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律令制度と日本古代の婚姻・家族に関する研究

定価:本体 8,000 円+税

律令制によって持ち込まれた中国の父系制の諸原理を古代日本がどのように取捨選択していったのか。記紀などの漢字文献と仮名文学作品とを比較・精読し、その解明を試みる。

☆★☆第31回(2016年度)女性史青山なを賞受賞☆★☆

【著者略歴】
胡 潔(Hu Jie)
1956年 中国上海市に生まれる
1983年 上海外国語学院日本語・アラビア語学部卒業
1983年9月 上海大学国際商業学院日本語学部専任教員
1995年 お茶の水女子大学修士課程修了
1999年 お茶の水女子大学博士課程修了。博士(人文科学)
    お茶の水女子大学大学院助手、研究員を経て、
現在、 名古屋大学大学院国際言語文化研究科教授
※データは刊行当時のものです※
目次を表示します。

 一 研究の背景と問題の所在
 二 本書の留意点と目標
 三 本書の構成
第一編 婚姻慣習と漢字表現
 第一章 王位継承と結婚とその表現
  はじめに
  一 近親婚例の再検討
  二 近親婚から見る双系的性格
  三 近親婚に関する記述法
  おわりに
 第二章 親等、服紀と親族名称
  はじめに
  一 五服制と五等親条。服紀条
  二 父系継承
  三 父系親範囲
  四 女性の帰属
  五 多妻婚的名称使用法
  六 五等親条と服紀条の役割
  おわりに
 第三章 婚姻語彙における和型と漢型の交渉
  はじめに
  一 「うたがき(かがひ)」
  二 「相聞」・「往来」
  三 「よばひ」・「娉」・「結婚」
  四 「妻問」・「嬬問」・「?言」
  五 空間移動を表す和型と漢型
  おわりに
第二編 婚姻居住と親族関係
 第一章 婚姻居住と律令制
  はじめに
  一 『万葉集』にみる家族と訪婚
  二 律令制と夫婦同居
  三 訪婚と妻方居住婚の連続性
  四 妻方居住婚と独立居住婚の連続性
  居住の段階性と流動性―おわりにかえて
 第二章 平安時代の婿取婚について
  はじめに
  一 婿取りの決定―藤原長家の場合
  二 妻方居住の事例―藤原兼頼の場合
  三 独立居住の事例―藤原伊周、藤原頼宗、藤原公任、藤原教通の場合
  おわりに
 第三章 平安時代の邸宅伝領
  はじめに
  一 邸宅の所有者と居住者
  二 妻家の邸宅と婿
  三 邸宅伝領における夫婦、親子
  おわりに
 第四章 平安時代の「後見(うしろみ)」について
  はじめに
  一 後見の基本構造―婿取婚との関連性を中心に
  二 後見の段階性と多層性―一夫多妻婚との関連を中心に
  三 後見の活動的生活―個人所有制との関連を中心に
  四 後見の公私両面性―摂関政治との関連性を中心に
  おわりに
第三編 職と父系的継承
 第一章 嫡庶子制について
  はじめに
  一 王位継承と嫡庶子制
  二 蔭位継承と嫡庶子制
  三 財産継承と嫡庶子制
  四 戸籍制と嫡庶子制
  おわりに
 第二章 蔭位制について
  はじめに
  一 唐の資蔭制について
  二 日本の蔭位制について
  三 昇進コースの固定と官職の独占
  四 官位・官職の譲与
  五 日記の伝承
  おわりに
 第三章 家業と父系的継承
  はじめに
  一 官人登用制度と学問
  二 紀伝道文人の家業観
  三 家業と奉公
  おわりに
 終章 

あとがき
索引(事項・研究者名)
著者胡潔 著
発行年月日2016年02月25日
頁数364頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2121-2

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