ジャック=ダルクローズの教育観の発展
新教育思潮におけるリトミック
定価6,050円(本体 5,500円+税)
身体運動を活用した音楽教育法「リトミック」を創案したジャック=ダルクローズ。本書は、J=ダルクローズの教育観が芸術家のための「音楽への教育」から、子どもの視点に立った「音楽による教育」へと発展した経緯を考察する。
【著者略歴】
細川 匡美(ほそかわ まさみ)
1984年 国立音楽大学音楽学部器楽学科ピアノ専攻卒業
学士(芸術)
2015年 明星大学通信教育課程大学院人文学研究科教育学専攻修了
修士(教育学)
2018年 明星大学通信教育課程大学院教育学研究科教育学専攻修了
博士(教育学)
現 在 小田原短期大学保育学科通信教育課程講師
立正大学社会福祉学部非常勤講師
明星大学教育学部非常勤講師
リトミック研究センター埼玉第一支局講師
目次を表示
はじめに
序章 本研究の課題設定
1.研究の課題と構成
2.先行研究について(既存の研究と本研究の位置づけ)
第1章 ルソー研究所とジャック=ダルクローズの教育法
第1節 ルソー研究所について
1.本章の課題と背景
2.ルソー研究所の創立と理念
3.ルソー研究所付属「メゾン・デ・プチ(子どもの家)」
4.ルソー研究所における子どもの教育観
第2節 J=ダルクローズ研究所とルソー研究所
1.J=ダルクローズ研究所の設立
2.J=ダルクローズの「ルソー研究所」に関する見解
3.ルソー研究所とJ=ダルクローズ研究所との関係
第3節 J=ダルクローズに対するルソー研究所の教師の見解
1.身体運動の教師、イェンツェルの見解
2.障がい児教育の研究者、デクドールの見解
3.フェリエールとJ=ダルクローズとの関係
4.クラパレードの見解
第4節 まとめ
第2章 クラパレードから与えられたジャック=ダルクローズの教育に関する示唆について:学会活動と書簡を手掛かりに
第1節 クラパレードによるJ=ダルクローズへの教育的示唆
1.本章の課題と背景
2.クラパレードの教育的示唆によるJ=ダルクローズへの影響
第2節 クラパレードの「子どもの心理学」とJ=ダルクローズの教育学への導き
第3節 ジュネーヴ教育学協会での活動
1.ジュネーヴ教育学協会とJ=ダルクローズ
2.J=ダルクローズの「リズム体操の講義と実習」
3.質疑応答からみるJ=ダルクローズの見解
第4節 クラパレードのJ=ダルクローズに関する見解から探る共同研究の視点
第5節 J=ダルクローズの教授法にみられるクラパレードの影響
第6節 J=ダルクローズのリトミックに対する見解の変遷
第7節 まとめ
第3章 モンテッソーリとJ=ダルクローズの身体運動を活用した音楽教育
第1節 本章の課題と背景
第2節 モンテッソーリとJ=ダルクローズの音楽教育
1.モンテッソーリの音楽教育に関する概要
2.リトミックに関する概要
3.モンテッソーリとJ=ダルクローズの音楽教育の比較
第3節 モンテッソーリとJ=ダルクローズの教育理念
1.モンテッソーリの教育理念
2.J=ダルクローズの教育理念
3.モンテッソーリとJ=ダルクローズの教育理念の比較
第4節 モンテッソーリとJ=ダルクローズの接点
1.ジュネーヴ、ルソー研究所を介した接点
2.両者の音楽教育の接点
第5節 モンテッソーリのJ=ダルクローズ教育法に関する見解
1.『モンテッソーリ・メソード』における見解
2.『初等学校における自己教育』における見解
3.J=ダルクローズの著述にみられるモンテッソーリ教育
4.Bhm編集によるモンテッソーリ「論文集」における見解
第6節 まとめ
第4章 ベルギーにおけるリトミック受容と展開:ドクロリー・メソードとの関係を中心に
第1節 ドクロリーについて
1.本章の課題と背景
第2節 リトミックとドクロリー・メソードの関係
1.ドクロリーについて
2.ドクロリー・メソードとリトミックの関係
3.ドクロリーの協力者、アマイドについて
第3節 ドクロリーのリトミックに対する見解
1.ドクロリー学校におけるリトミック
第4節 リトミックとドクロリー・メソードの影響と展開
1.ドクロリーに関するJ=ダルクローズの記述
2.アマイドの新学校とリトミック
第5節 ベルギーにおけるリトミック教育の発展
第6節 まとめ
第5章 ジャック=ダルクローズの教育理念に関する研究:新教育連盟における活動を通して
