博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

アメリカ合衆国教員免許制度の研究

定価:本体 13,000 円+税
アメリカ教員免許制度の基盤をなす免許資格構造要因に視点をあて、その成立と展開・発展過程、さらには現状と改革の方向について、実証的に論及したものである。

【著者略歴】
八尾坂 修(やおさか おさむ)
教育学博士(九州大学)
1951年生まれ

現職
九州大学大学院人間環境学研究員教授(教育経営学)

経歴
国立教育研究所(現・国立教育政策研究所),奈良教育大学勤務後、現職
この間、米国ハーバード大学教育学大学院で在学研究

専門
教育行政学・学校経営学

社会活動
中央教育審議会専門委員、日本教育経営学会常任理事、日本教育行政学会、日本教育学会各理事ほか
目次を表示します。
序論
  第1節 本研究の目的
  第2節 本研究の方法
  (1)実証的研究の方途
  (2)本論文で用いる用語の規定
  第3節 先行研究の検討
  (1)アメリカにおける先行研究
  (2)わが国における先行研究
  第4節 本論文の構成
第一編 教員免許制度の確立と発展
 第1章 教員免許制度の成立と展開
  序
  第1節 植民地時代の教月免許資格と教職の特質
  第2節 地方支配の展開
  第3節 20世紀への転換期における教員免許資格構造
  (1)地方支配から州支配への移行
  (2)試験検定制度の推移
  (3)師範学校,大学卒業者への免許資格
 第2章 20世紀前半における教員免許制度の特質
  序
  第1節 州支配の確立と養成方式の定着
  (1)州支配の確立と試験検定の衰退
  (2)免許状の分化と養成方式の定着
  第2節 更新・上進制の確立と終身免許状の制約
  (1)更新・上進制と現職教育の対応
  (2)終身免許状の制約と職能成長
  第3節 臨時免許状の発行と展開
  (1)第一次大戦前後における臨時免許状の特質
  (2)第二次大戦と戦争臨時免許状の位置
  (3)戟後の臨時免許状発行と変換プログラム
第二編 教員免許制度の現状と課題
 第3章 教員免許制度の今日的特色
  序
  第1節 教員免許資格・養成基準の向上
  第2節 教員免許資格構造の特質
  (1)免許状発行の類型化
  (2)免許状の更新制における地方学区の台頭
  (3)免許資格とインターン制
  第3節 ジュニア・ハイスクール,ミドル・スクール教員の免許資格
  (1)ジュニア・ハイスクール教員免許資格の特徴
  (2)ミドル・スクールの成立と教員免許資格
 第4章 校長・教育長免許制度の現状と方向
  序
  第1節 校長の免許資格と専門養成
  第2節 校長の免許資格の更新・上進と現職教育の対応
  第3節 大学での校長職養成カリキュラムとその効果
  第4節 教育長の免許資格と養成・研修の現状
  (1)教育長の免許資格と専門養成
  (2)教育長職への生涯キャリアルート
  (3)教育長の免許資格の更新・上進と現職教育の対応
  第5節 教育管理職キャリアへの条件整備課題
 第5章 教員免許状の州間互換性における推移と態様
  序
  第1節 州間互換性の必要性
  第2節 州間互換性の歴史的推移
  第3節 州間互換性に関する阻害要因
  (1)州独自の要件
  (2)教職専門科目履修要件の相違
  (3)教育実習要件の相違
  (4)教科専門科目履修要件の相違
  (5)教月退職制度における互換規定の欠如
  第4節 地域間連携の進展
  (1)オハイオ渓谷地域協会
  (2)南部地域協会
  (3)ノース・セントラル協会
  (4)8州の相互契約
  第5節 全国的な連携と今日的特徴
  (1)全国的連携の推移
  (2)今日的連携の特徴
 第6章 教員能力試験政策をめぐる論議
  序
  第1節 能力試験政策成立の背景
  第2節 教員能力試験の特徴
  (1)内在的性格
  (2)ETS作成による教月能力試験の特色
  第3節 能力試験政策における法的論争
  (1)人種間不合格率格差
  (2)グリッグス事件連邦最高裁判決の画期的解釈
  (3)教員能力試験判決にみる法的問題点
  第4節 教員能力試験政策の課題
 第7章 80年代以降における教員不足と教職資格特別プログラムの特質
  序
  第1節 80年代の教員不足とその対応
  第2節 教職資格特別プログラムの特色
  第3節 州・学区プログラムの態様―事例的考察
  (1)ニュージャージー州におけるプログラム
  (2)コネチカット州におけるプログラム
  (3)ロサンゼルス統一学区におけるプログラム
  第4節 プログラムの効果
  (1)政策理念とその波及
  (2)プログラム入学者の成績
  (3)教員採用後の離職率
  (4)受講者の指導能力
 第8章 教師教育機関資格認定の展開と今日的特色
  序
  第1節 教師教育機関資格認定をめぐる歴史的特徴
  第2節 NCATEの今日的位置
  (1)NCATEの性格
  (2)NCATE認定の方針と手続き
  第3節 NCATE教師教育機関資格認定基準の推移
  (1)認定基準の特徴
  (2)「教員」に関する基準細目の推移
  (3)「学生」に関する基準細目の推移
  (4)「カリキュラム」に関する基準細目の推移
  第4節 1995年NCATE資格認定基準の特質
  第5節 NCATE資格認定をめぐる論議と今日的課題
  (1)資格認定をめぐる問題点
  (2)NCATE認定による有益性
  (3)NCATE資格認定の課題
結論―教員免許制度研究の成果
  第1節 免許資格構造要困の推移と特質
  第2節 教員免許制度改革の方向
  第3節 全米教職専門職基準委員会(NBPTS)の役割
  第4節 日本への示唆―生涯学習の視点から
  (1)日本における上級免許状取得と教職キャリアステージ
  (2)アメリカから学び得る点
引用文献一覧
参考資料「NCATE(全米教師教育資格認定協議会)教師教育機関資格認定基準    (1995年)」の全訳
あとがき
事項索引
人名索引 
研究業績一覧(1998年現在)
著者八尾坂修 著
発行年月日1998年03月15日
頁数398頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1081-0