博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

協働性にもとづく学校カウンセリングの構築

高校における学校組織特性に着目して

定価: 10,450 (本体 9,500 円+税)
教師の協働性など学校組織のアセスメントとマネジメントという組織論的アプローチから、学校現場で活用可能な学校カウンセリングの実践モデルを提言している。

【著者略歴】
瀬戸健一(せと けんいち)
1955年 北海道に生まれる
1979年 岩手大学工学部卒業
1981年 岩手大学大学院工学研究科修了
2000年 筑波大学大学院教育研究科教科教育専攻修了
2006年 博士(教育学)筑波大学
北海道公立学校教諭を経て、現在、東京農業大学生物産業学部助教授
目次を表示します。
発行に寄せて(庄司一子)
序章 問題の所在と研究の目的
第1節 問題の背景 
 第1項 学校教育がかかえる問題一教育臨床の問題の諸相-
 第2項 学校カウンセリングの必要性
第2節 問題の所在
 第1項 学校カウンセリングにおける教師とスクールカウンセラー連携の必要性
 第2項 学校組織特性に着目した組織論的アプローチの必要性
第3節 研究の目的
第4節 研究の意義
第5節 基本概念の定義
 第1項 連携、協働及び協働性、共同歩調、同調行動
 第2項 学校組織特性
第6節 論文の構成
第1章 本研究の理論的背景
第1節 わが国における学校カウンセリングの実際とその理論研究
 第1項 生徒指導と教育相談の実際
 第2項 生徒指導と教育相談の理論研究における限界
 第3項 学校カウンセリング理論構築の萌芽
第2節 学校カウンセリング理論の検討
 第1項 学校カウンセリングの理論
 第2項 学校カウンセリングの理論的背景
第3節 「学校組織特性」の研究
 第1項 組織現象の理解
 第2項 「学校組織文化」・「教師文化(教員文化)」・「学校文化」・「学校風土」の定義(学校経営学の知見から)
 第3項 集団規範と集団圧力の存在(社会心理学の知見から)
 第4項 「学校組織特性」研究の関係諸理論
 第5項 アメリカの「学校組織文化」研究
 第6項 「学校組織特性」と学校評価にみる学校現場の抵抗感
 第7項 「学校組織特性」研究における課題
第4節 学校カウンセリング研究における組織論的アプローチ
第5節 「学校組織特性」と「教師・スクールカウンセラー連携」の関連の研究
 第1項 先行研究の整理
 第2項 異なる専門性と専門家同士の連携の必要性
 第3項 学校文化・教師文化とスクールカウンセラー連携の関連
 第4項 高校における学校組織・学校組織文化、及びスクールカウンセラー連携の特徴
第2章 「学校組織特性」の研究
第1節 【研究1】学校組織文化の研究における課題と特色ある研究方法の検討
 第1項 問題の所在
 第2項 先行研究における研究の課題
 第3項 教育活動評価をカテゴリーとして用いた研究方法の検討
第2節 【研究2】「学校組織特性」における「協働性」の実態調査
 第1項 目的 「学校組織特性」における「協働性」の実態を調査する
 第2項 方法(インタビュー調査と資料調査)
 第3項 結果
 第4項 考察
第3節 【研究3】「学校組織特性」における「協働性」の縦断的研究
 第1項 目的 構成員の変化と「学校組織特性」における「協働性」の関連を検討
 第2項 方法(インタビュー調査と資料調査)
 第3項 結果
 第4項 考察
第4節 「学校組織特性」における「協働性」の総合考察
第3章 「学校組織特性」と「教師・スクールカウンセラー連携」の関連
第1節 【研究4】「学校組織特性」と「教師・スクールカウンセラー連携」の調査(資料調査と予備調査)
 第1項 目的 「学校組織特性」尺度の作成
 第2項 方法
 第3項 結果と考察
 第4項 目的 「教師・スクールカウンセラー連携」尺度の質問項目の作成
 第5項 方法
 第6項 結果と考察
第2節 【研究5】「学校組織特性」と「教師・スクールカウンセラー連携」の関連の調査(X県内の高校)
 第1項 目的 仮説(「学校組織特性」と連携の有効度が関連ある)を検討
 第2項 方法
 第3項 結果
 第4項 考察
第3節 【研究6】「学校組織特性」の類型化の研究(全国調査)
 第1項 目的 「学校組織特性」類型化の試みと「学校組織特性」・「教師・スクールカウンセラー連携」の関連の調査
 第2項 方法
 第3項 結果
 第4項 考察
第4章 教師とスクールカウンセラーの効果的連携の検討
第1節 【研究7】連携モデル開発の研究
 第1項 目的 「学校組織特性」類型別の連携モデルの開発
 第2項 方法(事例研究法とインタビュー調査)
 第3項 結果
 第4項 考察
第2節 【研究8】連携モデルの有効性の検討
 第1項 目的 「学校組織特性」類型別連携モデルの有効性の検討
 第2項 方法(事例研究法とインタビュー調査)
 第3項 結果と考察
第3節 「学校組織特性」類型別の連携有効性の検討
 第1項 類型Ⅰの連携の有効性の特徴
 第2項 類型Ⅱの連携の有効性の特徴
 第3項 類型Ⅲの連携の有効性の特徴
第5章 教師とスクールカウンセラーの効果的連携を基盤にした
    学校カウンセリング体制の組織化、及び学校教育の改善の検討
第1節 スクールカウンセラー派遣校における効果の研究
第2節 【研究9】学校カウンセリング体制の組織化、及び学校教育改善の検討
 第1項 目的 教師とスクールカウンセラーの効果的連携を基盤にした学校カウンセリング体制の組織化、及び学校教育改善の検討
 第2項 方法
 第3項 結果
 第4項 考察
第6章 総合的考察及び結果
第1節 調査結果の理論的貢献
第2節 調査結果の実践的貢献
第3節 今後の課題
 第1項 連携モデルの類型別比較
 第2項 連携担当者の新たな視点と新たな役割
 第3項 連携担当者の研修の必要性と研修内容の検討
 第4項 スクールカウンセラーからみた効果的連携の留意点
 第5項 協働のスキル
第4節 提言
謝辞
引用文献
資料
著者瀬戸健一 著
発行年月日2006年10月31日
頁数364頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1582-2

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