子どもの社会的行動のアセスメント
早期発見と支援に生かせる乳幼児健診でのままごと遊び
定価2,970円(本体 2,700円+税)
社会性の発達に困難を抱える子どもたちをどうアセスメントしたらよいのか。早期発見と早期支援について、第一線の研究の紹介と自治体の施策の展望を「ままごと遊び」観察の映像資料と併せて指し示す。母子保健や教育に携わる実践家や研究者、行政の関係者必携の書。
【監修者紹介】
神尾陽子(かみお ようこ)
1958年生まれ。京都大学医学部卒業。医学博士(京都大学)。ロンドン大学付属精神医学研究所留学、京大精神神経科助手、2000年米国コネティカット大学フルブライト客員研究員、2001年九州大学大学院助教授の後、2006年―2018年3月まで国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所児童・思春期精神保健研究部部長。2018年よりお茶の水女子大学客員教授、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所客員研究員。2022年8月より神尾陽子クリニック院長。
日本精神神経学会精神科専門医。日本学術会議前会員、現連携会員、文部科学省科学技術・学術政策研究所顧問、日本発達障害学会理事、日本自閉症スペクトラム学会理事、国際自閉症研究会議(International Society for Autism Research : IMSAR)学会誌(Autism Research)編集委員。
【編著者紹介】
別府悦子(べっぷ えつこ)
1959年生まれ。東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。
滋賀県大津市役所職員(発達相談員)、岐阜市立恵光学園嘱託発達相談員などを経て、愛知県立大学文学部児童教育学科講師、助教授。中部学院大学短期大学部幼児教育学科、中部学院大学人間福祉学部、子ども学部助教授、教授を経て、現在同教育学部子ども教育学科教授。中部学院大学人間福祉相談センター主任相談員。日本臨床発達心理士会東海支部長、同臨床発達心理実践研究常任編集委員、日本公認心理師協会子どもの発達支援委員会委員等。
公認心理師、臨床心理士、臨床発達心理士。
宮本正一(みやもと まさかず)
1948年生まれ。九州大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。教育学博士。常磐学園短期大学助教授、岐阜大学教授、岐阜大学名誉教授。現在、中部学院大学教育学部子ども教育学科教授。中部学院大学人間福祉相談センター所長。
臨床心理士、学校心理士スーパーバイザー。
【執筆者紹介(執筆順)】
ダーリンプル規子(だーりんぷる のりこ)
1965年生まれ。英国タビストック・クリニック(東ロンドン大学)修士課程修了。現在、桜花学園大学保育学部国際教養こども学科教授。
幼稚園教諭及び小学校教諭免許・保育士資格保有。公認心理師。
別府 哲(べっぷ さとし)
1960年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程中退。博士(教育学)(京都大学)。現在、岐阜大学教育学部教授。
公認心理師、臨床心理士、臨床発達心理士。
北川小有里(きたがわ さゆり)
2004年より本巣市健康福祉部健康増進課 発達相談員として勤務。
公認心理師、臨床心理士。
堀島由香(ほりしま ゆか)
旧本巣郡根尾村から市町村合併に伴い、2004年より本巣市健康福祉部健康増進課保健師として勤務。現在、健康増進課 総括課長補佐。
黒田美保(くろだ みほ)
1958年生まれ。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。博士(医学)・(学術)。現在、帝京大学文学部心理学科教授。
公認心理師、臨床心理士、臨床発達心理士。日本公認心理師協会子どもの発達支援委員会委員長。
【監修者紹介】
神尾陽子(かみお ようこ)
1958年生まれ。京都大学医学部卒業。医学博士(京都大学)。ロンドン大学付属精神医学研究所留学、京大精神神経科助手、2000年米国コネティカット大学フルブライト客員研究員、2001年九州大学大学院助教授の後、2006年―2018年3月まで国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所児童・思春期精神保健研究部部長。2018年よりお茶の水女子大学客員教授、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所客員研究員。2022年8月より神尾陽子クリニック院長。
日本精神神経学会精神科専門医。日本学術会議前会員、現連携会員、文部科学省科学技術・学術政策研究所顧問、日本発達障害学会理事、日本自閉症スペクトラム学会理事、国際自閉症研究会議(International Society for Autism Research : IMSAR)学会誌(Autism Research)編集委員。
【編著者紹介】
別府悦子(べっぷ えつこ)
1959年生まれ。東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。
滋賀県大津市役所職員(発達相談員)、岐阜市立恵光学園嘱託発達相談員などを経て、愛知県立大学文学部児童教育学科講師、助教授。中部学院大学短期大学部幼児教育学科、中部学院大学人間福祉学部、子ども学部助教授、教授を経て、現在同教育学部子ども教育学科教授。中部学院大学人間福祉相談センター主任相談員。日本臨床発達心理士会東海支部長、同臨床発達心理実践研究常任編集委員、日本公認心理師協会子どもの発達支援委員会委員等。
公認心理師、臨床心理士、臨床発達心理士。
宮本正一(みやもと まさかず)
1948年生まれ。九州大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。教育学博士。常磐学園短期大学助教授、岐阜大学教授、岐阜大学名誉教授。現在、中部学院大学教育学部子ども教育学科教授。中部学院大学人間福祉相談センター所長。
