生きるための絵本のイメージ

著者
正置友子 著
発行年月日
2023/10/15
頁数
452頁
判型
A5
ISBNコード
978-4-7599-2487-9

生きるための絵本

命生まれるときから命尽きるときまでの絵本127冊

定価4,180(本体 3,800円+税)

絵本は幼い子どもだけのものではなく、長い人生を通して享受できる芸術であり、他の人と共有できる文化財である。著者が多くの人と絵本を読む経験から出会った127冊の絵本を紹介する。

著者略歴

正置友子(まさき ともこ)

1940年 名古屋市生まれ

1962年 愛知県立女子大学文学部英文学科卒業

1965年 結婚時より、大阪北摂の千里ニュータウンに在住

1973年 青山台文庫開設

1994年~2000年 イギリスに滞在し、ヴィクトリア時代の絵本を研究

2001年 イギリス、ローハンプトン大学大学院に、論文 A History of Victorian Popular Picture Books を提出。博士号(PhD)を授与される。

2008年 著書 A History of Victorian Popular Picture Books(風間書房 2006年)に対して、イギリスのChildren’s Books History Society より「ハーベイ・ダートン賞」授与。

2018年 大阪大学大学院文学部博士後期課程修了。論文「メルロ=ポンティと〈子どもと絵本〉の現象学―子どもたちと絵本を読むということ―」を

提出。博士号(学術)を授与される。

聖和大学教授を経て、現在、青山台文庫主宰 絵本学研究所主宰。

目次を表示

はじめに

第1章 生まれてきてくれて、ありがとう

─あかちゃんたちと(0歳~1歳半ころ)

1-1 『いないいないばあ』

1-2 『ととけっこう よがあけた』

1-3 『えんやらりんごの木』

1-4 『WHAT COLOR? このいろなあに?』

1-5 『もこ もこもこ』

1-6 『りんご』

1-7 『パン どうぞ』

1-8 『こんにちは どうぶつたち』

1-9 『どうやってねるのかな』

1-10 『ばいばい』

第2章 うさこちゃんといっしょに絵本の世界で生きる

─幼児期前期の子どもたちと(1歳半~3歳半ころ)

2-1 『うさこちゃんと うみ』

2-2 『うさこちゃんの だいすきな おばあちゃん』

2-3 『おつきさまこんばんは』

2-4 『しろくまちゃんのほっとけーき』

2-5 『ぴょーん』

2-6 『おおきなかぶ』

2-7 『てぶくろ』

第3章 かいじゅうを抱え込んで、〈わたし〉になる

─幼児期まん中ころの子どもたちと(3歳半ころ)

3-1 『かいじゅうたちのいるところ』

3-2 『三びきのやぎのがらがらどん』

3-3 『おおかみと七ひきのこやぎ』

第4章 だるまちゃんのように、現実世界と想像世界を生きる

─幼児期後期の子どもたちと(3歳半~6歳半ころ)

4-1 『だるまちゃんとてんぐちゃん』

4-2 『ぺにろいやるのおにたいじ』

4-3 『どんどん どんどん』

4-4 『おやすみなさい コッコさん』

4-5 『11ぴきのねこ ふくろのなか』

4-6 『ウシバス』

4-7 『おふろだいすき』

4-8 『仔牛の春』

4-9 『わたしのワンピース』

4-10 『ふゆめ がっしょうだん』

4-11 『14ひきのひっこし』

4-12 『まいご』

4-13 『ひぐまのあき』

4-14 『ペレのあたらしいふく』

4-15 『こねこのぴっち』

4-16 『イソップものがたり ライオンとねずみ』

4-17 『タイムフライズ ときをとびぬけて』

4-18 『どろんこハリー』

4-19 『とべ! ちいさいプロペラき』

第5章 ピーターラビットのように、遊びたい、冒険したい

─小学生前期の子どもたちと(6歳半~9歳半ころ)

