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公認心理師・臨床心理士のための高次脳機能障害の診かた・考え方

定価: 2,750 (本体 2,500 円+税)

認知症や精神発達遅滞も含む広義の高次脳機能障害の診断全般を扱い、心理検査および神経心理学的検査について解説。医療現場で働く心理師(士)、医療従事者や学生を対象に、アセスメントの実際をできるだけ具体的に提示する。

【著者略歴】
中野 光子(なかの みつこ)

横浜高次脳機能障害診断法研究会主宰 
日本心理臨床学会 名誉会員
1965年 東京都立大学人文学部心理学科卒業
1967年 東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了
1973年 東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学
2018年 博士学位取得(心理学) 首都大学東京(東京都立大学)大学院
大学院在学中よりフリーで約50年間複数の病院で臨床業務に従事してき
た。精神科、神経内科、脳外科、リハビリテーション科、小児科でアセ
スメントとカウンセリング業務を、同時に青山学院大学、横浜市立大学、
横浜国立大学等で非常勤講師を兼任。停年まで「神経心理学」の講義を
担当した。現在は神経内科病院と総合病院の脳外科に非常勤で勤務して
いるほか横浜高次脳機能障害診断法研修会を開催している。
目次を表示します。


序 章 高次脳機能障害の診断とは?
 0-1 高次脳機能障害の定義
 0-2 公認心理師・臨床心理士の役割

第1章 高次脳機能障害の診断の目的
 1-1 鑑別診断
  1-1-1 高次脳機能障害の有無、重症度の診断
  1-1-2 疾患の鑑別の資料として
 1-2 症状の回復や進行の程度を継時的に診断するための資料として
 1-3 手術の前後や投薬等による治療効果を検討するため
 1-4 治療方針の指針を探るため
 1-5 社会復帰の可能性を診断するため
 1-6 精神鑑定(司法精神鑑定)のため
 1-7 障害年金を受給する対象としての適否の診断
 1-8 成年後見制度の被後見人適用診断
 1-9 独居が可能か否かの目安として
 1-10 車の運転免許証更新の適否の診断
 1-11 遺言書を書く能力があるか否かの診断

第2章 アセスメントの実際
 2-1 環境
 2-2 面接
 2-3 行動観察
 2-4 高次脳機能障害診断の実際の流れ
 2-5 高次脳機能診断申込書
 2-6 アセスメント
  2-6-1 全般的知的レベルの診断
  2-6-2 当該疾患により生じたか? それ以前からある障害か?

第3章 高次脳機能障害の種類
 3-1 記憶
  3-1-1 心理学における記憶の研究
  3-1-2 心理学的記憶の分類
  3-1-3 HM氏 純粋健忘(pure amnesia)
  3-1-4 医学的記憶の分類と定義
  3-1-5 HM氏以外の純粋健忘(pure amnesia)の症例
  3-1-6 自験例1
  3-1-7 記憶障害の診断
 3-2 認知症(dementia)
  3-2-1 血管性認知症
  3-2-2 アルツハイマー病
  3-2-3 前頭側頭型変性症
  3-2-4 レビー小体型認知症(DLB)
  3-2-5 加齢に伴う物忘れ
  3-2-6 MCI (Mild Cognitive Impairment)
  3-2-7 認知症のアセスメント
 3-3 精神発達遅滞(Mental Retardation)
 3-4 失語症(aphasia)
 3-5 失読及び失書(alexia, agraphia)
 3-6 失算(acalculia, anarithmia)
 3-7 Gerstmann症候群
 3-8 失行症(apraxia)
 3-9 失認(agnosia)
 3-10 皮質盲(cortical blindness)
 3-11 左半側空間無視(left unilateral spatial neglect, or agnosia)
  3-11-1 半盲(hemianopsia, 視野欠損)
  3-11-2 自験例2
  3-11-3 自験例3
  3-11-4 自験例4

第4章 心理・神経心理学的検査
 4-1 検査を選ぶ目を養う
 4-2 全般的知的レベルの診断
  4-2-1 知能検査
  4-2-2 Stanford Binet Intelligence Scale
  4-2-3 鈴木ビネー式知能検査
  4-2-4 鈴木ビネー式知能検査に起源をもつ課題
  4-2-5 田中ビネー式知能検査V
  4-2-6 Wechsler 式知能検査
  4-2-7 WAIS-IV(Wechsler Adult Intelligence Scale IV)
  4-2-8 WISC-IV(Wechsler Intelligent Scale for Children IV)
  4-2-9 日本語版 COGNISTAT(Neurobehavioral Cognitive Status
   Examination)
  4-2-10 K・ABC 心理:教育アセスメントバッテリー
  4-2-11 Raven's Progressive Matrices
  4-2-12 新版K式発達検査2001
 4-3 視覚構成能力の検査
  4-3-1 コース立方体組み合わせテスト(Kohs block design test)
  4-3-2 フロスティッグ視知覚発達検査(Developmental Test of Visual Perception)
 4-4 利き手テスト
  4-4-1 Edinburgh Handedness Inventory
 4-5 記憶の検査
  4-5-1 ウェクスラー記憶検査法(Wechsler Memory Scale-Revised: WMS-R)
  4-5-2 日本版リバミード行動記憶検査(The Rivermead Behavioural
   Memory Test: RBMT)
  4-5-3 Rey's Auditory Verbal Learning Test(RAVLT)
  4-5-4 Rey's Complex Figure Test(RCFT)
  4-5-5 ベントン視覚記銘検査(Benton Visual Retention Test)
  4-5-6 東大脳研式記銘力検査(三宅式記銘力検査)
  4-5-7 鈴木ビネー式知能検査 43問 44問(MA10歳級)
  4-5-8 MMS 言語記憶検査(Meaningful and Meningless Syllable Memory Test, 有意味、無意味綴り言語記憶検査)
  4-5-9 ADAS(Alzheimer's Disease Assessment Scale)
 4-6 失語症検査
  4-6-1 標準失語症検査(Standard Language Test of Aphasia: SLTA)
  4-6-2 WAB失語症検査(the Western Aphasia Battery)
  4-6-3 トークンテスト(Token Test)
 4-7 動作性検査
 4-8 視知覚検査
 4-9 前頭葉テスト
  4-9-1 Behavioural Assessment of the Dysexecutive Syndrome(BADS)遂行機能障害症候群の行動評価
  4-9-2 Wisconsin Card Sorting Test(WCST, 中野式 1990)
  4-9-3 改訂版ハノイの塔(Revised Tower of Toronto Test)
  4-9-4 Frontal Assessment Battery(FAB)
  4-9-5 Trail Making Test
 4-10 左半側空間無視検査
  4-10-1 左半側空間無視用スクリーニングテスト
  4-10-2 BIT行動性無視検査 日本版
 4-11 注意・意欲
 4-12 その他の検査
  4-12-1 Bender Gestalt Test(Visual Motor Gestalt Test)
  4-12-2 内田クレペリン精神検査
  4-12-3 文章完成法(Sentence Compliment Test: SCT)
 4-13 認知症スクリーニングツール
  4-13-1 改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)
  4-13-2 MMSE(Mini-Mental State Examination)
  4-13-3 MoCA-J(The Montreal Cognitive Assessment-J)
  4-13-4 観察式
 4-14 テストバッテリー

第5章 所見の書き方

参考資料 脳

参考・引用文献
あとがき
著者中野光子 著
発行年月日2021年05月20日
頁数230頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2385-8