レリバンスを構築する歴史授業の論理と実践
諸外国および日本の事例研究
定価2,750円(本体 2,500円+税)
古くて新しい歴史教育におけるレリバンス問題をテーマに、国内外の授業実践、授業づくり、カリキュラム改革等を分析し、歴史教育の変革を展望する。
執筆者紹介(執筆順)
二井正浩(にい まさひろ)
成蹊大学経済学部教授。近著は『教科教育学研究の可能性を求めて』(風間書房、2017年、編著)、『社会系教科教育学研究のブレイクスルー―理論と実践の往還をめざして―』(風間書房、2019年、共著)、『歴史教師のビリーフに関する国際比較研究―日本・スイス・カナダの三か国調査―』(風間書房、2023年、共著)など。
空 健太(そら けんた)
文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官/国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程調査官。近著は『子どものための哲学教育ハンドブック』(東京大学出版会、2020年、共著)、『新・教職課程演習17巻 中等社会系教育』(協同出版、2021年、共著)など。
原田智仁(はらだ ともひと)
滋賀大学教育学部研究員。兵庫教育大学名誉教授。近著は『高等学校 新学習指導要領社会の授業づくり』(明治図書、2022年、単著)、『初等社会科教育の理論と実践―学びのレリバンスを求めて―』(教育情報出版、2022年、編著)など。
中村洋樹(なかむら ひろき)
四天王寺大学人文社会学部社会学科講師。近著は「中等歴史教育における真正の学習と歴史的議論の論述―“Reading, Thinking, and Writing About History”を手がかりにして―」(全国社会科教育学会編『社会科研究』第87号、2017年、1-12頁、単著)、「高校世界史における教科固有性に根ざした汎用的能力の育成―論述指導と評価実践に着目して―」(教育目標・評価学会編『教育目標・評価学会紀要』第31号、2021年、43-52頁、単著)など。
宇都宮明子(うつのみや あきこ)
島根大学教育学部准教授。近著は『新しい歴史教育論の構築に向けた日独歴史意識研究―構成的意味形成を図る日本史授業開発のために―』(風間書房、2020年、単著)、『学校教育を深める・究める』(三恵社、2022年、共著)、『歴史教師のビリーフに関する国際比較研究―日本・スイス・カナダの三か国調査―』(風間書房、2023年、編著)など。
服部一秀(はっとり かずひで)
山梨大学大学院総合研究部教育学域教授。近著は『社会系教科教育学研究のブレイクスルー―理論と実践の往還をめざして―』(風間書房、2019年、共著)、「小学校中学年社会科におけるメタ・ヒストリー学習の方略―ドイツ事実教授教科書の分析から―」(日本社会科教育学会編『社会科教育研究』No.140、2020年、53-65頁、単著)など。
田中 伸(たなか のぼる)
岐阜大学教育学部准教授。近著は『子どものための哲学教育ハンドブックー世界に広がる探究学習―』(東京大学出版会、2022年、訳者代表)、“Culture and Tradition at School and at Home”(University of Turku、2021年、共著)、『子どものための哲学(P4C)教育論』(東京大学出版会、2023年、編著)など。
宮本英征(みやもと ひでゆき)
玉川大学教育学部准教授。近著は『世界史単元開発研究の研究方法論の探究―市民的資質育成の論理―』(晃洋書房、2018年、単著)、『高校社会「歴史総合」の授業を創る』(明治図書、2019年、共著)、『つまずきから授業を変える! 高校歴史「PDCA」授業&評価プラン』(明治図書、2022年、編著)など。
竹中伸夫(たけなか のぶお)
熊本大学大学院教育学研究科准教授。近著は『社会形成科社会科論―批判主義社会科の継承と革新―』(風間書房、2019年、共著)、『新・教職課程演習第17巻中等社会系教育』(協同出版、2021年、共著)、『初等社会科教育の理論と実践―学びのレリバンスを求めて―』(教育情報出版、2022年、共著)など。
目次を表示
はじめに 二井正浩
第1部 レリバンスを重視する諸外国の歴史授業構成と実践
第1章 レリバンスの構成をめざす歴史カリキュラムの内容構成と実践
―カナダの歴史教師R・フロスマンの「ジェノサイドと人道に対する罪」コースの場合― 二井正浩
第2章 生徒を学びに向かわせる教師の営みとしての単元の構成
―米国の公立学校における歴史教室の実践から― 空 健太
第2部 諸外国の歴史教育に見られるレリバンスの論理
第3章 英国ニュー・ヒストリーのレリバンス論
―SCHP(学校評議会歴史プロジェクト)を手がかりに― 原田智仁
第4章 シビックエンゲージメントの視点に基づく歴史教育改革論
―J・D・ノークスの理論と米国史カリキュラムを事例に― 中村洋樹
第5章 ドイツにおけるレリバンスに基づく学習構想と歴史教育の展望 宇都宮明子
第6章 ドイツ中等歴史教育における現在との関連化
―歴史文化学習の場合― 服部一秀
第3部 レリバンスを重視する歴史授業の創造と展望
第7章 目的動機(行為)と理由動機(反省)から見た学びの可能性と有意味性
―子どもは歴史授業に何を見たのか?― 田中 伸
第8章 歴史探究学習における学習レリバンスの検討
―問いの構築学習・「世界史探究」の場合― 宮本英征
第9章 英国の評価問題分析を踏まえた「歴史総合」の授業試案の構想
―単元「ファシズムと大衆社会」の場合― 竹中伸夫
おわりに 二井正浩
執筆者紹介
第1部 レリバンスを重視する諸外国の歴史授業構成と実践
第1章 レリバンスの構成をめざす歴史カリキュラムの内容構成と実践
―カナダの歴史教師R・フロスマンの「ジェノサイドと人道に対する罪」コースの場合― 二井正浩
第2章 生徒を学びに向かわせる教師の営みとしての単元の構成
―米国の公立学校における歴史教室の実践から― 空 健太
第2部 諸外国の歴史教育に見られるレリバンスの論理
第3章 英国ニュー・ヒストリーのレリバンス論
―SCHP(学校評議会歴史プロジェクト)を手がかりに― 原田智仁
第4章 シビックエンゲージメントの視点に基づく歴史教育改革論
―J・D・ノークスの理論と米国史カリキュラムを事例に― 中村洋樹
第5章 ドイツにおけるレリバンスに基づく学習構想と歴史教育の展望 宇都宮明子
第6章 ドイツ中等歴史教育における現在との関連化
―歴史文化学習の場合― 服部一秀
第3部 レリバンスを重視する歴史授業の創造と展望
第7章 目的動機(行為)と理由動機(反省)から見た学びの可能性と有意味性
―子どもは歴史授業に何を見たのか?― 田中 伸
第8章 歴史探究学習における学習レリバンスの検討
―問いの構築学習・「世界史探究」の場合― 宮本英征
第9章 英国の評価問題分析を踏まえた「歴史総合」の授業試案の構想
―単元「ファシズムと大衆社会」の場合― 竹中伸夫
おわりに 二井正浩
執筆者紹介