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グローバル教育の内容編成に関する研究

グローバル・シティズンシップの育成をめざして

定価:本体 8,500 円+税

総合的な領域をもつグローバル教育についての日米英のカリキュラムを検証し、教科融合・教科統合・教科超越の視点から内容編成を分析。理論と実践を論じた力作。

【著者略歴】
藤原孝章(ふじわら たかあき)
1952年 京都府に生まれる
1975年 広島大学教育学部高等学校教員養成課程(社会科)卒業
1977年 私立報徳学園中学校・高等学校(兵庫県)教諭
1995年 同志社大学大学院文学研究科修士課程(教育学専攻)修了
1999年 富山大学教育学部助教授(2003年10月教授)
2004年 同志社女子大学現代社会学現代こども学科教授(現在に至る)
2015年 博士(教育文化学)
※データは刊行当時のものです※
目次を表示します。
序章 研究の目的と方法 
 第1節 問題の所在と研究の目的
  1.1.グローバリゼーションとグローバル教育
  1.2.グローバル教育の内容編成
  1.3.グローバル教育の実践的試みと教師の専門的成長
 第2節 研究の意義
  2.1.国際理解教育とグローバル教育
  2.2.研究の意義
 第3節 研究の方法と構成
  3.1.研究の方法
  3.2.研究の構成
第1章 戦後日本国際理解教育史概論―先行研究の年代記的アプローチ―
 はじめに
 第1節 日本国際理解教育史年表とその時期区分
  1.1.文部省・ユネスコの国際理解教育と協同学校計画(親和の時代―戦後から1960年代半ばまで)
  1.2.文部省とユネスコのせめぎ合いのはじまりと民間の胎動―ユネスコ「国際教育」勧告(1974年)以後の国際理解教育(困惑の時代―1970年代および1980

