸価値の科学的創造―
4 社会科学と教育
5 全科学の統一としての地理学
6 科学の歴史性と歴史の科学性
三 芸術と教育
1 経験の一面としての芸術
2 学習活動の芸術性と芸術作品
3 純良な芸術と有用な芸術
4 純良芸術の指導と意義
四 道徳と教育
1 「道徳」の意味と道徳教育
2 全教育活動を通しての道徳教育
3 道徳的観念と倫理教授
4 規律と学校生活
5 科学と道徳教育
6 愛国心と国家観
五 宗教と教育
六 職業と教育
ⅩⅠ 社会改革と教師―教育行政の諸問題―
一 社会改革と学校教育―学校改革の一つの視点―
1 社会の教育的改革
2 学校教育を通しての社会改革―特に学問の自由と政治としての教育―
二 教育行政と民主主義
1 教育行政の意味
2 教育行政における能率の原理
3 教育行政と民主主義の原理
4 教育行政における諸概念―特に平等について―
三 教師の教育行政への参加
1 教育行政における教師の責任と参加
2 教師の人事について
四 教師の社会活動
1 他の働く人たちとの同盟
2 階級闘争と資本主義について
3 暴力の否定と制圧
4 指導性と専門家
五 生長する教師の形成―教職教育の問題―
索引