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私立学校の特別支援教育システムに関する実証的研究

定価: 12,100 (本体 11,000 円+税)

私立学校に在籍する特別な配慮を要する幼児児童生徒の実態や特別支援教育の体制整備の状況を総合的に検討。私立学校の現状や特色に合った特別支援教育システムを考察。

【著者略歴】
田部絢子(たべ あやこ)
1980年 東京都生まれ
女子栄養大学栄養学部卒業
東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程特別支援教育専攻修了
東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科博士課程発達支援講座修了
博士(教育学)、管理栄養士
専門は特別ニーズ教育・特別支援教育・家庭科教育
成女学園中学校・成女高等学校家庭科教諭を経て現在、大阪体育大学健康福祉学部専任講師、東京学芸大学非常勤講師
日本特別ニーズ教育学会理事・編集委員、一般社団法人日本特殊教育学会「用字・用語委員会」幹事
「東京学芸大学第1回学生表彰」(2010年)、一般社団法人大学女性協会「2012年度国内奨学生(一般奨学生)」、公益財団法人発達科学研究教育センター「平成25年度発達科学研究教育奨励賞」、公益財団法人未来教育研究所「第3回(2013年度)研究助成優良賞」等を受賞・表彰。
目次を表示します。
刊行によせて:私立学校の特別支援教育を拓く(髙橋 智)
序章 研究の課題と方法
 1.研究の課題と方法
  1.1 問題の所在
  1.2 研究の目的と分析の視点
  1.3 研究の方法
 2.論文の構成と概要
  2.1 論文の構成
  2.2 論文の概要
第1部 私立学校における特別支援教育の動向
第1章 私立学校における特別支援教育の動向
 1.はじめに
 2.中学校における特別支援教育の動向と課題
  2.1 中学生・思春期と特別支援教育
  2.2 文部科学省の中学校特別支援教育政策の動向
  2.3 都道府県・政令指定都市教育委員会の中学校特別支援教育施策
  2.4 学界・当事者団体等の中学校特別支援教育の調査研究
  2.5 中学校における特別支援教育の実践
  2.6 中学校における特別支援教育推進の課題
 3.高校における特別支援教育の動向と課題
  3.1 高校と特別支援教育
  3.2 文部科学省の高校特別支援教育政策の動向
  3.3 都道府県・政令指定都市教育委員会の高校特別支援教育施策
  3.4 学界・当事者団体等の高校特別支援教育の調査研究
  3.5 高校における特別支援教育の実践
  3.6 高校における特別支援教育推進の課題
 4.私立中学・高校における特別支援教育推進の課題
第2章 都道府県の教育委員会調査からみた私立幼稚園の特別支援教育の動向
 1.はじめに
 2.方法
 3.結果
  3.1 市区教育委員会における幼稚園の特別支援教育体制整備の現状
  3.2 市区教育委員会における幼稚園特別支援教育の関係施策の現状
 4.考察
第3章 都道府県の教育委員会および私立学校主管部課調査からみた私立高校の特別支援教育の動向
 1.はじめに
 2.方法
 3.結果
  3.1 文部科学省調査の各項目に対する都道府県私学主管部課の施策
  3.2 高校における特別支援教育推進の困難と必要とされる国の施策
 4.考察
 5.おわりに
第2部 私立学校における特別支援教育体制の実態と課題
第4章 全国私立幼稚園抽出調査からみた特別支援教育体制整備の実態と課題
 1.はじめに
 2.方法
 3.結果
 4.考察
第5章 全国私立小学校管理職悉皆調査からみた特別支援教育体制整備の実態と課題
 1.はじめに
 2.方法
 3.結果
 4.考察
第6章 全国私立小学校養護教諭悉皆調査からみた発達障害等の特別な配慮を要する児童への支援の実態と課題
 1.はじめに
 2.方法
 3.結果
  3.1 回答校の概要
  3.2 発達障害等児童の在籍状況と実態把握
