子どもの社会的思考力・判断力の発達と授業開発
歴史的分野を中心として
定価3,300円(本体 3,000円+税)
中学生の社会的思考力・判断力の発達的変化の実態把握を踏まえて、能力の発達を促す教育的働きかけとなる社会科授業モデルを実験・実証的に開発した独創的研究。
【執筆者紹介】
加藤寿朗(かとう としあき)
島根県生まれ。島根県公立小学校教諭,広島大学附属小学校教諭,愛媛大学助教授,島根大学助教授を経て,現在,同大学大学院教育学研究科教授。主著は『子どもの社会認識の発達と形成に関する実証的研究-経済認識の変容を手がかりとして-』(風間書房,2007年,単著),『授業の心理学-認知心理学からみた教育方法論-』(福村出版,2014年,共著),『協働・対話による社会科授業の創造-授業研究の意味と方法を問い直す-』(東信堂,2019年,共著)など。
梅津正美(うめづ まさみ)
島根県生まれ。島根県公立高等学校教諭,広島大学附属福山中・高等学校教諭,鳴門教育大学大学院学校教育研究科准教授,教授を経て,現在,鳴門教育大学理事・副学長。主著は,『歴史教育内容改革研究-社会史教授の論理と展開-』(風間書房,2006年,単著),『教育実践学としての社会科授業研究の探求』(風間書房,2015年,共編著),『協働・対話による社会科授業の創造-授業研究の意味と方法を問い直す-』(東信堂,2019年,単編著)など。
前田健一(まえだ けんいち)
佐賀県生まれ。琉球大学助手,愛媛大学助手・講師・助教授・教授,広島大学教授を経て,現在,岡山商科大学特任教授。主著は,『心理学研究の新世紀3 教育・発達心理学』(ミネルヴァ書房,2012,編著),『教師教育講座第10巻 生徒指導・進路指導論』(協同出版,2014,共著),『新しい教職概論-教師と子どもの社会-』(ミネルヴァ書房,2016,共著)など。
新見直子(にいみ なおこ)
広島県生まれ。広島文教女子大学講師,准教授,2019年大学名称変更により広島文教大学准教授を経て,現在,同大学教授。主著は,『心理学研究の新世紀3 教育・発達心理学』(ミネルヴァ書房,2012,共著),『教師教育講座第10巻 生徒指導・進路指導論』(協同出版,2014,共著),『世代継承性シリーズ3 世代継承性研究の展望-アイデンティティから世代継承性へ-』(ナカニシヤ出版,2018年,共著)など。
目次を表示
はじめに(加藤寿朗)
序 章 子どもの社会認識の心理・発達に着目した授業開発
―研究の目的・方法と本書の構成―……加藤寿朗
第1部 子どもの社会的思考力・判断力を捉える視点
―社会認識と社会科―
第1章 社会科授業研究方法論の展開
―本研究の特色と意義―……梅津正美
第2章 社会科学力としての社会的思考力・判断力……梅津正美
第2部 子どもの社会的思考力・判断力の発達
―横断的・縦断的な調査を通して―
第3章 社会的思考力・判断力の横断的発達調査……前田健一・新見直子
第4章 歴史的分野における社会的思考力・判断力の縦断的発達調査と発達仮説……前田健一・新見直子
第3部 子どもの社会的思考力・判断力の発達と授業
―社会科授業実践を通して―
第5章 社会的思考力・判断力の発達を促進する指導方略……加藤寿朗
第6章 批判的思考力の発達を促進する授業仮説……加藤寿朗
第7章 批判的思考力と社会的事象に対する関心・意欲および主体的な学習態度……前田健一・新見直子
第8章 社会的思考力・判断力の発達特性を踏まえた社会科授業モデル開発……梅津正美
終 章 子どもの社会認識の心理・発達に着目した授業開発の成果と課題……梅津正美
おわりに(梅津正美)
資料編
執筆者紹介