臨床心理士、学校心理士スーパーバイザー。
【執筆者紹介(執筆順)】
ダーリンプル規子(だーりんぷる のりこ)
1965年生まれ。英国タビストック・クリニック(東ロンドン大学)修士課程修了。現在、桜花学園大学保育学部国際教養こども学科教授。
幼稚園教諭及び小学校教諭免許・保育士資格保有。公認心理師。
別府 哲(べっぷ さとし)
1960年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程中退。博士(教育学)(京都大学)。現在、岐阜大学教育学部教授。
公認心理師、臨床心理士、臨床発達心理士。
北川小有里(きたがわ さゆり)
2004年より本巣市健康福祉部健康増進課 発達相談員として勤務。
公認心理師、臨床心理士。
堀島由香(ほりしま ゆか)
旧本巣郡根尾村から市町村合併に伴い、2004年より本巣市健康福祉部健康増進課保健師として勤務。現在、健康増進課 総括課長補佐。
黒田美保(くろだ みほ)
1958年生まれ。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。博士(医学)・(学術)。現在、帝京大学文学部心理学科教授。
公認心理師、臨床心理士、臨床発達心理士。日本公認心理師協会子どもの発達支援委員会委員長。
目次を表示
監修者のことば【神尾陽子】
まえがき【別府悦子】
第Ⅰ部 子どもの社会的行動の発達と障害
第1章 発達相談・乳幼児健診における社会性の発達に困難を抱える
子どもたちの早期発見と支援【別府悦子】
1.乳幼児健診における障害の早期発見、早期対応の役割
2.社会性の発達に困難のある子どもの早期発見と支援の必要性
3.発達段階・発達の節目と乳幼児健診
4.社会性の発達に困難を抱える子どもの発達をとらえる視点
―機能連関と発達連関を中心に―
第2章 乳児期の親子関係とコミュニケーション【ダーリンプル規子】
1.母親の子宮内での育ち
2.出生直後の赤ちゃん
3.生まれてから一人を求めるようにできている
4.赤ちゃんは、関係性を作っていくことになっている
5.親との相互交流がうまくいかない時の赤ちゃん
6.アタッチメント理論
7.親がホッとして、子どもと楽しく向き合える状態
8.前言語期のコミュニケーション
第3章 自閉スペクトラム症児の社会的行動の特徴【別府 哲】
1.自閉スペクトラム症の診断基準(DSM-5)における社会的行動の特徴
2.乳幼児期における社会的行動の発達と自閉スペクトラム症児の特徴
3.心の理論の形成
第Ⅱ部 早期発見と支援に生かせる乳幼児健診でのままごとあそび
第4章 本巣市の乳幼児健診の沿革と特徴【北川小有里・堀島由香】
1.自治体における乳幼児健康調査の目的と近年の動向
2.岐阜県本巣市の母子保健体制の特徴と課題
第5章 本巣市の乳幼児健診におけるM-CHAT の項目を活用した
ままごと遊びの実際【北川小有里・堀島由香】
1.社会性の発達の指標としてのM-CHATの項目の活用
2.1歳6か月児健診におけるままごと遊びの実際
3.ままごとあそびに見られる社会的行動
第6章 アセスメントを療育や家族支援にどう生かすか【黒田美保】
1.アセスメントから支援
2.支援の実際
第7章 社会性の発達に困難を抱える子どものコホート研究
―後ろ向き(後方視的)研究と前向き(前方視的)研究
における統計的手法―【宮本正一・別府悦子】
1.研究の背景と問題意識
2.研究の方法論―後ろ向き(後方視的)研究と前向き(前方視的)研究―
3.第1期の研究
4.第2期の研究
5.第3期の研究
6.まとめ
DVD 解説
あとがき【宮本正一】
まえがき【別府悦子】
第Ⅰ部 子どもの社会的行動の発達と障害
第1章 発達相談・乳幼児健診における社会性の発達に困難を抱える
子どもたちの早期発見と支援【別府悦子】
1.乳幼児健診における障害の早期発見、早期対応の役割
2.社会性の発達に困難のある子どもの早期発見と支援の必要性
3.発達段階・発達の節目と乳幼児健診
4.社会性の発達に困難を抱える子どもの発達をとらえる視点
―機能連関と発達連関を中心に―
第2章 乳児期の親子関係とコミュニケーション【ダーリンプル規子】
1.母親の子宮内での育ち
2.出生直後の赤ちゃん
3.生まれてから一人を求めるようにできている
4.赤ちゃんは、関係性を作っていくことになっている
5.親との相互交流がうまくいかない時の赤ちゃん
6.アタッチメント理論
7.親がホッとして、子どもと楽しく向き合える状態
8.前言語期のコミュニケーション
第3章 自閉スペクトラム症児の社会的行動の特徴【別府 哲】
1.自閉スペクトラム症の診断基準(DSM-5)における社会的行動の特徴
2.乳幼児期における社会的行動の発達と自閉スペクトラム症児の特徴
3.心の理論の形成
第Ⅱ部 早期発見と支援に生かせる乳幼児健診でのままごとあそび
第4章 本巣市の乳幼児健診の沿革と特徴【北川小有里・堀島由香】
1.自治体における乳幼児健康調査の目的と近年の動向
2.岐阜県本巣市の母子保健体制の特徴と課題
第5章 本巣市の乳幼児健診におけるM-CHAT の項目を活用した
ままごと遊びの実際【北川小有里・堀島由香】
1.社会性の発達の指標としてのM-CHATの項目の活用
2.1歳6か月児健診におけるままごと遊びの実際
3.ままごとあそびに見られる社会的行動
第6章 アセスメントを療育や家族支援にどう生かすか【黒田美保】
1.アセスメントから支援
2.支援の実際
第7章 社会性の発達に困難を抱える子どものコホート研究
―後ろ向き(後方視的)研究と前向き(前方視的)研究
における統計的手法―【宮本正一・別府悦子】
1.研究の背景と問題意識
2.研究の方法論―後ろ向き(後方視的)研究と前向き(前方視的)研究―
3.第1期の研究
4.第2期の研究
5.第3期の研究
6.まとめ
DVD 解説
あとがき【宮本正一】