源氏物語の「表現」を読むのイメージ

著者
藤田加代 著
発行年月日
1999/5/31
頁数
300頁
判型
A5
ISBNコード
978-4-7599-1153-4

源氏物語の「表現」を読む

定価9,900(本体 9,000円+税)


源氏物語の表現世界を精確に読み解く。自然把握の方法をはじめ、冒頭文の表現、植物のイメージと結びついた人物造型、空蝉造型の特異性等について論じた好著。

目次を表示


第一章 「をかし」い自然と「ただならぬ」自然
      ―源氏物語の自然把握の方法について―
 一 枕草子一段・「秋」の章節の読みと比較して
 二 源氏物語の「をかし」い自然
 三 「帚木」巻・「月は有明にて光をきまれるものから…」を読む
 四 源氏物語の「ただならぬ」自然
 五 「霧」のイメージ
第二章 源氏物語冒頭文を読む
 一 源氏物語冒頭文の表現Ⅰ
      ―文の構造という視点から―
 二 源氏物語冒頭文の表現Ⅱ
      ―副詞「いと」の機能を中心に―
第三章 源氏物語の花々
      ―人物造型試論―
 一 「梅」「桜」「柳」のイメージ
 二 源氏物語の「橘」
 三 「山吹」のイメージ
 四 源氏物語の「藤」
      ―「柳」との関連において―
第四章 「空蝉」の物語 
      ―空蝉造型の特異性について―
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