博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

立命館大学文学部人文学研究叢書 6清初皇帝政治の研究

定価: 7,150 (本体 6,500 円+税)

清朝皇帝と八旗の旗王・旗人との関係や、皇帝をめぐる諸官制などの考察を通じて、太宗~順治朝政治史の展開を跡づけ、清初の皇帝権力の実態を明らかにする。

【著者略歴】
磯部淳史(いそべ あつし)
1980年生まれ。
2010年 立命館大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了。博士(文学)。
2013~2015年 大阪市立大学大学院文学研究科都市文化研究センター研究員。
現 在 立命館大学文学部非常勤講師。専攻は東洋史学(近世史)。
※データは刊行当時のものです※
目次を表示します。
人文学叢書刊行の辞
凡例
序章
 第一節 清朝国家の構造と八旗制―本書の視座
 第二節 本書の目的と清朝史研究の現在
第一章 清初における六部の設置とその意義
 序 
 第一節 天聡五年三月の諸王上奏と六部の設置
 第二節 六部の大臣と啓心郎
 第三節 六部の機能と官人・旗王関係
 小結
第二章 清初入関前の内三院について―その構成員を中心に―
 序
 第一節 太宗朝の内三院について
 (1)内三院の成立とその職掌
 (2)崇徳年間の内三院の構成員について
 第二節 ドルゴン政権の成立と内三院構成員の動向
     ―順治帝即位後の政治事件を例として―
 小結
第三章 ドルゴン政権と順治初年の政争
 序 
 第一節 順治初期の政治抗争とドルゴン政権の成立
 (1)順治帝の即位をめぐる各派閥の考察―ドルゴン擁立派について―
 (2)順治帝の即位をめぐる各派閥の考察
    ―ホーゲ擁立派・フリン擁立派について―
 第二節 入関後のドルゴン派・反ドルゴン派の抗争とその展開
 小結
第四章 太宗・順治朝におけるグサ=エジェンとその役割
 序 
 第一節 太宗朝における皇帝・旗王とグサ=エジェン
     ―トゥルゲイを例として―
 第二節 ドルゴン政権におけるグサ=エジェンと八旗官人事
     ―ホロホイを中心に―
 小結
第五章 崇徳年間における太宗属下の旗人について
    ―鑲黄旗を中心に―
 序
 第一節 崇徳年間の鑲黄旗と属下の旗人
 (1)崇徳年間の鑲黄旗人とその特徴
 (2)崇徳四年以降の鑲黄旗について―エイドゥ家をめぐる婚姻関係―
 第二節 崇徳年間の鑲黄旗人の任用と太宗の側近集団
 小結
第六章 順治朝の皇帝権力と皇帝・旗王関係
 序
 第一節 順治帝親政期における皇帝と旗王
 第二節 婚姻関係より見た順治朝の旗王勢力
 第三節 順治朝の政局と議政王大臣
 小結
第七章 順治帝親政期における側近機構の一考察
    ―内三院・内閣、十三衙門を中心に―
 序
 第一節 順治朝における内三院・内閣について
 (1)順治帝親政期の内三院・内閣の構成員とその特徴
 (2)順治朝後半期の政局と内閣の官人―トゥハイの事例を中心に―
 第二節 順治朝における十三衙門の設置とその意義
 小結
補論 清朝皇帝と三藩―三藩研究のための覚書―
 序
 第一節 三藩の研究史
 第二節 順治~康熙初年の清朝と三藩
 小結
結論

参考文献
清宗室略系図
あとがき
著者磯部淳史 著
発行年月日2016年03月31日
頁数258頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2124-3