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中学生の「居場所環境」における心理的機能に関する研究

定価: 9,350 (本体 8,500 円+税)
複数の「居場所」を総合的に捉えた「居場所環境」という新たな概念を用いて、発達的変化や心理的側面との関係を検討。子どもの不適応問題へのあり方を提示する。

【著者略歴】
杉本希映(すぎもと きえ)
湘北短期大学生活プロデュース学科講師

筑波大学大学院人間総合科学研究科ヒューマン・ケア科学専攻博士後期課程修了
博士(教育学)
専攻:教育臨床学・臨床心理学
目次を表示します。
はじめに
第Ⅰ部 理論的検討
 第1章 児童期から青年期の「居場所」に関する先行研究
  第1節 「居場所」に関する先行研究
  第2節 「居場所」以外の空間利用に関する先行研究
  第3節 第1章のまとめ
 第2章 本研究の目的
  第1節 先行研究における問題点
  第2節 本研究の目的
第Ⅱ部 実証的検討
 第3章 「居場所」の心理的機能の構造と発達的変化
  第1節 「居場所」の心理的機能の構造の検討
  第2節 「居場所」の固有性の検討と発達的変化
  第3節 第3章のまとめ
 第4章 「居場所環境」の発達的変化
  第1節 中学生の「居場所環境」の検討
  第2節 大学生の「居場所環境」の検討
  第3節 中学生と大学生の「居場所環境」の比較検討
  第4節 第4章のまとめ
 第5章 「居場所環境」と心理的側面との関連(長期的影響の検討)
  第1節 「居場所環境」と精神的健康度との関連 
  第2節 「居場所環境」と自我同一性との関連
  第3節 第5章のまとめ
 第6章 中学生の「居場所環境」の規定要因と対人関係との関連の検討
  第1節 中学生の「居場所環境」の規定要因の検討
  第2節 中学生の「居場所環境」と現在の対人関係との関連
  第3節 第6章のまとめ
 第7章 学校環境における「居場所」機能の検討
  第1節 教室・保健室・相談室における「居場所」機能の検討
  第2節 学校環境全体における「居場所」機能と学校適応との関連
  第3節 第7章のまとめ
 第8章 中学生の「居場所環境」と不適応問題との関連
  第1節 中学生の「居場所環境」と精神的健康度との関連
  第2節 中学生の「居場所環境」と学校適応との関連
  第3節 中学生の「居場所環境」と不登校傾向との関連
  第4節 第8章のまとめ
 第9章 「居場所環境」の仮説モデルの提唱と学校不適応に関する事例的検討
  第1節 「居場所環境」の仮説モデルの提唱
  第2節 学校不適応と「居場所環境」に関するインタビュー調査
  第3節 中学校で不登校となった女子への介入事例
  第4節 第9章のまとめ
第Ⅲ部 総合的考察
 第10章 本研究の結論と今後の課題
  第1節 本研究の結論
  第2節 「居場所環境」の視点からの学校不適応問題への示唆
  第3節 今後の課題

引用文献
本書を構成する研究の発表状況
謝辞
著者杉本希映 著
発行年月日2009年11月30日
頁数284頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1762-8