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児童の描画特性と認知スタイルとの関連性に関する研究

定価:本体 7,500 円+税

描画における具象・非具象の個人差に焦点を当て、その要因として認知特性に着目。認知スタイルと描画特性の関連性を検討し、描画者の認知過程モデルを提示する。


【著者略歴】
新妻悦子(にいつま えつこ)
1975年 東北大学教育学部卒業
2002年 東北大学大学院教育学研究科博士課程前期修了
2015年 東北大学大学院教育学研究科博士課程後期修了
現 在 アトリエ・コパン美術教育研究所副代表
    博士(教育学)
※データは刊行当時のものです※
目次を表示します。
本書に寄せて(本郷一夫)
本書の刊行に寄せて(佐藤 静)
はじめに

第Ⅰ部 本研究の背景と課題
 第1章 問題の背景
  1.1 造形の基本原理と子どもの描画行動
   (1)抽象絵画の出現と造形の基本原理
   (2)現代美術と子どもの描画
   (3)描画行動の多様性に着目して
 第2章 描画研究の歴史と動向
  2.1 美術と心理学との関連をめぐって
  2.2 子どもの描画における発達理論の変遷
   (1)知的リアリズムとしての描画
   (2)認知的な行為としての描画
   (3)文化的実践としての描画
  2.3 描画研究の理論的アプローチ
   (1)発達段階的アプローチと臨床-投影的アプローチ
   (2)プロセスアプローチ
   (3)知的リアリズム再考の流れ
   (4)芸術的アプローチ
   (5)描画のU型発達の論争
  2.4 描画の個人差研究
   (1)投影系の使用に関する個人差の報告
   (2)シンボル機能の発達に関する個人差の報告
   (3)2つの描画スタイル―ドラマティストとパターナー―
   (4)対比的な描画傾向―具象タイプと非具象タイプ―
 第3章 描画および創造性研究領域における認知的研究の動向と知見
  3.1 描き手の認知過程に着目する研究の動向
  3.2 創造性研究領域における認知的研究の知見
   (1)創造的問題解決(CPS)モデル
   (2)CPSモデルに基づくコラージュ制作過程の分析
  3.3 認知の個人差および個人差要因に関する動向と知見
   (1)知的行動の個人差研究
   (2)個人差要因としての認知スタイル
   (3)「場依存・場独立」認知スタイル
   (4)場依存性と大域優先性関連性に関する研究
 第4章 本研究の課題と方法
  4.1 本研究の課題
  4.2 本研究の枠組みと方法
   (1)「描画課題」の枠組み
   (2)描画制作過程の分析
   (3)認知プロセスの模式図
  4.3 本研究の意義と役割
第Ⅱ部 描画制作過程の分析
 第5章 研究1;「描画課題」の妥当性に関する探索的研究
  5.1 問題と目的
  5.2 方法
   (1)参加者
   (2)調査期間および調査場所
   (3)刺激図形
   (4)「描画課題」の手続き
   (5)分析
  5.3 結果
  5.4 考察
 第6章 研究2;「具象性評定尺度」を用いた描画作品の分析と主に描画時間に基づく描画行動の分析
  6.1 問題と目的
  6.2 方法
   (1)参加者
   (2)調査期間および調査場所
   (3)「描画課題」の手続き
   (4)分析
  6.3 結果
   (1)具象性評定尺度得点
   (2)平均評定値と4つの変数の相関係数
  6.4 考察
   (1)描画作品の評定に関して
   (2)初発時間(プランニング時間)の分析について
   (3)描画時間の分析について
   (4)命名数と補足数の分析について
 第7章 研究3;具象群と非具象群の描画特性と発達的変化
  7.1 問題と目的
  7.2 方法
   (1)参加者
   (2)調査期間および調査場所
   (3)「描画課題」の手続き
   (4)分析
     ①表現タイプの群分けと出現数(率)の分析
     ②初発時間の分析
     ③描画時間の分析
  7.3 結果
   (1)表現タイプ群出現数(率)
     補足的分析;
     ①経験年数の群分けに基づく出現数(率)
     ②性別の群分けに基づく出現数(率)
   (2)初発時間に関する分析
   (3)描画時間に関する分析
  7.4 考察
   (1)表現タイプ群の出現数(率)
   (2)初発時間とプランニング特性
   (3)描画時間と表現特性
 第8章 研究4;「共通反応」の出現に関する検討
  8.1 問題と目的
  8.2 方法
   (1)対象(描画作品)
   (2)調査期間および調査場所
   (3)分析
  8.3 結果
  8.4 考察
 第9章 研究5;描画特性の一貫性に関する検討
  9.1 問題と目的
  9.2 方法
   (1)参加者
   (2)調査期間および調査場所
   (3)第二回目「描画課題」の手続き
   (4)分析
  9.3 結果
  9.4 考察
第Ⅲ部 具象群と非具象群の認知特性と認知スタイル
 第10章 研究6;WISC-Ⅲを用いた表現タイプ群の言語性知能と動作性知能の検討
  10.1 問題と目的
  10.2 方法
   (1)参加者
   (2)調査期間および調査場所
   (3)手続き
   (4)分析
  10.3 結果
  10.4 考察
 第11章 研究7;DN-CASを用いた表現タイプ群の「同時処理」と「継次処理」の検討
  11.1 問題と目的
  11.2 方法
   (1)参加者
   (2)調査期間および調査場所
   (3)手続き
   (4)分析
  11.3 結果
  11.4 考察
 第12章 研究8;EFTを用いた表現タイプ群の「場依存・場独立」認知スタイルの検討
  12.1 問題と目的
  12.2 方法
   (1)参加者
   (2)調査期間および調査場所
   (3)埋没図形検査(EFT)
   (4)手続き
   (5)教示
   (6)分析
  12.3 結果
   (1)EFT平均所要時間の分析
   (2)EFT平均誤答課題数の分析
  12.4 考察
 第13章 研究9;「場依存・場独立」と「大域処理・局所処理」の関連性に関する検討
  13.1 問題と目的
  13.2 方法
   (1)参加者
   (2)調査期間および調査場所
   (3)大域・局所同異判断課題
   (4)手続き
   (5)教示
   (6)分析
  13.3 結果
  13.4 考察
第Ⅳ部 展望と課題
 第14章 研究のまとめと総合的考察
  14.1 第Ⅱ部(研究1・2・3・4・5)から明らかになった事柄
   (1)具象群と非具象群の群分けと出現数(率)
   (2)具象群と非具象群の描画特性と発達的変化
  14.2 第Ⅲ部(研究6・7・8・9)から明らかになった事柄
   (1)WISC-Ⅲ,DN-CASによる検討
   (2)EFTによる「場依存・場独立」認知スタイルの検討
   (3)「場依存・場独立」と「大域・局所処理」の関連性に関する検討
  14.3 総合的考察
   (1)刺激図形の処理に関する個人差―具象群と非具象群の情報処理―
   (2)描画制作過程の認知プロセス(情報処理)モデル
  14.4 展望と課題
   (1)本研究の成果と問題点
   (2)展望

文献
資料1 埋没図形検査(EFT)
資料2 大域・局所同異判断課題
資料3 具象群と非具象群の描画作品
論文目録
謝辞
著者新妻悦子 著
発行年月日2016年05月31日
頁数238頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2133-5