
発達検査課題の認知的要因の分析
他者認識の観点から
定価5,500円(本体 5,000円+税)
発達検査課題における「他者」に着目し、「対面の他者」「明示されている第三者」「不特定多数の一般的他者」の三つの水準に関わる実証的検討をおこなった。
著者略歴
清水 里美(しみず さとみ)
関西大学大学院総合情報学研究科博士課程修了。博士(情報学)。
平安女学院大学短期大学部教授。専門は、発達臨床心理学。
主な著書に、『新版K式発達検査2020 解説書』(著者代表)(京都国際社会福祉センター 2021年)、『保育や教育の現場におけるMSPA活用のアイディア』(「MSPA(発達障害の要支援度評価尺度)の理解と活用」pp. 76-83 勁草書房 2018年)、『日本総合病院精神医学会治療指針7 子どものこころの診療ハンドブック』日本総合病院精神医学会児童・青年期委員会(企画・編集)(「第7章 ~教育機関と上手につながる~教師・スクールカウンセラーとの連携」pp. 59-67 共著 星和書店 2016年)など。
また、訳書に、Gelso, C. J., & Fretz, B. R. 著『カウンセリング心理学』(ブレーン出版 2007年)、Taylor, E. 著『落ちつきのない子ども―多動児をもつ親のためのガイド―』(共訳 メディカ出版 1991年)などがある。
目次を表示
序文(加藤 隆)
第1章 序論
1.1 問題の背景
1.2 本論文の目的
1.3 本論文の構成
第2章 検査課題による他者認識の評価
2.1 検査課題における「他者」の三つの水準
2.2 新しい検査課題の作成:第一水準の他者と第二水準の他者
2.3 既存の検査課題の見直し:第三水準の他者
第3章 発達検査課題の作成:第一水準の他者に関わる課題
3.1 じゃんけん課題の作成
3.2 じゃんけん課題の年齢別通過率の検討
第4章 発達検査課題の作成:第二水準の他者に関わる課題
4.1 絵並べ課題の作成
4.2 絵並べ課題の年齢別通過率の検討
第5章 第三水準の他者に関わる課題の臨床的解釈の検討:財布探し課題
5.1 不通過反応の臨床的解釈の検討
5.2 架空の反応例に対する判定内容の検討
5.3 不通過反応の言語プロトコル分析
第6章 第三水準の他者に関わる課題の不通過反応の要因分析:財布探し課題
6.1 教示および反応内容と探索空間イメージとの関連(1)
6.2 教示および反応内容と探索空間イメージとの関連(2)
6.3 反応と課題認知の検討
第7章 総括と展望
7.1 研究結果のまとめ
7.2 今後の課題
引用文献
補記
謝辞