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死刑囚たちの「歴史」

アルベール・カミュ『反抗的人間』をめぐって

定価:本体 4,800 円+税

カミュの主著『反抗的人間』を、サルトルとの名高い論争以前のコンテクストに位置付けて、多くの死刑囚たちを通して描かれる独自の「歴史観」を明らかにする。

【著者略歴】
竹内修一(たけうち しゅういち)
1967年生。東京大学文学部卒。同大学院博士課程満期退学。博士(文学)。
東京大学助手を経て、現在、北海道大学准教授(大学院文学研究科)。
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
序 論
第1章 不条理とアンディフェランス―ゼロポイントとしての『異邦人』―
 『異邦人』と「明晰な視力をもった無関心」
 「不条理」の三部作を結びつけるもの
 「明晰な視力をもった無関心」の思想史上の位置
 差異を消去された空間
 差異を消去された時間
 価値的因果関係
 テクストに織り込まれる因果関係
 裁判すなわち差異の算出
 『異邦人』と歴史
 「ゼロポイント」としての死刑囚
第2章 不条理・殺人・レジスタンス―『ドイツ人の友への手紙』から『反抗的人間』へ―
 レジスタンスへの参加と『ドイツ人の友への手紙』
 「ドイツ人」の表象―「友」か「敵」か
 「何もしていない」のに殺される子供
 「人間」とその「正義」
 『反抗的人間』に於けるナチズムとファシズム
 自己批判としてのニーチェ批判
 ニーチェとマルクスの位置
第3章 正義と殺人―エピュラシオンをめぐる論争と『反抗的人間』―
 「純粋にする=粛清する★(eに´)purer」の一語
 エピュラシオンをめぐる論争
 『コンバ』紙1944年10月25日号
 ブラジヤックの銃殺と「犠牲者も否、死刑執行人も否」
 共和国を「純粋」にしようとするサン=ジュスト
 「正義」と「恩寵」の闘争としての近代史
第4章 未来と殺人―コミュニストたちの裁判と『反抗的人間』―
 ブハーリンをめぐる二つのエッセイ
 ブハーリン裁判と『ヒューマニズムとテロル』
 哲学者によるブハーリンの行動の解釈
 モスクワ裁判の反復としての東欧のコミュニスト裁判
 メルロ=ポンティに対する反駁
 カミュによるコミュニストたちの行動の解釈
 ブハーリンの遺書
補 論 歴史的契機としての処刑
 ルイ16世の処刑
 サン=ジュストの処刑
 ロシア・テロリストたちの処刑
結 論

書誌
あとがき
著者竹内修一 著
発行年月日2011年03月15日
頁数178頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1859-5