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言語発達の障害への語用論的接近

定価:本体 11,000 円+税
障害を持つ子供との会話に大人の振る舞いがどのような影響を与えているかを語用論的に検討。相互理解を基礎とする子供の言語指導の新たな方法論への展望を示す。

【著者略歴】
大井 学(おおい まなぶ)
1952年 香川県に生まれる
1977年 京都大学大学院教育学研究科博士課程中退
1977年 愛媛大学教育学部助手(言語障害児教育)
1979年 同講師
1984年 金沢大学教育学部助教授(障害児心理学)
1994年 京都大学博士(教育学)の学位を取得
1997年 金沢大学教育学部教授(障害児教育)
      現在に至る
目次を表示します。
 序章 語用論と言語発達障害の指導 
  第1節 言語指導における使用と自然さへの志向
  第2節 語用論と言語指導の出会い
  第3節 語用論的アプローチの展開
第Ⅰ部 大人との相互作用と子供の言語獲得 
 第1章 相互作用における大人からの援助
  第1節 意味的随伴性と慣例化
  第2節 伝達の成功のための協力
  第3節 大人の発話に影響する変数
  第4節 相互作用が言語獲得に及ぼす影響
  第5節 日本における研究
 第2章 言語発達障害を持つ子供と大人との伝達的相互作用
  第1節 指示性と応答性に関する仮定
  第2節 多元的な相互作用研究へ
  第3節 日本における研究
第Ⅱ部 語用論的アプローチに関する方法論的検討
 第3章 文脈を設定した指導における不適切発話の形成
  第1節 研究の目的
  第2節 研究1
  第3節 研究2
  第4節 結論
 第4章 語用論的アプローチ―伝えつつ教える方法―
  第1節 言語指導における広い語用論と狭い語用論
  第2節 広い語用論による指導
  第3節 狭い語用論による指導
  第4節 その他の関連する指導
 第5章 広い語用論の新たな可能性 
  第1節 言語発達障害を持つ子供との会話
  第2節 接近可能な会話の不全とその解決
第Ⅲ部 前言語期の子供との交渉,及び伝達の帰属
 第6章 交渉についての健常児と精神遅滞児との比較
  第1節 研究の目的と方法
  第2節 結果と考察
 第7章 精神遅滞児の交渉失敗に関連する要因
  第1節 研究の目的と方法
  第2節 結果と考察
 第8章 大人による身振り模倣が精神遅滞児との交渉に及ぼす効果
  第1節 研究の目的と方法
  第2節 結果と考察
 第9章 交渉を通じた精神遅滞児の伝達技能の改善 
  第1節 研究の目的と方法
  第2節 結果と考察
 第10章 健常児及び精神遅滞児に対する伝達の帰属
  第1節 研究の目的と方法
  第2節 結果と考察
第Ⅳ部 会話における随伴的応答の役割―就学前児の場合―
 第11章 随伴的応答の性格―健常児と言語・学習障害児との比較―
  第1節 研究の目的と方法
  第2節 結果と考察
 第12章 言語・学習障害児との会話における応答性促進の意義
  第1節 研究の目的と方法
  第2節 結果と考察
 終章 語用論的アプローチの意義と課題
  第1節 本研究の意義と課題
  第2節 指導を言語論的に基礎づける必要性
文献
あとがき
著者大井学 著
発行年月日1995年12月15日
頁数212頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0949-4