年代前半)
  1.3.文部省とユネスコのせめぎ合い―国際理解教育「空白の時代」と民間の国際理解教育活動(対抗の時代―1980年代)
  1.4.文部省と民間の国際理解教育―国際化の時代と多文化共生(親和と対抗の時代―1990年代)
  1.5.文部科学省と民間教育活動―「総合的な学習の時間」における国際理解教育の実践と市民性への注目(ふたたび親和の時代―2000年代)
  1.6.文部科学省とユネスコ―持続可能な開発のための教育(ESD)(ふたたび親和の時代―2000年代前半から2010年代)
  1.7.民間の国際理解教育の到達点(親和と対抗の時代―2000年代後半以後)
 第2節 日本版グローバル教育としての『グローバル時代の国際理解教育』
 おわりに
第1部 アメリカのグローバル教育
第2章 教科融合学習としてのグローバル教育(1)―初等教育におけるグローバル学習の場合―
 はじめに
 第1節 アメリカにおけるグローバル教育の登場
 第2節 揺籃期のグローバル教育の理念と目的
 第3節 『私たちの世界への窓』(ホウトン社会科)―初等教育における合科型内容編成
 第4節 実践開発期のグローバル教育
 第5節 1987年改訂ニューヨーク州社会科カリキュラム
  5.1.全体構成
  5.2.1987年NY州社会科初等段階のカリキュラムの特徴
  5.3.第3学年「世界のコミュニティ」におけるグローバル学習の構造
 おわりに
第3章 教科融合学習としてのグローバル教育(2)―中等教育社会科における「グローバル学習」単元の場合―
 はじめに
 第1節 多文化的歴史学習
  1.1.多民族教育のための積極的声明
  1.2.第7,8学年歴史学習の内容編成と知識目標
 第2節 第9,10学年「グローバル学習」(Global Studies)の構造
  2.1.「グローバル学習」のねらい
  2.2.「グローバル学習」の内容構成と五つのテーマ
  2.3.コース単元「グローバル学習」の目標
  2.4.コース単元「グローバル学習」の単元計画フォーマット
  2.5.「グローバル学習」におけるテーマ学習の単元目標―単元1「アフリカ」と単元6「西欧」の場合―
  2.6.「アフリカ」単元の学習内容
  2.7.「西欧」単元の学習内容
  2.8.「アフリカ」単元の授業計画例―活動モデルを中心に
  2.9.「西欧」単元の授業計画例―活動モデルを中心に
 第3節 多文化教育とグローバル教育に対する批判と論争
 おわりに
第4章 教科統合学習としてのグローバル教育―学際的教科「グローバル・イシューズ」を中心に―
 はじめに
 第1節 カリキュラム編成論
  1.1.田・中村の「グローバル教育としての社会科」の場合
  1.2.ドレイクの統合的カリキュラムモデルの場合
 第2節 学際的教科としてのグローバル教育
  2.1.クニープのグローバル教育のカリキュラム開発
  2.2.カリキュラム開発の諸段階と目標原理
  2.3.「総合社会科」(統合教科)としてのグローバル学習
  2.4.グローバル学習のスコープの原理
  2.5.グローバル学習のシークェンスの原理
 第3節 グローバル学習の初等・中等のカリキュラム
  3.1.初等・中等のカリキュラム構造
  3.2.概念探究とテーマ学習(初等段階)
  3.3.領域テーマによる学習(1)(中等前期)
  3.4.領域テーマによる学習(2)(中等後期)
 第4節 グローバル学習における教材開発の論理
  4.1.初等段階における基本概念の探究・獲得学習の場合
  4.2.中等前期における同一概念探究・獲得学習(相互依存概念)の場合
  4.3.地球的諸課題学習(人権学習)の場合
 第5節 学際的教科「グローバル・イシューズ」のカリキュラム開発からわかること
 おわりに
第2部 イギリスのグローバル教育
第5章 教科融合型学習としてのイギリスのグローバル教育―ワールド・スタディーズ・プロジェクトの場合―
 はじめに
 第1節 ワールド・スタディーズ小史―イギリスのグローバル教育の歴史的概観
  1.1.ワールド・スタディーズ前史
  1.2.ワールド・スタディーズ・プロジェクト(第1期)
  1.3.ワールド・スタディーズ8-13プロジェクト(第2期)
  1.4.教師のためのワールド・スタディーズ研修プロジェクト(第3期)
  1.5.1990年以後のワールド・スタディーズ
 第2節 ワールド・スタディーズ(グローバル教育)のカリキュラム開発
  2.1.ワールド・スタディーズ三部作の全体構成
  2.2.ワールド・スタディーズの世界観とパラダイムの転換
  2.3.ワールド・スタディーズの世界観と関連した教育目標
  2.4.ワールド・スタディーズの知識・技能・態度の目標
  2.5.ワールド・スタディーズの学習領域と基本概念―単元構成の方略―
  2.6.ワールド・スタディーズにおける教育のパラダイムの転換
  2.7.ワールド・スタディーズにおける政治的技能へのこだわり
  2.8.ワールド・スタディーズのカリキュラム開発の特徴
 第3節 ワールド・スタディーズ実践における三つのアプローチ―ナショナル・カリキュラムと関連して―
  3.1.教科融合型の開発モデル
  3.2.教科統合型の開発モデル(総合的integrated/学際的interdisciplinaryアプローチ)
  3.3.学校全体(Whole school)アプローチの開発モデル
 おわりに
第6章 教科統合型学習としてのイギリス「シティズンシップ」科目におけるグローバル・シティズンシップの育成
 はじめに
 第1節 イギリスにおける新教科「シティズンシップ」の成立
  1.1.「クリック・レポート」までのイギリスの教育・社会状況
  1.2.「クリック・レポート」とは何であったか(教育観およびカリキュラム開発の基礎)
  1.3.新教科「シティズンシップ」の学習領域と単元構成
  1.4.新教育「シティズンシップ」の到達目標(学習成果)―評価とGCSE