第1節 新教育連盟の成立と『新時代』誌の創刊
第2節 『新時代』誌に関わった教育者たちとJ=ダルクローズ
1.エンソアについて
2.ロッテンとニイルについて
3.フェリエールについて
第3節 J=ダルクローズの新教育連盟における活動
第4節 まとめ
終章 本研究の結論
1.本研究のまとめ
2.J=ダルクローズの音楽教育観再考
3.今後の課題
主要参考文献一覧
おわりに
序章 本研究の課題設定
1.研究の課題と構成
2.先行研究について(既存の研究と本研究の位置づけ)
第1章 ルソー研究所とジャック=ダルクローズの教育法
第1節 ルソー研究所について
1.本章の課題と背景
2.ルソー研究所の創立と理念
3.ルソー研究所付属「メゾン・デ・プチ(子どもの家)」
4.ルソー研究所における子どもの教育観
第2節 J=ダルクローズ研究所とルソー研究所
1.J=ダルクローズ研究所の設立
2.J=ダルクローズの「ルソー研究所」に関する見解
3.ルソー研究所とJ=ダルクローズ研究所との関係
第3節 J=ダルクローズに対するルソー研究所の教師の見解
1.身体運動の教師、イェンツェルの見解
2.障がい児教育の研究者、デクドールの見解
3.フェリエールとJ=ダルクローズとの関係
4.クラパレードの見解
第4節 まとめ
第2章 クラパレードから与えられたジャック=ダルクローズの教育に関する示唆について:学会活動と書簡を手掛かりに
第1節 クラパレードによるJ=ダルクローズへの教育的示唆
1.本章の課題と背景
2.クラパレードの教育的示唆によるJ=ダルクローズへの影響
第2節 クラパレードの「子どもの心理学」とJ=ダルクローズの教育学への導き
第3節 ジュネーヴ教育学協会での活動
1.ジュネーヴ教育学協会とJ=ダルクローズ
2.J=ダルクローズの「リズム体操の講義と実習」
3.質疑応答からみるJ=ダルクローズの見解
第4節 クラパレードのJ=ダルクローズに関する見解から探る共同研究の視点
第5節 J=ダルクローズの教授法にみられるクラパレードの影響
第6節 J=ダルクローズのリトミックに対する見解の変遷
第7節 まとめ
第3章 モンテッソーリとJ=ダルクローズの身体運動を活用した音楽教育
第1節 本章の課題と背景
第2節 モンテッソーリとJ=ダルクローズの音楽教育
1.モンテッソーリの音楽教育に関する概要
2.リトミックに関する概要
3.モンテッソーリとJ=ダルクローズの音楽教育の比較
第3節 モンテッソーリとJ=ダルクローズの教育理念
1.モンテッソーリの教育理念
2.J=ダルクローズの教育理念
3.モンテッソーリとJ=ダルクローズの教育理念の比較
第4節 モンテッソーリとJ=ダルクローズの接点
1.ジュネーヴ、ルソー研究所を介した接点
2.両者の音楽教育の接点
第5節 モンテッソーリのJ=ダルクローズ教育法に関する見解
1.『モンテッソーリ・メソード』における見解
2.『初等学校における自己教育』における見解
3.J=ダルクローズの著述にみられるモンテッソーリ教育
4.Bhm編集によるモンテッソーリ「論文集」における見解
第6節 まとめ
第4章 ベルギーにおけるリトミック受容と展開:ドクロリー・メソードとの関係を中心に
第1節 ドクロリーについて
1.本章の課題と背景
第2節 リトミックとドクロリー・メソードの関係
1.ドクロリーについて
2.ドクロリー・メソードとリトミックの関係
3.ドクロリーの協力者、アマイドについて
第3節 ドクロリーのリトミックに対する見解
1.ドクロリー学校におけるリトミック
第4節 リトミックとドクロリー・メソードの影響と展開
1.ドクロリーに関するJ=ダルクローズの記述
2.アマイドの新学校とリトミック
第5節 ベルギーにおけるリトミック教育の発展
第6節 まとめ
第5章 ジャック=ダルクローズの教育理念に関する研究:新教育連盟における活動を通して
第1節 新教育連盟の成立と『新時代』誌の創刊
第2節 『新時代』誌に関わった教育者たちとJ=ダルクローズ
1.エンソアについて
2.ロッテンとニイルについて
3.フェリエールについて
第3節 J=ダルクローズの新教育連盟における活動
第4節 まとめ
終章 本研究の結論
1.本研究のまとめ
2.J=ダルクローズの音楽教育観再考
3.今後の課題
主要参考文献一覧
おわりに