定価4,950円(本体 4,500円+税)
平素の陸上自衛隊におけるメンタルヘルス上の問題である自殺対策(特に予防的対策)を検討するためにレジリエンスに注目。質的調査と量的調査を実施し、陸上自衛隊員に有効な心理的レジリエンス要因など、多くの知見を得る。
【著者略歴】
寺田孝史(てらだ たかし)
1974年岐阜県生まれ
名古屋大学文学部哲学科心理学専攻卒業
陸上自衛隊入隊
防衛大学校総合安全保障研究科前期課程、後期課程修了
博士(安全保障学)、公認心理師
現在 防衛大学校防衛学教育学群准教授、3等陸佐
主要論文
「レジリエンスとハーディネスがストレス・プロセスに及ぼす影響―陸上自衛隊員を例に―」『ストレス科学』日本ストレス学会、第35号、2020年。
目次を表示
はじめに
序 章 先行研究の概観と本研究の目的
第1節 研究背景
第2節 本研究におけるレジリエンスとは
第3節 本研究の目的と構成
第1章 陸上自衛隊員用レジリエンス測定尺度の作成と信頼性・妥当性の検討
第1節 調査目的
第2節 尺度の翻訳
第3節 予備調査(面接調査)
第4節 質問紙調査1
第5節 質問紙調査2
第6節 レジリエンス能力尺度日本語短縮版の時間的安定性の検討
第7節 レジリエンス能力尺度構成要素の有効場面の実際
第8節 考 察
第2章 心理的レジリエンスがストレス・プロセスに及ぼす影響
ー近接概念との違いに関する実証的検討を通してー
第1節 調査目的
第2節 調査方法
第3節 調査結果
第4節 考 察
第3章 縦断調査による心理的レジリエンス要因のメンタルヘルスに対する予測可能性の検討
第1節 調査目的
第2節 調査方法
第3節 調査結果
第4節 考 察
第4章 回復プロセスに影響する心理的レジリエンス要因の検討
第1節 調査目的
第2節 回復過程の異なる2群間のレジリエンス要因比較
第3節 回復曲線をたどった隊員の語りから考えるレジリエンス要因
第4節 考 察
第5章 陸上自衛隊員と警察職員・消防職員・企業従業員のレジリエンス要因比較
第1節 調査目的
第2節 調査方法
第3節 調査結果
第4節 考 察
終 章 本研究のまとめとレジリエンス向上施策に対する提言
第1節 本研究のまとめ
第2節 陸上自衛隊におけるレジリエンス施策への提言を例に
第3節 本研究の意義
第4節 本研究の限界と今後の課題
おわりに
参考・引用文献
初出一覧
資料 レジリエンス能力尺度日本語短縮版