 第2節 市販教科書 This is Citizenshipにみる「グローバル・シティズンシップ」―領域内単元としてのグローバル教育
  2.1.ナショナル・カリキュラムと市販教科書
  2.2.This is Citizenshipの全体構成と「グローバル・シティズンシップ」単元
  2.3.教科「シティズンシップ」における「グローバル・シティズンシップ」単元の特徴
 第3節 シティズンシップ教育の実施形態
  3.1.初等教育の場合
  3.2.シティズンシップ教育の多様な実施形態
  3.3.社会統合の課題―貧困地域対策と多様性
 おわりに
第7章 教科超越型学習としてのイギリスのグローバル教育―「シティズンシップ」の学校全体アプローチ:Get Global!の場合―
 はじめに
 第1節 オックスファム(Oxfam)のグローバル・シティズンシップ教育
  1.1.グローバル・シティズンシップの定義と基本要素,育成のためのカリキュラム
  1.2.Oxfamのグローバル・シティズンシップ教育:学校全体アプローチ
 第2節 「シティズンシップ」における「グローバルな次元」
 第3節 シティズンシップ教育におけるナショナル・カリキュラムとNGOの関係
 第4節 学校全体アプローチ:Get Global!の場合
  4.1.Get Global!成立の背景とプロジェクトの成果
  4.2.Get Global!の内容構成とその特色
   (1)Get Global!の特色―学びのデザインと参加型学習
   (2)Get Global!の中心テーマとアクティブ・シティズンシップ
   (3)Get Global!の全体構成
   (4)Get Global!の学習過程
   (5)Get Global!の学習プログラム
  4.3.Get Global!と「学校全体アプローチ」
 第5節 学校全体アプローチ:ラングドン校の場合
  5.1.学校の概要
  5.2.アクティブ・シティズンシップ
 第6節 学校全体アプローチとは何であるか
 おわりに
第3部 グローバル教育の授業実践
第8章 教科融合型グローバル学習単元と授業実践―中学校社会科(公民的分野)「世界の中の日本経済―アジア・ニーズと我が国の経済」単元の場合―
 はじめに―グローバル学習の授業実践と分析の視点
 第1節 「アジア・ニーズ」単元の開発にいたる教育観の検証と形成
  1.1.「世界の中の日本」という世界観の形成
  1.2.学習指導要領(社会科)国際単元における教育観
  1.3.アメリカのグローバル教育・多文化教育の教育観
  1.4.日本における国際理解教育観の変容
  1.5.社会科教育の研究成果
 第2節 「アジア・ニーズ」単元の授業実践
  2.1.「アジア・ニーズ」単元の概略
  2.2.「アジア・ニーズ」単元の授業実践
 第3節 グローバル・シティズンシップの育成から見た省察
 第4節 統合的カリキュラム論から見た省察―教科融合単元の実践の意義
 第5節 実践者としての専門的成長(教師の職能開発)から見た省察
第9章 教科統合型「国際理解」(Global Studies)と授業実践―学校設定科目「国際理解」における「外国人労働者問題」単元の場合―
 はじめに
 第1節 新科目「国際理解」(Global Studies)にいたる教育観の形成
  1.1.科目構想(カリキュラム開発)
  1.2.参加型学習という教育観の形成
 第2節 新科目「国際理解」(Global Studies)の授業実践
  2.1.科目の概要
  2.2.学習のねらい
  2.3.単元の概略―「新しい問題解決学習」による授業構成
 第3節 グローバル・シティズンシップの育成から見た省察―国際理解教育からグローバル教育へ
 第4節 教科統合カリキュラムから見た省察
 第5節 「国際理解」(Global Studies)のなかの「外国人労働者問題」単元の場合
  5.1.「外国人労働者問題」単元の教育観
  5.2.「外国人労働者問題」単元の授業実践
  5.3.グローバル・シティズンシップの育成から見た省察―グローバルとローカルの視点の統合
 第6節 実践者としての専門的成長(教師の職能開発)から見た省察
第10章 教科超越型「グローバル学習」と授業実践―大学授業科目「海外こども事情A」(タイ・スタディツアー・プログラム)の場合―
 はじめに
 第1節 「タイ・スタディツアー」単元にいたる教育観の形成
  1.1.シティズンシップの思想
  1.2.アクティブ・ラーニングの考え方
  1.3.観光開発(ツーリズム)論の系譜
  1.4.若者意識とスタディツアー
  1.5.学びの変容のみとりに関するアプローチ
 第2節 「タイ・スタディツアー」単元の授業実践
  2.1.「タイ・スタディツアー」単元のプログラム
  2.2.バンコクでのプログラム(2005年)
  2.3.チェンマイでのプログラム(2007,2009,2011,2013年)
  2.4.参加者の学びのプロセス
  2.5.学びのプロセスの明確化―「学びの履歴シート」による知の構成(2011年)
  2.6.学びのプロセスの分析の視点
 第3節 グローバル・シティズンシップの育成から見た省察―地球市民になるしかけ
  3.1.学習者の評価
  3.2.学びの自己評価
 第4節 教科超越型カリキュラムから見た省察―メジローの変容学習論を手がかりに
 第5節 実践者としての専門的成長(教師の職能開発)から見た省察
終章 研究の成果と課題
 第1節 研究のまとめ
 第2節 グローバル教育の内容編成の特質
 第3節 グローバル教育の授業実践の特質
 第4節 今後の課題
資料編
引用文献・参考文献一覧
あとがき
著者藤原孝章 著
発行年月日2016年11月15日
頁数418頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2144-1