アメリカ合衆国における学校体罰の研究
懲戒制度と規律に関する歴史的・実証的検証
定価7,700円(本体 7,000円+税)
アメリカ合衆国の学校体罰史や懲戒制度を検証し、今日的規律形成の動向を捉える。わが国の学校規律の展望を見出すにあたって、示唆多い労作。
【著者略歴】
片山紀子(かたやま のりこ)
1962年 福岡県生まれ
福岡教育大学教育学部教育学・教育心理学科卒業
奈良教育大学大学院教育学研究科学校教育専攻修士課程修了
修士(教育学)
奈良女子大学大学院博士後期課程人間文化研究科比較文化学専攻修了
博士(文学)
現在 京都教育大学大学院連合教職実践研究科教授、佛教大学教育学部教授
【著者略歴】
片山紀子(かたやま のりこ)
1962年 福岡県生まれ
福岡教育大学教育学部教育学・教育心理学科卒業
奈良教育大学大学院教育学研究科学校教育専攻修士課程修了
修士(教育学)
奈良女子大学大学院博士後期課程人間文化研究科比較文化学専攻修了
博士(文学)
現在 京都教育大学大学院連合教職実践研究科教授、佛教大学教育学部教授
目次を表示
序章
第一節 研究課題の設定
第二節 本研究の方法
1.研究方法
2.本研究で用いる用語の規定
第三節 先行研究の検討
1.アメリカにおける先行研究
2.わが国における先行研究
第四節 論文構成
第一章 わが国の規律をめぐる問題の所在
序
第一節 わが国の学校体罰史
第二節 わが国の懲戒制度とその問題点
第三節 規律へ向けたわが国の教師教育の現状
小括
第二章 アメリカの規律を支えた体罰
序
第一節 西洋における体罰の痕跡
第二節 体罰禁止をめぐる世界的動向
第三節 西洋における体罰の意味
1.社会全般における体罰の意味
2.学校における体罰の意味
第四節 文化的素地から見たアメリカの体罰
1.子ども観
2.移民による開拓の歴史に伴う暴力性
3.体罰の拠り所としての宗教
4.奴隷制度・人種差別に起因する体罰
5.暴力的文化の再生産
第五節 アメリカ南部州で存続する体罰
1.南部州における体罰志向の証左
2.南部州で体罰が存続する理由
(1)プロテスタント・ファンダメンタリストの存在
(2)南部特有の社会的な機構
(3)南部州において培われたエートス
小括
第三章 学校体罰の変遷と今日的傾向
序
第一節 植民地時代以降19世紀における学校体罰
第二節 20世紀中葉における学校体罰
1.都市レベルで見た学校体罰の状況
2.州レベルで見た学校体罰の状況
3.20世紀中葉における学校体罰の特質
第三節 1970年代以降に見る各州の法制度の変遷と現状
1.体罰制限が強化された背景
2.学校体罰の行使および禁止状況
3.今日的傾向
小括
第四章 学校体罰を減少させた歴史的要因
序
第一節 教育の普及
1.教育制度を中心に
2.教育思想・教育方法を中心に
3.教員の職能と職責を中心に
第二節 社会の変容
1.訴訟の影響
2.差別の視点から
3.チャイルド・アビューズと子どもの権利の視点から
小括
第五章 オルタナティブの進展
序
第一節 生徒用ハンドブック
1.ハンドブックの変遷
(1)創成期
(2)成長期
(3)転換期
(4)成熟期
2.現代のハンドブックとその作成法
3.ハンドブックの今日的存在意義
第二節 懲戒手段
1.タイムアウト
2.早朝登校/放課後の居残り
3.学内停学
4.学外停学
5.退学
6.オルタナティブ・スクール
7.懲戒の実施状況
第三節 今日的懲戒の傾向
1.教育を重視する流れとしての学内停学
(1)学内停学をめぐる議論
(2)ニューヨーク州における停学の事例研究
(3)ヴァージニア州ロッキンガム郡で見る停学の事例研究
2.厳格さを重視する流れとしてのゼロ・トレランス
第四節 懲戒リスクの再検証
1.懲戒の原因
2.懲戒リスクの高い生徒
3.懲戒リスクの高い学校