  3.3 養護教諭からみた発達障害等児童の困難と支援
  3.4 発達障害等児童の学校不適応(二次的障害)
  3.5 発達障害等児童の保健室・相談室登校
  3.6 発達障害等児童の長期欠席
  3.7 発達障害等児童への支援体制
  3.8 私立小学校における特別支援教育推進に関する養護教諭の意見
 4.考察
第7章 全国私立中学校管理職悉皆調査からみた特別支援教育体制整備の実態と課題
 1.はじめに
 2.方法
 3.結果
 4.考察
 5.おわりに
第8章 全国私立中学校養護教諭悉皆調査からみた発達障害等の特別な配慮を要する生徒への支援の実態と課題
 1.はじめに
 2.方法
 3.結果
  3.1 発達障害等生徒の在籍状況と実態把握
  3.2 養護教諭からみた発達障害等生徒の困難と支援
  3.3 発達障害等生徒の学校不適応(二次的障害)
  3.4 発達障害等生徒の保健室・相談室登校
  3.5 発達障害等生徒の長期欠席
  3.6 発達障害等生徒への支援体制
  3.7 私立中学校における特別支援教育推進に関する養護教諭の意見
 4.考察
第9章 全国私立高校管理職悉皆調査からみた特別支援教育体制整備の実態と課題
 1.はじめに
 2.方法
 3.結果
  3.1 回答校の概要
  3.2 発達障害生徒の在籍状況とその支援体制
  3.3 発達障害生徒の支援体制の整備状況
 4.考察
第10章 全国私立高校養護教諭悉皆調査からみた発達障害等の特別な配慮を要する生徒への支援の実態と課題
 1.はじめに
 2.私立高校における発達障害等の特別な配慮を要する生徒の現状
  2.1 発達障害等の特別な配慮を要する生徒の在籍
  2.2 健康状態・発達障害等の実態把握
  2.3 発達障害関連の保健室登校
  2.4 発達障害関連の長期欠席
  2.5 発達障害等生徒への特別な配慮・対応
 3.私立高校における特別支援教育促進の課題
  3.1 教職員の基本的理解
  3.2 学校生活に関する配慮
  3.3 教育相談機能の充実と校外機関との連携
  3.4 特別支援教育体制整備の課題
 4.おわりに
第3部 当事者および学校法人理事会調査からみた幼小中高一貫した特別支援教育の現状と課題
第11章 全国学校法人理事会調査からみた幼小中高一貫した特別支援教育の現状と課題
 1.はじめに
 2.方法
 3.結果
  3.1 回答学校法人の概要
  3.2 学校法人内の発達障害等生徒の在籍状況
  3.3 特別支援教育の理解・取り組み
  3.4 特別支援教育を視野に入れた学校経営
  3.5 私立学校における特別支援教育のあり方
 4.考察
第12章 発達障害の本人・保護者調査からみた高校進学の困難・ニーズの検討―公私比較から―
 1.はじめに
 2.方法
 3.結果
  3.1 回答者の概要
  3.2 高校の選択と中学校の進路指導
  3.3 受験時の対応と合格後の発達障害に関する相談
  3.4 進学した高校の評価
  3.5 発達障害生徒の高校進学の現状と課題
 4.考察
  4.1 中学校における発達障害生徒の進路指導の課題
  4.2 発達障害生徒の中・高接続の現状と課題
 5.おわりに
第13章 発達障害の本人・保護者調査からみた高校生活の困難・ニーズの検討―公私比較から―
 1.はじめに
 2.方法
 3.結果
  3.1 発達障害生徒の在籍状況と障害名
  3.2 発達障害生徒の学習状況とその対応
  3.3 発達障害生徒の学校生活の様子とその対応
  3.4 発達障害生徒の進路状況とその対応
  3.5 発達障害生徒への対応
 4.考察
  4.1 発達障害生徒の学習・学校生活・進路の動向
  4.2 高校等における発達障害生徒の教育課題
 5.おわりに
終章 研究の総括と今後の課題
 1.本研究のまとめ
 2.今後の課題
文献一覧
あとがき
索引
著者田部絢子 著
発行年月日2014年03月31日
頁数482頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2031-4