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デューイのオキュペーション概念に基づく芸術的構成活動

定価: 8,250 (本体 7,500 円+税)

デューイのオキュペーション概念に基づいて、生活経験を芸術的経験に連続させる教育方法を「芸術的構成活動」として理論化し、誰もが参加できる新しい芸術の教育方法として提起。

【著者略歴】
小島 律子(こじま りつこ)
1950年 愛知県名古屋市に生まれる。
1969年 愛知県立明和高等学校音楽科卒業
1973年 お茶の水女子大学文教育学部教育学科(音楽教育学専攻)卒業
1978年 名古屋大学大学院教育学研究科博士課程(教育方法学専攻)
    単位取得退学
1978年 大阪教育大学助手
1979-1980年 オハイオ州立大学訪問研究員
1982年 大阪教育大学講師
1985年 大阪教育大学助教授
1993年 博士(教育学)(名古屋大学)
1994年 大阪教育大学教授
2016年 大阪教育大学名誉教授 
目次を表示します。
序章 本研究の主題と方法
 第1節 研究の主題
   1 デューイの芸術観の特徴
   2 日本の学校における芸術教育
   3 デューイの芸術論と教育論
   4 教育方法としてのオキュペーション
   5 芸術の経験の典型としての音楽の経験
 第2節 研究の状況
   1 曲づくりとしての構成活動
   2 オキュペーションとしての構成活動
   3 構成活動から芸術的構成活動へ
   4 芸術的構成活動の教育実践学的研究
   5 本研究の課題
   6 本研究の意義
 第3節 本書の構成
   1 第Ⅰ部 教育方法としてのオキュペーション概念(第1章、第2章)
   2 第Ⅱ部 オキュペーション概念に基づく芸術的構成活動の理論(第3章、第4章、第5章)
   3 第Ⅲ部 芸術的構成活動の活動モデルと実践(第6章、第7章)

第Ⅰ部 教育方法としてのオキュペーション概念
第1章 オキュペーションの概念
 第1節 オキュペーションとは何か
   1 オキュペーションとは何か   
   2 実験学校へのオキュペーション導入の背景
 第2節 実験学校におけるオキュペーションの実践
   1 カリキュラム構成
   2 オキュペーションの事例
   3 事例の考察
 第3節 オキュペーションで開発される力
   1 社会的な力と洞察力の開発
   2 想像力の開発

第2章 教育方法としてのオキュペーション概念
 第1節 デューイの教育哲学におけるオキュペーションの位置づけ
   1 個と社会との調和
   2 学校二層構造におけるオキュペーション
 第2節 教育方法としてのオキュペーションの本質および方法原理
   1 オキュペーションの本質
   2 オキュペーションの方法原理
 第3節 オキュペーションの過程的側面
   1 探究としての「ひとつの経験」
   2 衝動と興味
   3 探究としての論理的問題解決
   4 所産としての生産物
 第4節 オキュペーションの心理的側面
   1 心身相関の相互作用による論理的思考
   2 内的素材と外的素材(社会的素材)との相互作用
   3 「為すこと」と「被ること」の論理的関係の認識
   4 「身体・イメージ・反省」の重層的な思考構造
 第5節 オキュペーションの社会的側面
   1 経験の共有としてのコミュニケーション
   2 共同活動におけるコミュニケーション
   3 衝動の社会化と共感的態度の育成
 第6節 教育方法としてのオキュペーション概念
   1 教育方法としてのオキュペーションの本質・方法原理・構造
   2 教育方法としてのオキュペーション概念

第Ⅱ部 オキュペーション概念に基づく芸術的構成活動の理論
第3章 芸術的経験の本質・方法原理・構造
 第1節 芸術的経験の本質および方法原理
   1 「美的経験」と「芸術的経験」
   2 「ひとつの経験」と「美的経験」
   3 芸術的経験の本質および方法原理
 第2節 芸術的経験の過程的側面
   1 表現としての「ひとつの経験」
   2 衝動性と抵抗
   3 表現の成立
   4 所産としての作品
 第3節 芸術的経験の心理的側面
   1 心身相関の相互作用による質的思考
   2 内的素材と外的素材(質的素材)との相互作用
   3 「為すこと」と「被ること」の質的関係の認識
   4 質的意味の表現
 第4節 芸術的経験の社会的側面
   1 経験の共有としての質のコミュニケーション
   2 公共の作品を媒体とした制作者と鑑賞者との質のコミュニケーション
   3 公共世界の質の共有による公共性の形成

第4章 オキュペーションと芸術的経験の関係
 第1節 芸術的経験からみる実験学校の芸術教育
   1 デューイの教育論における芸術の位置づけ
   2 実験学校における芸術教育の位置づけ
   3 実験学校における芸術教育の実際
   4 実験学校の芸術教育の問題点
 第2節 オキュペーションから芸術的経験への展開
   1 オキュペーションにおける芸術的側面
   2 オキュペーションから芸術的経験への連続性
   3 オキュペーションから芸術的経験への展開の具体例

第5章 オキュペーション概念に基づく芸術的構成活動の理論
 第1節 芸術的構成活動の本質および方法原理
   1 オキュペーションと「構成活動」
   2 「構成活動」の核心
   3 「構成活動」と「芸術的構成活動」
   4 芸術的構成活動の本質および方法原理
 第2節 芸術的構成活動の過程的側面
   1 要点と基準
   2 衝動性と抵抗
   3 探究としての創造的問題解決
   4 所産としての作品の共有
 第3節 芸術的構成活動の心理的側面
   1 要点と基準
   2 内的素材と外的素材(質的素材)との相互作用
   3 「為すこと」と「被ること」の質的関係の認識
   4 イメージを軸とする「観察―目論見―実験」のサイクルの循環
   5 「身体・イメージ・反省」の重層的な思考構造
 第4節 芸術的構成活動の社会的側面
   1 要点と基準
   2 共同活動における質のコミュニケーション
   3 イメージの共有による共感的態度および共同体の形成

第Ⅲ部 芸術的構成活動の活動モデルと実践
第6章 芸術的構成活動の活動モデル
 第1節 活動モデル
   1 活動モデル表
   2 過程的側面
   3 心理的側面
   4 社会的側面
 第2節 活動モデルの実践事例
   1 過程的側面
   2 心理的側面
   3 社会的側面
   4 実践における子どもの姿の概括

第7章 芸術的構成活動の実践事例
 第1節 音楽づくりの事例
   1 立場
   2 実践事例
   3 考察
 第2節 うたづくりの事例
   1 立場
   2 実践事例
   3 考察
 第3節 楽器づくりの事例
   1 立場
   2 実践事例
   3 考察
 第4節 図形楽譜づくりの事例
   1 立場
   2 実践事例
   3 考察

終章 総括と展望
 第1節 芸術的構成活動の理論と実践
   1 序章 本研究の主題と方法
   2 第Ⅰ部 教育方法としてのオキュペーション概念
   3 第Ⅱ部 オキュペーション概念に基づく芸術的構成活動の理論
   4 第Ⅲ部 芸術的構成活動の活動モデルと実践
 第2節 学校教育における芸術的構成活動の意義と課題
   1 意義
   2 課題
 第3節 AI時代における芸術的構成活動の展望
  1 AI時代における芸術教育の意義
  2 脳科学からみる直接経験の意義

参考文献
あとがき 
著者小島律子 著
発行年月日2021年09月30日
頁数314頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2398-8