(1)教員の生徒に対する期待
(2)生徒と学校文化との乖離
4.懲戒へ向けた示唆
小括
第六章 学校規律の意義と今日的特色
序
第一節 教室における規律の意味
第二節 成績と規律
第三節 今日的規律の方向と懲戒に求められる新たな視点
第四節 内的規律に迫る方法
1.キャラクター・エデュケーション(CE)とその効果
2.コンフリクト・リゾルーション(CR)とその効果
3.市民性教育
第五節 規律に係る教師教育
1.学部教育
2.教員研修
結語
引用文献
あとがき
第一節 研究課題の設定
第二節 本研究の方法
1.研究方法
2.本研究で用いる用語の規定
第三節 先行研究の検討
1.アメリカにおける先行研究
2.わが国における先行研究
第四節 論文構成
第一章 わが国の規律をめぐる問題の所在
序
第一節 わが国の学校体罰史
第二節 わが国の懲戒制度とその問題点
第三節 規律へ向けたわが国の教師教育の現状
小括
第二章 アメリカの規律を支えた体罰
序
第一節 西洋における体罰の痕跡
第二節 体罰禁止をめぐる世界的動向
第三節 西洋における体罰の意味
1.社会全般における体罰の意味
2.学校における体罰の意味
第四節 文化的素地から見たアメリカの体罰
1.子ども観
2.移民による開拓の歴史に伴う暴力性
3.体罰の拠り所としての宗教
4.奴隷制度・人種差別に起因する体罰
5.暴力的文化の再生産
第五節 アメリカ南部州で存続する体罰
1.南部州における体罰志向の証左
2.南部州で体罰が存続する理由
(1)プロテスタント・ファンダメンタリストの存在
(2)南部特有の社会的な機構
(3)南部州において培われたエートス
小括
第三章 学校体罰の変遷と今日的傾向
序
第一節 植民地時代以降19世紀における学校体罰
第二節 20世紀中葉における学校体罰
1.都市レベルで見た学校体罰の状況
2.州レベルで見た学校体罰の状況
3.20世紀中葉における学校体罰の特質
第三節 1970年代以降に見る各州の法制度の変遷と現状
1.体罰制限が強化された背景
2.学校体罰の行使および禁止状況
3.今日的傾向
小括
第四章 学校体罰を減少させた歴史的要因
序
第一節 教育の普及
1.教育制度を中心に
2.教育思想・教育方法を中心に
3.教員の職能と職責を中心に
第二節 社会の変容
1.訴訟の影響
2.差別の視点から
3.チャイルド・アビューズと子どもの権利の視点から
小括
第五章 オルタナティブの進展
序
第一節 生徒用ハンドブック
1.ハンドブックの変遷
(1)創成期
(2)成長期
(3)転換期
(4)成熟期
2.現代のハンドブックとその作成法
3.ハンドブックの今日的存在意義
第二節 懲戒手段
1.タイムアウト
2.早朝登校/放課後の居残り
3.学内停学
4.学外停学
5.退学
6.オルタナティブ・スクール
7.懲戒の実施状況
第三節 今日的懲戒の傾向
1.教育を重視する流れとしての学内停学
(1)学内停学をめぐる議論
(2)ニューヨーク州における停学の事例研究
(3)ヴァージニア州ロッキンガム郡で見る停学の事例研究
2.厳格さを重視する流れとしてのゼロ・トレランス
第四節 懲戒リスクの再検証
1.懲戒の原因
2.懲戒リスクの高い生徒
3.懲戒リスクの高い学校
(1)教員の生徒に対する期待
(2)生徒と学校文化との乖離
4.懲戒へ向けた示唆
小括
第六章 学校規律の意義と今日的特色
序
第一節 教室における規律の意味
第二節 成績と規律
第三節 今日的規律の方向と懲戒に求められる新たな視点
第四節 内的規律に迫る方法
1.キャラクター・エデュケーション(CE)とその効果
2.コンフリクト・リゾルーション(CR)とその効果
3.市民性教育
第五節 規律に係る教師教育
1.学部教育
2.教員研修
結語
引用文献
あとがき