博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

産業教育史学研究日本工業教育発達史の研究

定価: 20,900 (本体 19,000 円+税)
27年前に刊行し、好評を博した『日本工業教育成立史の研究』の続編。
「文部省簿書」などの新資料を駆使して、敗戦時に至るまでの工業教育の発達史を体系的に論述。

【著者略歴】
三好信浩(みよし のぶひろ)
1932年 大分県に生まれる
広島大学大学院教育学研究科博士課程修了、教育学博士
茨城大学助教授、大阪市立大学助教授、広島大学教授、甲南女子大学教授、比治山大学学長を経て
現在 広島大学名誉教授、比治山大学名誉教授

専攻 教育史

単書
『日本工業教育成立史の研究』
『日本農業教育成立史の研究』
『日本商業教育成立史の研究』
『近代日本産業啓蒙書の研究』
『近代日本産業啓蒙家の研究』
『手島精一と日本工業教育発達史』
『横井時敬と日本農業教育発達史』
『渋沢栄一と日本商業教育発達史』
(以上3部作、風間書房)

『私の万時簿』(風間書房)など
目次を表示します。
まえがき
第一章 工業教育政策の展開
 第一節 国内世論
  一 工業化と教育―先覚者四人の語録
  佐野常民/ワグネル/山尾庸三/ダイアー
  二 日清・日露戦争と工業教育振興論
  三 第一次世界大戦と工業教育拡張論
  四 実業教育五十周年とその後の展開  
 第二節 国際情報
  一 文部省による情報把握
  初期の西洋教育情報/その後の西洋教育情報
  二 イギリスヘの関心の低下
  三 ドイツ優勢の情報普及
  イギリスの内部情報/文部官僚の発言/工業教育家の推奨/ドイツヘの留学/産業界からの注目
  四 世界の中の日本
 第三節 工業教育法制
  一 井上毅文政期の実業教育法制
  二 工業教育法制の整備と強化
  三 中橋徳五郎文政期の高等教育拡張策
  四 工業教育行政機構の整備
 第四節 工業学校制度
  一 工業補習教育   
  二 中等工業教育   
  職工学校/徒弟学校/工業学校/職業学校   
  三 高等工業教育   
  高等学校工学部/高等工業学校/大学附属工学専門部   
  四 大学工学教育   
  帝国大学工学部/官立工業大学/私立大学工学部
第二章 工業教育の思想と実践
 第一節 工業教育思想の系譜
  一 ワグネルの系譜   
  二 ダイアーの系譜   
  三 手島精一の系譜   
  四 工業教育と工芸教育のちがい  
 第二節 関係者の工業教育意見
  一 工業学校・徒弟学校長会   
  二 高等工業学校長会   
  三 工業関係団体  
 第三節 代表的工業教育家
  一 納富介次郎  
  二 近藤徳太郎  
  三 中原淳蔵
  四 中沢岩太   
  五 真野文二   
  六 大竹多気   
  七 田辺朔郎   
  八 柴田才一郎   
  九 今 景彦   
  十 鈴木達治
第三章 高等工業教育の発達
 第一節 全般的動向   
  一 明治期の動向   
  二 大正期の動向   
  三 昭和前期の動向  
 第二節 代表的高等工業教育機関   
  一 東京帝国大学工学部   
  二 東京工業大学   
  三 大阪高等工業学校   
  四 熊本高等工業学校   
  五 京都帝国大学工学部   
  六 京都高等工芸学校   
  七 名古屋高等工業学校   
  八 仙台高等工業学校   
  九 明治専門学校   
  十 早稲田大学理工学部   
  十一 米沢高等工業学校   
  十二 秋田鉱山専門学校   
  十三 桐生高等工業学校   
  十四 横浜高等工業学校   
  十五 広島高等工業学校  
 第三節 私立昇格校の事例   
  一 工学院工業専門学校   
  二 東京電機高等工業学校   
  三 摂南高等工業学校
  四 武蔵高等工業学校
第四章 中等工業教育の発達
 第一節 全般的動向
  一 明治期の動向   
  二 大正期の動向   
  三 昭和前期の動向  
 第二節 代表的中等工業教育機関   
  一 岩手県立盛岡工業学校   
  二 仙台工業学校   
  三 山形県立米沢工業学校   
  四 栃木県立足利工業学校   
  五 東京府立八王子工業学校   
  六 石川県立工業学校   
  七 富山県立高岡工芸学校   
  八 愛知県窯業学校   
  九 京都市立第一工業学校   
  十 奈良県立御所工業学校   
  十一 広島県立広島工業学校   
  十二 香川県立工芸学校   
  十三 福岡県福岡工業学校   
  十四 佐賀県立佐賀工業学校   
  十五 熊本県立工業学校  
 第三節 附属校・併設校の事例
  一 文部省直轄学校の附属・併設校   
  東京高等工業学校の先例/工業専門学校の附属校/高等工業学校の併設校   
  二 私立大学の工業学校   
  早稲田大学/法政大学/日本大学/慶応義塾   
  三 工業学校の併設夜間校
第五章 第二次大戦末期の改編
 第一節 戦時非常教育政策の展開
  一 戦時末期の法令改訂
  二 商業から工業への転換   
  三 国策への対応の論拠  
 第二節 高等工業教育の改編
  一 文部省直轄学校の改編   
  帝国大学および工業大学/官立工業専門学校/商科大学および高等商業学校   
  二 公立工業専門学校の開設   
  東京の公立校/大阪の公立校/その他の公立校   
  三 私立工業大学および私立大学工業専門学校   
  私立工業大学/私立大学の工業専門学校   
  四 私立商業専門学校の転換   
  五 企業立工業専門学校  
 第三節 中等工業教育の改編
  一 工業学校の増設   
  二 商業学校の転換   
  三 転換工業学校の実態  
 第四節 特色ある中等工業学校
  女子の工業学校/攻玉社の工業学校/日満鉱工技術員協会の工業学校  
 第五節 敗戦時の工業教育機関
付表―敗戦時における工業教育機関一覧

補遺―ヘンリー・ダイアー再考―エンジニア教育の遺産・グローバリゼーションへの展望―
人名・事項索引
著者三好信浩 著
発行年月日2005年12月25日
頁数704頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1541-9
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