5-1 『ピーターラビットのおはなし』

5-2 『チムとシャーロット』

5-3 『ぼくはおこった』

5-4 『ウルスリのすず』

5-5 『あおくんときいろちゃん』

5-6 『ゆきのひ』

5-7 『シャオユイのさんぽ』

5-8 『パパ、お月さまとって!』

5-9 『はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー』

5-10 『チンパンジーとさかなどろぼう』

5-11 『つきよ』

5-12 『はるにれ』

5-13 『あかいふうせん』

5-14 『かさ』

5-15 『へんてこりんなサムとねこ』

5-16 『こぎつねコンとこだぬきポン』

5-17 『ふしぎなたけのこ』

5-18 『かさじぞう』

5-19 『スーホの白い馬』

第6章 ロバのシルベスターのように、岩になることもある

─小学生まん中ころの子どもたちと(9歳半ころ)

6-1 『ロバのシルベスターとまほうの小石』

6-2 『海のおばけオーリー』

6-3 『かあさんのいす』

6-4 『あな』

6-5 『とべバッタ』

6-6 『1はゴリラ かずのほん』

6-7 『いちご』

第7章 チムのように、夢がある

─小学生後期の子どもたちと(9歳半~12歳半ころ)

7-1 『チムとゆうかんなせんちょうさん』

7-2 『ガンピーさんのふなあそび』

7-3 『たいようオルガン』

7-4 『あしたは月よう日』

7-5 『ころころころ』

7-6 『祇園祭』

7-7 『中岡はどこぜよ』

7-8 『七がつエイサー』

7-9 『プンク マインチャ』

7-10 『白雪姫と七人の小人たち』

7-11 『つきよのおんがくかい』

7-12 『雨ニモマケズ』

7-13 『セロひきのゴーシュ』

7-14 『水仙月の四日』

7-15 『せいめいのれきし』

第8章 こんなに大きくなった。でも生きるってむつかしい

─中学生ころの子どもたちと

8-1 『赤ちゃんのはなし』

8-2 『あかちゃんのゆりかご』

8-3 『ぼく、うまれるよ!』

8-4 『ゴムあたまポンたろう』

8-5 『雪の写真家 ベントレー』

8-6 『ねずみとくじら』

8-7 『まどのむこう』

8-8 『ジョゼフのにわ』

8-9 『12月くんの友だちめぐり』

8-10 『アリスンの百日草』

8-11 『ABCの本 へそまがりのアルファベット』

8-12 『メルヘン・アルファベット』

8-13 『ヒキガエルがいく』

8-14 『せかいいち うつくしい ぼくの村』

8-15 『おおはくちょうのそら』

第9章 ぼくは、ぼくのままでいいんだ

─思春期のころの子どもたちと

9-1 『ぼくはくまのままでいたかったのに……』

9-2 『ふたつの島』

9-3 『シャクルトンの大漂流』

9-4 『森の人 デルス・ウザラー』

9-5 『おれは歌だ おれはここを歩く』

9-6 『ヴァイオリニスト』

9-7 『にぐるまひいて』

9-8 『マッチ箱日記』

9-9 『アライバル』

9-10 『風が吹くとき』

9-11 『青い空』

9-12 『星の使者 ガリレオ・ガリレイ』

9-13 『マッチ売りの少女』

9-14 『白鳥』

9-15 『ろびんの くりすます』

第10章 〈生きる〉を抱きしめて

─おとなにも絵本という贈り物を

10-1 『ちいさいおうち』

10-2 『ゆきのひのたんじょうび』

10-3 『ありがたいこってす!』

10-4 『ザガズー じんせいって びっくりつづき』

10-5 『おじいちゃん』

10-6 『おじいちゃん わすれないよ』

10-7 『とんぼ』

10-8 『ふくろうくん』

10-9 『ねこのごんごん』

10-10 『100万回生きたねこ』

10-11 『おじさんのかさ』

10-12 『にちようび』

10-13 『野の花と小人たち』

10-14 『つるにょうぼう』

10-15 『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし』

10-16 『もりのなか』

10-17 『よあけ』

おわりに

文献リスト

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