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軽度知的障害児を対象とした栄養教育の開発に関する研究

定価: 11,550 (本体 10,500 円+税)
軽度知的障害児を対象に応用行動分析学の「代表例教授法」を適用して、栄養的にバランスのよい食事の自己選択行動の習得をめざす授業モデルを開発し、般化と維持から検討。

【著者略歴】
伊藤圭子(いとう けいこ)
1957年 広島県に生まれる
1982年 広島大学大学院教育学研究科教科教育学専攻博士課程前期修了
2003年 博士(教育学)
現 在  広島大学大学院教育学研究科教授
目次を表示します。
序章 研究の背景と目的
 第1節 問題の所在と研究の視点
 第2節 先行研究の検討
  1.軽度知的障害児の行動変容に関する動向
  2.栄養教育に関する先行研究
 第3節 研究の目的と方法
  1.研究目的
  2.研究方法と本論文の構造
第1章 軽度知的障害児を対象とした栄養教育における代表例教授法
 第1節 代表例教授法の理論
  1.ホーナーによる代表例教授法
  2.代表例教授法の生成と理論
  3.代表例教授法の方法
 第2節 代表例教授法を適用した軽度知的障害児に対する栄養教育
  1.軽度知的障害児を対象とした栄養教育の問題点
  2.軽度知的障害児を対象とした栄養教育への代表例教授法の導入意義
  3.軽度知的障害児に対して代表例教授法を適用した栄養教育開発の概要
 第3節 軽度知的障害児を対象とした栄養教育における代表例教授法の開発課題
第2章 代表例教授法を適用した栄養教育開発のための調査
 第1節 軽度知的障害児の食物選択行動とその影響要因
  1.目的
  2.方法
  3.結果および考察
  4.結論
 第2節 学校における軽度知的障害児を対象とした栄養教育の実態
  1.目的
  2.方法
  3.結果および考察
  4.軽度知的障害児童・生徒を対象とした栄養教育担当者から得られた示唆
 第3節 軽度知的障害児の栄養学習教材に対する反応の検討
  1.目的
  2.方法
  3.結果および考察
  4.開発教材の検討
 第4節 開発課題の考察
第3章 代表例教授法を用いた栄養教育に関する授業開発と実践
 第1節 代表的刺激・反応の構成
  1.代表例となる刺激群の順序性,範囲の検討
  2.代表的反応の行動連鎖の検討
 第2節 軽度知的障害児に対する栄養教育授業モデルの開発
  1.軽度知的障害児を対象とした栄養教育の視点
  2.開発教材を用いた授業計画
 第3節 授業実践による学習過程の分析と評価
  1.栄養概念習得の過程の検討
  2.食物選択行動習得の過程の検討
  3.般化についての検討
 第4節 授業モデル開発とその効果と般化に関する考察
第4章 栄養概念と食物選択行動の維持に関する検証
 第1節 栄養概念維持の解析
  1.目的
  2.方法
  3.結果および考察
  4.結論
 第2節 食物選択行動維持の解析
  1.目的
  2.方法
  3.結果および考察
  4.結論
 第3節 学習成果の維持に関する考察
第5章 総括
 第1節 本研究で得られた知見
 第2節 本研究の限界と今後の課題
補章 小学校家庭科における代表例教授法を用いた調理実習授業
  1.目的
  2.「基礎的な調理操作」の分析
  3.授業実践
  4.授業の分析結果と考察
  5.結論
あとがき
著者伊藤圭子 著
発行年月日2009年02月28日
頁数280頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1717-8