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産業教育史学研究増補 日本商業教育成立史の研究

目次を表示します。

まえがき
第一編　江戸時代の商業と教育
　第一章　江戸時代の商業活動の性格
　　第一節　町人社会の形成過程
　　　一　貨幣経済の発達と町人の台頭
　　　(一)幕藩体制と貨幣経済
　　　(二)町人の商業活動
　　　(三)経済学者の町人観
　　　二　町人社会の生活と文化
　　　(一)町人生活の実像―西鶴の世界
　　　(二)家業の継承発展―守成の論理
　　　(三)町人社会の学芸―懐徳堂学派
　　第二節　商業活動の資質要件
　　　一　精神的要件
　　　(一)近江商人の商業精神
　　　(二)近世商業精神の特質
　　　二　道徳的要件
　　　(一)石田梅岩の商業道徳
　　　(二)近世商業道徳の特質
　　　三　技術的要件
　　　(一)近世商家の帳合技術
　　　(二)近世商業技術の特質
　　第三節　幕末期における商業近代化の動向
　　　一　商業思想の拡大
　　　(一)開港後の商業事情
　　　(二)通商交易論の展開
　　　二　商業活動の拡大
　　　(一)幕府の商業政策
　　　(二)諸藩の商業活動
　　　三　商業近代化の限界
　第二章　江戸時代商人教育の特質
　　第一節　近世商人教育の構成要素
　　　一　商家家法の教育条項
　　　(一)教育条項の規定内容
　　　(二)教育条項の特質
　　　二　商売往来の教材内容
　　　(一)商売往来の普及状況
　　　(二)教材内容の特質
　　　三　商業教訓書教訓内容
　　　(一)商業教訓書刊行状況
　　　(二)教訓内容の特質
　　　四　心学道話の教化内容
　　　(一)心学道話の内容構成―脇坂義堂の場合
　　　(二)教化内容の特質
　　第二節　近世商人教育の組織形態
　　　一　商人教育の機能分化
　　　(一)イヘの教育機能
　　　(二)教育機関の役割
　　　(三)社会教化の機能
　　　二　奉公人教育の組織化
　　　(一)奉公人制度の実態
　　　(二)奉公人教育の方法
　　第三節　商業教育近代化の萌芽と限界
　　　一　教育近代化の萌芽
　　　(一)新人材の教育経歴
　　　(二)学校観の拡大
　　　二　商業教育近代化の限界
第二編　近代商業教育の成立
　第三章　商業の近代化と教育
　　第一節　勧商政策と教育
　　　一　新政府の勧商政策の構造
　　　(一)勧商の行政機構
　　　(二)勧商の政策動機
　　　二　勧商政策と人材養成
　　　(一)西洋商業の実地研修
　　　(二)お雇教師の技術伝習
　　第二節　出版物の啓蒙作用
　　　一　商業啓蒙書の成立
　　　(一)商業啓蒙書の刊行状況
　　　(二)商業啓蒙書の執筆動機
　　　(三)小学商業書の成立
　　　二　商業往来物の変容
　　　(一)商業往来物の刊行状況
　　　(二)商業往来物の変容状況
　　　三　簿記啓蒙書普及
　　　(一)簿記啓蒙書の刊行状況
　　　(二)簿記啓蒙書の普及理由　　
　　第三節　商業教育論の形成
　　　一　商業教育の先覚者
　　　(一)福沢諭吉
　　　(二)森有礼
　　　(三)渋沢栄一
　　　二　福沢門下生の教育活動
　第四章　商業学校制度の構造
　　第一節　商業学校の成立過程
　　　一　東京商法講習所の成立―アメリカモデル
　　　(一)モデル受容の人脈
　　　(二)アメリカのビジネス・カレッジ
　　　(三)教育課程の特質
　　　(四)経費支弁の難渋
　　　二　公立商業講習所の成立―慶応コネクション
　　　(一)神戸商業講習所
　　　(二)大阪商業講習所
　　　(三)岡山商法講習所
　　　三　私立商業学校の成立―経営形態の諸類型
　　第二節　商業教育法制の確立
　　　一　文部省支配の確立過程
　　　(一)文部省の商業教育政策
　　　(二)農商務省との確執
　　　(三)学政一元化の曲折―商法講習所の管理問題
　　　二　高等商業教育の法制
　　　(一)文部省直轄学校の成立
　　　(二)高等商業教育の性格―ベルギーモデル
　　　三　中等商業教育の法制
　　　(一)商業講習所の改組―神戸と大阪の場合
　　　(二)中等商業学校の新設―滋賀と長崎の場合
　　第三節　商業学校の教育成果
　　　一　商業学校教育の特質　　
　　　(一)制度的特質―統制と自由の関係
　　　(二)内容的特質―学理と実地の関係
　　　二　商業の近代化と学校の役割
　　　(一)青年の対応状況
　　　(二)商業学校教育の評価
　　　三　近世と近代の関係
人名・事項索引
補遺　商売往来論―その近世と近代
跋