フォーカシング指向表現アーツセラピーの臨床適用のイメージ

著者
小坂淑子 著
発行年月日
2026/02/20
頁数
252頁
判型
A5
ISBNコード
978-4-7599-2553-1

フォーカシング指向表現アーツセラピーの臨床適用

体験過程を象徴化する様式と距離

定価7,700(本体 7,000円+税)

フォーカシング指向心理療法において、様々なモダリティを用いた象徴の形態を示すために象徴様式という用語を導入。援助活動のなかで、体験過程の象徴化における象徴様式はクライエントにどのような影響を与えるのかを検討する。

【著者略歴】
小坂 淑子(こさか よしこ)

1977年 東京都に生まれる
2001年 慶應義塾大学経済学部卒業
2005年 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了
2009年 東京成徳大学大学院心理学研究科臨床心理学専攻修士課程修了
2020年 大正大学大学院人間学研究科福祉・臨床心理学専攻博士後期課程修了 博士(人間学)
現 在 北海道大学学生相談総合センター講師 臨床心理士・公認心理師 国際フォーカシング研究所認定フォーカシング・トレーナーおよびフォーカシング指向セラピスト(Specialized in FOAT®)

目次を表示

はじめに

第1章 体験過程の象徴化を行う際の象徴様式に関する理論的検討
 第1節 体験過程の象徴化とその様式
  第1項 Gendlin哲学における体験過程の象徴化
  第2項 心理療法で生じる「変化」のエッセンスとしての体験過程の象徴化
  第3項 フォーカシング指向心理療法におけるセラピストの役割
  第4項 心理療法における体験過程の象徴化とその様式について
 第2節 子どもの象徴機能の発達と「距離化」
  第1項 象徴機能の発達
  第2項 より抽象的な象徴様式を用いることで生じる「距離化」とは
  第3項 象徴を用いることを可能にする三項関係
 第3節 心理臨床場面における体験過程の象徴化と象徴様式
  第1項 象徴様式によるフェルトセンスやシンボルとの距離の違い
 第4節 表現アーツセラピーにおける表現のモードと内省的距離 
  第1項 ETC理論における4つのレベル
  第2項 内省的距離と素材の影響 
 第5節 フォーカシング指向心理療法における表現アーツを通じた体験過程の象徴化
  第1項 フォーカシング指向心理療法と表現アーツの統合
  第2項 素材に応じた表現の様式とフェルトセンスやシンボルとの距離
  第3項 芸術表現を通じて体験の言語化が促される過程
 第6節 体験過程の象徴化が難しい事例への芸術表現の適用可能性
  第1項 象徴機能が損なわれている場合
  第2項 構造拘束的な体験様式のための象徴化が阻害されている場合
 第7節 象徴様式によるフェルトセンスやシンボルとの距離を検討する必要性

第2章 KOL-BEを用いたフォーカシング体験の特徴
 第1節 KOL-BE体験の特徴
  第1項 KOL-BE(Perlstein,2016)とは
 第2節 ワークショップ参加者の感想の質的分析
  第1項 目的
  第2項 方法
  第3項 結果
  第4項 考察
  第5項 結論
  第6項 今後の課題
 第3節 KOL-BEとフォーカシングの体験プロセス及び効果の検討
  第1項 技法としてのフォーカシングとその学習効果
  第2項 目的
  第3項 方法
  第4項 結果と考察
  第5項 結論
  第6項 今後の課題

第3章 フォーカシング指向心理療法における芸術表現の導入
 第1節 問題
  第1項 フォーカシング指向心理療法における介入の際の留意点
  第2項 芸術表現を導入する際に必要な安全への配慮
  第3項 複雑性悲嘆とその治療プロセスについて
 第2節 目的と方法
 第3節 結果
 第4節 考察
  第1項 複雑性悲嘆からの回復過程 
  第2項 フォーカシング指向心理療法における芸術表現の導入
  第3項 芸術表現による体験過程の象徴化の意義
 
第4章 若年無業者を対象としたフォーカシング指向表現アーツ(FOAT®)
 第1節 若年無業者の職業準備性を支援者はどのように評価しているか
  第1項 問題
  第2項 目的
  第3項 方法
  第4項 結果
  第5項 考察
  第6項 結論
  第7項 今後の課題
 第2節 若年無業者の就労支援におけるフォーカシング指向表現アーツ(FOAT®)のグループワーク
  第1項 問題
  第2項 目的
  第3項 方法
  第4項 結果と考察
  第5項 結論 
  第6項 今後の課題
 第3節 FOAT®の若年無業者の職業準備性向上への貢献
 
第5章 総合考察
 第1節 体験過程を象徴化する際の象徴様式に応じた体験との距離
  第1項 ジグザグ(Gendlin,1981)のプロセス
  第2項 フェルトセンスを表現する象徴様式
  第3項 相貌的な象徴様式と概念的象徴様式の違い
 第2節 構造拘束的な体験過程の様式からの回復過程
  第1項 外傷体験を伴う構造拘束的な体験過程の様式からの回復過程
  第2項 状況との相互作用を失った構造拘束的な体験過程の様式からの回復過程
 第3節 象徴様式による体験との距離を考慮する意義
 第4節 本研究の限界と今後の課題

あとがき
引用文献

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