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顔の再認記憶に関する実証的研究

定価:本体 8,000 円+税
顔の記憶は対人関係を支える基本的な認知能力である。本書では記銘時の処理、表情・人種の違いに焦点を当て、一連の実験に基づいて顔の記憶過程の特性を論究。

【著者略歴】
吉川左紀子(よしかわ さきこ)
京都大学大学院教育学研究科助教授 博士(教育学)

1954年 北海道に生まれる
1977年 京都大学教育学部卒業
1982年 京都大学大学院教育学研究科博士課程学修認定退学
1982年 追手門学院大学文学部助手
1989年 追手門学院大学文学部助教授
1997年 京都大学教育学部助教授
1998年より現職
目次を表示します。
第1章 序論
 第1節 顔の記憶をめぐる心理学的問題
  (1)はじめに
  (2)心理学研究における「顔」
  (3)1970年代までの顔の認識および記憶研究
 第2節 顔の認識・記憶に関する最近の研究動向
  (1)既知の顔(familiar faces)の認識研究からの示唆
  (2)コンピュータによる顔画像合成とそれを用いた顔の認識研究
  (3)日常認知に対する関心と顔の記憶研究
  (4)相貌認知障害に関する神経心理学的研究 
 第3節 本研究の目的と方法
  (1)本研究の目的
  (2)実験課題および指標
第2章 顔の再認記憶における意味処理優位性 
 第1節 意味処理優位性効果:問題の所在
 第2節 部分―全体符号化説の検討
  (1)目的
  (2)方法
  (3)結果
  (4)考察
 第3節 意味処理優位性効果は視覚的符号化段階に帰属できるか?
  (1)目的
  (2)方法
  (3)結果
  (4)考察
 第4節 意味コード説の検討
  (1)問題
  (2)実験1:意味判断条件に用いる尺度の選択
  (3)実験2:再認記憶実験
 第5節 まとめ
第3章 表情が顔の再認記憶におよぼす影響
 第1節 表情と顔の再認記憶研究:問題の所在
 第2節 顔の再認記憶における表情の効果
  (1)実験1
  (2)実験2
  (3)実験3
  (4)考察
 第3節 表情の効果と意味処理優位性
  (1)実験4
  (2)実験5
  (3)考察
 第4節 まとめ
第4章 人種の違いが顔の再認記憶におよぼす影響
 第1節 顔の記憶と人種効果:問題の所在
 第2節 短期・長期再認課題における人種効果
  (1)問題と目的
  (2)方法
  (3)結果
  (4)考察
 第3節 自発的記憶方略と人種効果
  (1)問題と目的
  (2)方法
  (3)結果
  (4)考察
 第4節 人種効果と意味処理優位性
  (1)問題と目的
  (2)方法
  (3)結果
  (4)考察
 第5節 まとめ
第5章 相貌認知障害と顔の再認記憶
 第1節 相貌認知障害と顔の認識・記憶研究:問題の所在 
  (1)はじめに
  (2)相貌認知障害と顔の認知・記憶過程 
 第2節 事例研究:Tさんの顔の認識,記憶の特徴 
  (1)Tさんの症例 
  (2)顔の知覚・認識課題
  (3)顔の再認記憶課題:同一画像と異表情画像の反復提示
  (4)考察 
 第3節 まとめ
 資料 
第6章 全体のまとめと今後の課題
 第1節 意味処理・表情・人種 
 第2節 日常生活における顔の認知・記憶との関係 
 第3節 顔の認知・記憶の神経心理学的障害への示唆 
 第4節 今後の課題
引用文献
追記 
あとがき 
著者吉川左紀子 著
発行年月日1999年03月15日
頁数184頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1144-2