居場所に向けられたまなざしの分析
室内画を通して見た〈わたし〉の在り方の多様性
定価6,050円(本体 5,500円+税)
身体や症状等「私であって非私であるもの」と私はどう関わっているのか。捉え難い自己関係を、内的空間を描く「室内画」から抽出し、主体の多様な在り方に迫る。
【著者略歴】
古野裕子(ふるの ゆうこ)
山形県出身
2000年 京都大学教育学部教育心理学科卒業
2003年 京都大学大学院教育学研究科修士課程修了
2007年 京都大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学
現在 京都文教大学心理臨床センター専任研究員
博士(教育学
臨床心理士
専攻 臨床心理学
【著者略歴】
古野裕子(ふるの ゆうこ)
山形県出身
2000年 京都大学教育学部教育心理学科卒業
2003年 京都大学大学院教育学研究科修士課程修了
2007年 京都大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学
現在 京都文教大学心理臨床センター専任研究員
博士(教育学
臨床心理士
専攻 臨床心理学
目次を表示
はじめに 私と私の関係性
第一章 問題と目的
1.「私」とは何か
1-1.はじめに
1-2.「Es」と「Ich」
1-3.主体
1-4.再び「Es」へ
1-5.木村の「自己」
1-6.本研究における〈わたし〉
2.居場所へのまなざし
2-1.「アル」と「イル」
2-2.身体と家屋
2-3.室内画について
3.本研究の目的
第二章 室内空間に「いる」体験について
1.心理学から見た家屋
2.「家」の起源
3.住まうということ
4.家屋と世界を繋ぐ開口部
5.家屋のつくり
6.住み手と家
6-1.二笑亭
6-2.中野本町の家
第三章 室内空間を「描く」ことにまつわる諸問題
1.空間描写と空間構成
2.「空間構成」という解釈観点の始まり
3.風景構成法の基礎研究での空間構成
3-1.構成の基準と解釈
3-2.風景構成法における「視点」と「空間構成」
4.室内画の空間構成
5.空間構成解釈の課題
5-1.解釈観点自体が持つ問題点
5-2.「構成」について
5-3.遠近法と自我主体
5-4.空間構成が指し示すもの
第四章 室内画のまなざしに現れた主体の在りよう
1.調査の目的
1-1.居場所を描くことと自己関係としての主体
1-2.目的
2.調査方法
3.境界線の役割と空間構成
3-1.なぜ境界線を描くのか
3-2.なぜ境界線を描かないのか
4.まなざしの多様性
4-1.事例A
4-2.事例B
4-3.考察
5.まなざしと統一性
5-1.事例C
5-2.考察
第五章 身体症状を抱える人々の表現から
1.調査の目的
2.調査の概要
2-1.対象
2-2.施行法
3.三群の比較
3-1.分析
3-2.考察
4.個々の表現から
4-1.事例D
4-2.事例E
4-3.事例F
4-4.表現すること・関わること
5.表現の否定
第六章 総合考察
1.まなざしの多様性
1-1.問題の整理
1-2.居場所を描くとは
1-3.室内画におけるまなざし
1-4.まなざしの多様性をもたらすもの
1-5.アイテムのまなざしと〈わたし〉の現象としてのまなざし
2.〈わたし〉の在り方の多様性
2-1.語るのは誰か
2-2.否定と寛容
2-3.「ひらかれた私」へ
引用・参考文献一覧
初出一覧
あとがき
第一章 問題と目的
1.「私」とは何か
1-1.はじめに
1-2.「Es」と「Ich」
1-3.主体
1-4.再び「Es」へ
1-5.木村の「自己」
1-6.本研究における〈わたし〉
2.居場所へのまなざし
2-1.「アル」と「イル」
2-2.身体と家屋
2-3.室内画について
3.本研究の目的
第二章 室内空間に「いる」体験について
1.心理学から見た家屋
2.「家」の起源
3.住まうということ
4.家屋と世界を繋ぐ開口部
5.家屋のつくり
6.住み手と家
6-1.二笑亭
6-2.中野本町の家
第三章 室内空間を「描く」ことにまつわる諸問題
1.空間描写と空間構成
2.「空間構成」という解釈観点の始まり
3.風景構成法の基礎研究での空間構成
3-1.構成の基準と解釈
3-2.風景構成法における「視点」と「空間構成」
4.室内画の空間構成
5.空間構成解釈の課題
5-1.解釈観点自体が持つ問題点
5-2.「構成」について
5-3.遠近法と自我主体
5-4.空間構成が指し示すもの
第四章 室内画のまなざしに現れた主体の在りよう
1.調査の目的
1-1.居場所を描くことと自己関係としての主体
1-2.目的
2.調査方法
3.境界線の役割と空間構成
3-1.なぜ境界線を描くのか
3-2.なぜ境界線を描かないのか
4.まなざしの多様性
4-1.事例A
4-2.事例B
4-3.考察
5.まなざしと統一性
5-1.事例C
5-2.考察
第五章 身体症状を抱える人々の表現から
1.調査の目的
2.調査の概要
2-1.対象
2-2.施行法
3.三群の比較
3-1.分析
3-2.考察
4.個々の表現から
4-1.事例D
4-2.事例E
4-3.事例F
4-4.表現すること・関わること
5.表現の否定
第六章 総合考察
1.まなざしの多様性
1-1.問題の整理
1-2.居場所を描くとは
1-3.室内画におけるまなざし
1-4.まなざしの多様性をもたらすもの
1-5.アイテムのまなざしと〈わたし〉の現象としてのまなざし
2.〈わたし〉の在り方の多様性
2-1.語るのは誰か
2-2.否定と寛容
2-3.「ひらかれた私」へ
引用・参考文献一覧
初出一覧
あとがき