メルロ=ポンティと〈子どもと絵本〉の現象学のイメージ

著者
正置友子 著
発行年月日
2018/10/15
頁数
330頁
判型
A5
ISBNコード
978-4-7599-2235-6

メルロ=ポンティと〈子どもと絵本〉の現象学

子どもたちと絵本を読むということ

定価3,850(本体 3,500円+税)

子どもたちと絵本を読むことがどのような意味を持つのか、この時期は人の一生のなかでどのような意味を持つのか。メルロ=ポンティの主著『知覚の現象学』を中心に、「子どもと絵本」の関係性について考察。現象学という哲学と結ぶことから生まれた、世界で最初の論考。

【著者略歴】

正置友子(まさき ともこ)

1940年 名古屋市生まれ

1962年 愛知県立女子大学文学部英文学科卒業

1965年 結婚時より、大阪北摂の千里ニュータウンに在住

1973年 青山台文庫開設

1994年~2000 年 イギリスに滞在し、ヴィクトリア時代の絵本を研究

2001年 イギリス、ローハンプトン大学大学院に、論文 A History of Victorian Popular Picture Books を提出。博士号(PhD)を授与される。

2008年 著書 A History of Victorian Popular Picture Books(風間書房 2006年)に対して、イギリスのChildren’s Books History Society より「ハーベイ・ダートン賞」授与。

2018年 大阪大学大学院文学部博士後期課程修了。論文「メルロ=ポンティと〈子どもと絵本〉の現象学―子どもたちと絵本を読むということ―」を提出。博士号(学術)を授与される。

聖和大学教授を経て、現在、青山台文庫主宰 絵本学研究所主宰。

主著:

『おかあさん、ごはんと本とどっちがすき』など絵本の散歩道シリーズ全5巻(創元社 1982年~1995年)、A History of Victorian Popular Picture Books(風間書房 2006年)、『絵本の絵を読む』 ジェーン・ドゥーナン著(共訳 玉川大学出版部 2013年)、『保育のなかの絵本』(編著 かもがわ出版 2015年)『イギリス絵本留学滞在記』(風間書房 2017年)

目次を表示

 まえがき

 序章 子どもたちと絵本を読むということ

第Ⅰ部 私の「生」の現場、および「子どもたちと絵本を読む」という現場

 はじめに―私の「生」の現場

 第1章 私の「生」の現場―なぜ生きているのか、という問いから臨床哲学へ―

 第2章 「子どもたちと絵本を読む」現場―青山台文庫と「だっこでえほんの会」―

 おわりに―子どもたちがおかあさんの膝をおりる時

第Ⅱ部 メルロ=ポンティと子どもの現象学

 はじめに―『知覚の現象学』における子ども

 第1章 メルロ=ポンティと子どもの現象学

 第2章 メルロ=ポンティと子どもの記述

 おわりに―身体が比較され得るのは、芸術作品に対してである

第Ⅲ部 誕生から〈わたし〉の生成にむけて―『いないいないばあ』から『おおかみと七ひきのこやぎ』へ―

 はじめに―「だっこでえほんの会」における子どもたちの三年間

 第1章 絵本『いないいないばあ』から始まって

 第2章 聴くということ・語るということ

 第3章 絵本『りんご』に、こんにちは

 第4章 絵本『もこ もこもこ』で、踊り出す

 第5章 絵本『ちょうちょ はやくこないかな』における物語の誕生

 第6章 絵本『三びきのやぎのがらがらどん』でリミナリティ体験

 第7章 絵本『かいじゅうたちのいるところ』―私の「ひとなった」日々との遭遇―

 おわりに―誕生から〈わたし〉の生成にむけて

 終章 あらためて、子どもたちと絵本を読むということ

 参考文献

 あとがき

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