博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

サドにおける言葉と物

定価:本体 7,000 円+税

ルクレティウス、ルソー、ドルバック等のテキスト、キリスト教的伝統との綿密な比較検討の上に、サドが描き出す唯物論的世界と彼の言語活動の独自性を明らかにした、サドに関する日本で初めての学術研究書。

☆☆第18回渋沢・クローデル賞特別賞受賞☆☆

【著者略歴】
秋吉良人(あきよし よしと)
1961年 東京都にまれる
1988年 和光大学人文学部人間関係学科卒業
1999年 東京大学大学院人文社会系研究科欧米系文科研究専攻博士課程修了
博士(文学)
現在 國學院大學文学部外国語文化学科専任講師

フランス文学・思想、精神分析専攻

※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
序文
凡例
第1章 サド的世界の基本原理
 第1節 「衝突」
  1.〈薔薇〉の衝突  
  2.原子の衝突と快楽 
  3.原子から宇宙へ 
 第2節 「火」とpassion 
  1.火の魂,火のpassion  
  2.火のメトニミー  
  3.善人のアパシー  
  補注 自由思想における「火の魂」論の系譜 
 第3節 「切断―細分」化とサド的リベルタンの生き方
  1.〈切断―細分〉  
  2.憐れみとアパティア
  3.〈情欲passions〉の前での平等 
第2章 サド的世界における言葉と物
 第1節 唯物論における言葉と物
 第2節 言葉の「衝突」
  補注 サド『閨房哲学』のエピグラフの来歴とその運命
 第3節 身体と言葉における「細分」化とその原動力
     :エネルギ一・電気・火
1.身体と言葉の〈detail〉  
2.身体と言葉の「エネルギー」
3.その他の二重語義 
第3章 サドにおける自然の声とその代弁者
 第1節 自然の声としての「情欲passions」:ルソーにおける「二つの声」
をめぐって
 1.聞くことによる善と悪 
  2.ルソーと「二つの声」 
  3.理性の声と心の声 
  補注「ジュリ」から「ジュリエット」へ 
第2節 声/代弁者としての〈organe〉
:三つの『ジュステイーヌ』に見る〈organe〉の変遷
  1.〈organe〉の多義性 
  2.三つの『ジュステイーヌ』とorgane
  補注 〈organe〉の意味と変遷 
 第3節 サド的リベルティナージュの頂点:アパティアと原理
  1.身体の否定:あらゆるpassionsの否定としてのアパティア
  2.原理によるリベルティナージュ 
終章 言葉の病理と作品の言葉
  1.<音ずれ>の恐怖 
  2.意味するものと化した世界 
  3.言葉の病理と作品の言葉

書誌
あとがき
著者秋吉良人 著
発行年月日2001年02月15日
頁数276頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1254-8