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ナショナリズムと歴史論争

山路愛山とその時代

定価:本体 3,400 円+税
明治大正時代に民間の歴史家・ジャーナリストとして第一線で活躍した山路愛山の業績をその生涯と思想より再検討。当時のナショナリズムと歴 史論争に関心を持つ読者必読。

【著者略歴】
伊藤雄志(いとう ゆうし)
1947年9月13日東京生まれ。
学歴 東北大学理学部卒業。
広島大学大学院文学研究科博士課程修了。
メルボルン大学にてPhD(科学史)取得。
職歴 スインバーン工科大学、モナッシュ大学、カンタベリー大学、オーストラリア・ニューカッスル大学講師。
現職 ウェリントン・ヴィクトリア大学アジア・ヨーロッパ言語文化学部日本語学科主任。
専攻 日本思想史、日本語教育。
主要論文
「オーストラリアとニュージーランド」(鹿島英一編『大学生のための短期留学―オセアニア・アジア・中東―』風間書房、2004年)
目次を表示します。
序 章
ナショナリズム/山路愛山の賞賛者/「忘れられた」思想家/本書の目的
第一章 若き日の山路愛山
儒教道徳/キリスト教/内村鑑三不敬事件/教育と宗教の衝突
第二章 人間精神の抑圧と解放
山路愛山と北村透谷/保守主義批判/啓蒙主義批判/人生における「文学」の意義/青年教育と精神的煩悶/女子教育と良妻賢母/自立した女性/家族制度の変遷/女性の社会的活動/女性の解放
第三章 歴史研究の方法と目的
考証史学/考証史学に対する反論/儒教と中国思想史/国学派 日本古代の道/水戸学派 忠君愛国の精神/抵抗の精神
第四章 進歩史観
啓蒙史学と徳富蘇峰/山路愛山の社会進歩観/社会革命の構造/マルクス主義史観
第五章 社会史(一)無視された民衆
原膠即の「日本中世史』/貴族の時代における発展と停滞/藤原氏の時代における日常生活/中世の領主と百姓/江戸時代の都市と地方/江戸時代の遊侠
第六章 社会史(二)混合民族国家としての日本
日本人の起原をめぐる論争/井上哲次郎の「単一民族説」/山路愛山の複合民族説/日本列島の異民族/西日本と東日本/日本の精神的統一/「狭義の日本人」と「広義の日本人」/
第七章 社会史(三)海洋国家としての日本
倭冠/
西洋文明との接触/
豊臣秀吉の朝鮮侵略/
外国の影響と鎖国/
造船王岩崎弥太郎/
第八章 国家と個人
徳富蘇峰の転向と山路愛山/小日本論と大日本論/山路愛山の帝国主義論/社会主義と非国家主義/強い国家と強い個人/
第九章 朝鮮半島と中国
日韓併合/内藤湖南の中国論/中国と日本の相違/中国の伝統/共同的社会と個人的社会/中国の教育/被支配民族としての漢人/中国と日本は呉越同舟中国に対する日本人の態度/中国における日本学/中国の独立/日本の対中国政策/人民のための中国/
第十章 国民教育と国際教育
日本主義/異文化理解/日本国民性論/福沢諭吉の新道徳教育論/山路愛山の「世界文明の教育」/井上哲次郎の武士道論/世界の中の日本/
終章 山掩愛山の遺産
自由主義ナショナリストとしての山路愛山/社会史家としての山路愛山/あとがき
著者伊藤雄志 著
発行年月日2005年10月15日
頁数322頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1511-2