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フロー体験の促進要因と肯定的機能に関する心理学的研究

定価: 10,450 (本体 9,500 円+税)

従来は困難であったフローの概念測定を可能にし、フローの個人特性を机上に乗せ、フロー体験の役割を実証した15個の堅実的研究から成るポジティブ心理学の選定書。

【著者略歴】
石村郁夫(いしむら いくお)
2009年,筑波大学大学院人間総合科学研究科ヒューマン・ケア科学専攻発達臨床心理学分野の博士課程を修了し,博士(心理学)を取得。同年,東京成徳大学応用心理学部臨床心理学科および東京成徳大学大学院心理学研究科助教に着任し,2013年より同准教授。臨床心理士。あいクリニック神田非常勤心理士。
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
本書の刊行に寄せて(小玉正博)
第Ⅰ部 フロー体験に関する理論的検討
序章 はじめに
 第1節 フローとは何か
第1章 フロー体験の促進要因とその肯定的機能に関する研究の動向
 第1節 フロー体験に関する研究の動向
 第2節 フロー概念の検討意義
 第3節 従来のフロー研究における問題点
第2章 本研究の目的
 第1節 本研究の目的
 第2節 本研究の構成
第Ⅱ部 フロー体験に関する実証的検討
第3章 フロー体験の概念的位置づけと測定法の開発
 第1節 フロー体験の特徴に関する探索的検討(研究1)
 第2節 フロー体験チェック・リストの因子構造に関する検討(研究2)
 第3節 フロー体験チェック・リストの再検査信頼性に関する検討(研究3)
 第4節 経験抽出法とフロー体験チェック・リストで測定されるフローに関する検討(研究4)
第4章 フロー体験を促進させる個人内要因の解明
 第1節 フロー体験と5因子性格特性との関連(研究5)
 第2節 フロー体験と統制の位置との関連(研究6)
 第3節 フロー体験と関与度および対処行動との関連(研究7)
 第4節 フロー体験と目標指向性および時間管理能力との関連(研究8)
第5章 適応資源を形成させるフロー体験の心理的恩恵
 第1節 フロー体験とwell-beingとの関連(研究9)
 第2節 フロー体験後の評価に関する検討(研究10)
 第3節 フロー体験と過去および未来に対する感情との関連(研究11)
 第4節 フロー体験とストレス反応との関連(研究12)
 第5節 フロー体験と本来感および自己形成との関連(研究13)
 第6節 フロー体験と性格の長所との関連(研究14)
 第7節 フロー体験を支える心理教育による介入効果に関する検討(研究15)
第Ⅲ部 総括
第6章 総合的考察
 第1節 本研究のまとめ
 第2節 本研究の示唆
 第3節 本研究の課題と今後の展望
引用文献
本論文を構成する研究の発表状況
謝辞
あとがき
資料
著者石村郁夫 著
発行年月日2014年02月15日
頁数306頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2033-8