勤労者のソーシャルサポートと精神的健康に関する研究
定価6,600円(本体 6,000円+税)
勤労者のソーシャルサポートと精神的健康との関連について、サポートの送り手にも着目し、上司や同僚など多岐にわたるサポート源を考慮に入れた調査を実施。勤労者の立場を配慮したソーシャルサポート体制の構築を目指した。
【著者略歴】
片受 靖(かたうけ やすし)
1966年 東京都生まれ
1990年 帝京大学文学部教育学科卒業
1990年 警視庁心理技術職(警視庁健康管理本部にて職員のカウンセリング、職場のメンタルヘルスに関する仕事に従事)
1992年 警視庁警察学校講師
1992年 警視庁警察学校初任科学生カウンセラー
1996年 筑波大学大学院修士課程教育研究科修了
2007年 博士(学術)取得 筑波大学
2008年~ 立正大学心理学部准教授 臨床心理士 精神保健福祉士 一級キャリアコンサルティング技能士
目次を表示
序章 本研究の背景
第1章 問題の所在
第1節 勤労者のメンタルヘルス対策及びメンタルヘルスについての概観
1 産業精神衛生の立場から
2 勤労者のメンタルヘルスの実態
3 ストレス緩衝要因としてのソーシャルサポート
第2節 ソーシャルサポートに関する従来の心理学的研究
1 ソーシャルサポート研究の推移とソーシャルサポートの定義
2 ソーシャルサポートの概念及びソーシャルサポートとストレス,精神的健康との関係
3 ソーシャルサポートの次元間の関係及び差異を扱った研究
4 ソーシャルサポートのタイプ
5 ソーシャルサポートのストレス緩衝効果と直接効果
6 勤労者のソーシャルサポートに関する研究
7 学生等のソーシャルサポート研究
8 我が国のソーシャルサポートの尺度
第3節 ソーシャルサポートと諸要因の関係
1 ソーシャルサポートと性格要因の関係
2 ソーシャルサポートの認知についての研究
第4節 第1章のまとめ
第2章 本研究の目的
第3章 勤労者用ソーシャルサポート尺度の作成とその構造の分析
第1節 ソーシャルサポート尺度作成のための実態調査【研究1】
1 目的
2 方法
3 結果及び考察
第2節 ソーシャルサポート尺度の作成【研究2】
1 目的
2 方法
3 結果及び考察
第3節 ソーシャルサポート尺度の各要因に関する検討【研究3】
〈ソーシャルサポートの各次元の比較検討〉
1 目的
2 方法
3 結果及び考察
第4節 サポートへの満足感を規定する要因【研究4】
1 目的
2 方法
3 結果及び考察
第5節 第3章のまとめ
第4章 ソーシャルサポートと精神的健康との関連
第1節 ソーシャルサポートと精神的健康についての検討【研究5】
1 目的
2 方法
3 結果及び考察
第2節 第4章のまとめ
第5章 与えるサポートと精神的健康との関連
第1節 与えるサポートと精神的健康との関連【研究6】
1 目的
2 方法
3 結果及び考察
第2節 第5章のまとめ
第6章 ソーシャルサポートと性格要因との関連
第1節 ソーシャルサポートと性格要因,精神的健康との関連【研究7】
1 目的
2 方法
3 結果及び考察
第2節 共分散構造分析を用いたソーシャルサポートと性格要因,精神的健康との因果関係の検討【研究8】
1 目的
2 方法
3 結果及び考察
第3節 第6章のまとめ
第7章 ソーシャルサポートとサポート場面の認知との関連
第1節 ソーシャルサポートとサポート場面の認知に関する研究1【研究9】
1 目的
2 調査要領
3 調査材料の作成
〈予備調査〉
1 目的
2 方法
3 結果及び考察
〈本調査〉
1 目的
2 方法
3 結果及び考察
第2節 ソーシャルサポートとサポート場面の認知に関する研究2【研究10】
1 目的
2 方法
3 結果及び考察
第3節 第7章のまとめ
第8章 本論文の主要な結果と今後の課題
引用文献
本書を構成する研究の発表状況
謝辞
付録