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アメリカ地理教育成立史研究

モースとグッドリッチ

定価: 4,400 (本体 4,000 円+税)
アメリカ建国期の地理教育の成立過程を解明。当時のアメリカ人の世界像を示した「アメリカ地理学の父」モース(1761-1826)や「パーレー万国史」のグッドリッチ(1793-1860)の地理教科書に注目した研究。

【著者略歴】
田部俊充(たべ としみつ)
1959年 千葉県生まれ
1983年 東京学芸大学教育学部卒業
1991年 上越教育大学大学院学校教育研究科教科・領域教育専攻修了
2007年 日本大学大学院総合社会情報研究科総合社会情報専攻修了
現在 日本女子大学人間社会学部教育学科教授・博士(総合社会文化)
目次を表示します。
はしがき
序章 研究の課題と構成
第1節 本研究の意義と課題
 1 本研究の意義と課題
 2 本研究の構成
第2節 先行研究批判と本研究の独創性
 1 アメリカ社会科研究の概要と課題
 2 アメリカ地理教育成立史研究の動向
第3節 研究方法と主なる第一次史料

第1章 18世紀後半における地理書・地理教科書の誕生
第1節 18世紀中葉におけるアメリカ地理教育の萌芽
第2節 ロジャーズ『簡明な北アメリカの記述』(1765年)の特徴
 1 ロジャーズの経歴と地誌記述の作成
 2 『簡明な北アメリカの記述』の内容構成
第3節 18世紀後半のアメリカ社会と地理教育
 1 建国期における地理教育
 2 国家統合のあり方
 3 シェーズの反乱の影響
第4節 デーヴィッドソン『地理簡約』(1784年)の特徴
 1 『地理簡約』の内容構成
 2 『地理簡約』の記述分析

第2章 モースの地理書・地理教科書の特徴
第1節 モースの経歴と業績
 1 アメリカ地理教育成立期とモース
 2 モースの業績
第2節 『易しい地理』(1790年)の特徴
 1 『易しい地理』の内容構成
 2 『易しい地理』の記述分析
第3節 『米国万国地理』(1805年)の特徴
 1 『米国万国地理』の内容構成
 2 モースの情報収集
 3 『米国万国地理』の記述分析
 4 日本記述の分析
第4節 モースの評価と地理教育思想

第3章 19世紀前半における地理教科書の発展
第1節 時代背景
第2節 グッドリッチの経歴と業績
第3節 グッドリッチの地理教科書
第4節 『学校地理の体系』(1830年)の特徴
 1 『学校地理の体系』の全体構成
 2 アジア記述の概要
第5節 『学校地理の体系』の特色と評価
第6節 日本の地理教育への影響

終章 アメリカ地理教育成立過程の歴史的考察
第1節 本研究の成果と課題
第2節 21世紀地理教育への示唆

参考文献一覧
あとがき
著者田部俊充 著
発行年月日2008年09月30日
頁数114頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1694-2