
定価8,250円(本体 7,500円+税)
中国の社区高齢者教育の実態と課題を実証的に描き、地域社会を基盤とした高齢者教育と高齢者福祉の融合の可能性を、日本の教育福祉論の視点から提案。
【著者略歴】
王 倩然(ワン チェンラン)
1989年生まれ。早稲田大学アジア太平洋研究センター助教。
名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。
北海道大学高等教育推進機構特任助教を経て、2025年より現職。
目次を表示
序章
第1節 本書の背景と目的
(1)中国社区高齢者教育の課題
(2)本書における「社区」及び「社区教育」
(3)本書における「高齢者教育」及び「社区高齢者教育」
(4)本書における福祉的機能
第2節 先行研究の検討
(1)高齢者教育の視点からの先行研究分析
(2)社区教育における高齢者教育の視点からの先行研究分析
(3)教育と福祉の関連の視点からの先行研究分析
(4)先行研究の到達点と本書の課題設定
第3節 研究課題、方法と対象
(1)研究課題
(2)研究方法と研究対象
第4節 本書の構成
第1章 中国における社区高齢者教育と福祉
第1節 中国における高齢者福祉・高齢者教育の変遷と現状
(1)中国高齢者福祉の変遷
(2)中国高齢者教育の変遷
第2節 高齢者教育と高齢者福祉における社区の位置付けの変遷
(1)準備期(1978年-1993年)
(2)萌芽期(1994年-2005年)
(3)発展期(2006年-2015年)
(4)改善期(2016年-今日)
第3節 公的高齢者教育に参加できなかった高齢者たち
(1)養老施設における高齢者
(2)社区における特別な学習ニーズを有する高齢者
(3)社区における公的高齢者教育施設にアクセスできない高齢者
第4節 教育福祉からのアプローチ
第2章 高齢者福祉施設における「養教連携」の学習活動―要介護高齢者に注目して―
第1節 中国高齢者福祉施設及び養老院の概況
第2節 「養教連携」の出現と定義
第3節 公立・私立養老院における「養教連携」の実態
(1)教育部と民政部の連携について
(2)公立・私立養老院における「養教連携」の受け入れ
第4節 公立・私立養老院における「養教連携」実践への考察
(1)「養教連携」の効果
(2)「養教連携」の課題
第5節 「養教連携」からみた高齢者の学習ニーズ及びその福祉的機能
(1)「養教連携」からみた高齢者の学習ニーズ
(2)「養教連携」の福祉的機能
第6節 社区高齢者教育における「養教連携」の意義
小 括
第3章 社区在宅養老施設における「養教連携」の取り組み―要支援高齢者に注目して―
第1節 社区在宅養老サービスセンターの概要
第2節 社区在宅養老サービスセンターでの「養教連携」展開の必要性
第3節 社区在宅養老サービスセンターにおける「養教連携」の運営実態と課題
(1)Zセンターの設立
(2)三者連携の運営モデル
(3)課題及び対策
第4節 Zセンターの実践からみた高齢者の学習ニーズ及び福祉と教育の融合
小 括
第4章 社区高齢者の自発的学習団体における学習活動―単身高齢者に注目して―
第1節 高齢者のみの世帯の学習状況について
(1)高齢者のみの世帯の学習状況の実態
(2)社区高齢者学習団体に注目する理由
第2節 上海市の高齢者教育及び高齢者の学習団体
第3節 上海市単身高齢者学習団体「K読書会」の活動実態
第4節 「K読書会」の実践に対する考察
(1)「K読書会」の学習活動からみる高齢者の変化
(2)学習団体としての「K読書会」のメリット
(3)「K読書会」学習団体の課題
第5節 「K読書会」からみた単身高齢者の学習ニーズ及びその福祉的機能
第6節 社区高齢者教育における高齢者学習団体の意義
小 括
第5章 社区高齢者の自発性による老年学校における学習活動―公的老年大学に参加できない高齢者に注目して―
第1節 老年大学と老年学校
(1)老年大学の概況
(2)老年学校の現状
第2節 白雲老年学校の活動実態
(1)軸としてのボランティア教師の位置付け
(2)クラスにおけるリーダー層
(3)受講者
(4)ソーシャルワーカーの支援
第3節 白雲老年学校の学習活動に対する考察
(1)白雲老年学校の運営構造
(2)白雲老年学校の課題
第4節 白雲老年学校からみた高齢者の学習ニーズ及びその福祉的機能
(1)白雲老年学校からみた高齢者の学習ニーズ
(2)白雲老年学校の福祉的機能
第5節 社区高齢者教育における高齢者の自発性による老年学校の意義
小 括
第6章 社区高齢者教育において教育と福祉を融合する可能性
第1節 公的高齢者教育に参加できなかった高齢者の学習ニーズ
第2節 高齢者貧困の視点から
第3節 高齢者教育と高齢者福祉の融合
第4節 社区高齢者教育の今後のあり方
第7章 社区高齢者教育におけるデス・エデュケーションの実施可能性
第1節 中国における高齢者へのデス・エデュケーションの現状
第2節 調査からみる高齢者のデス・エデュケーションに対するニーズ
(1)自分の死に向けた過程について
(2)親しい他者の死の受容について
第3節 高齢者に適したデス・エデュケーションの学習方式の提案
小 括
終章
第1節 本書のまとめと結論
第2節 今後の課題
謝辞
参考文献


