支援者のためのサポートガイド/(株)風間書房 心理学・教育学・国文学など学術専門書の出版社

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支援者のためのサポートガイド

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支援者のためのサポートガイド 被災者とともに歩む方々へ

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B5判・並装

  96頁
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はじめに

 この冊子は、東日本大震災の被災地で、中長期にわたって被災者の方々の心理社会的な支援活動に携わる支援者の方々に向けて作成しました。

 被災者の方々の置かれた状況(ストレスも含め)や、それに伴うさまざまな課題(睡眠、認知、心理的な負担など)に対する支援のあり方については、専門的な知識や情報、災害直後の危機介入や支援者のメンタルヘルスなど役立つ情報がすでに研修や冊子を通して提供されています。

 一方で、支援者に向けて、被災者支援の具体的な動き方や留意点を説明した資料は限られています。現地では、衣食住の基本的な生活が整い始めたころから被災者の気持ちの面も動きはじめているようです。今だから語りたいという方々もいるでしょうし、次の一歩を考え始める方々もいるでしょう。地位というコミュニティのなかで、被災者の方々が従来の力を再建に向けてどう活用していけばよいか、それを支える、さまざまな力付けのあり方が求められます。被災者が前へ進もうとする動きを支え、気持ちの受け皿となるためにも、今後、支援者の活動はますます大切になってくると思われます。

 本冊子は、支援者が長期的支援に入るときや継続して支援を行うときに、活動の導入やふりかえりの参考として使っていただければと思います。また新たにメンバーを迎えたときのオリエンテーションや研修時のテキストとして活用していただくことも可能です。

 関心のあるところを拾いあげながら読んでもらえるようにしています。支援の合間に手に取ってもらえましたら幸いです。

内容について:

 「こころのケア」について、「話を聴くこと」「寄り添うこと」が挙げられますが、具体的にどのような点に留意しながら、被災者の話を聴けば良いでしょうか。寄り添うということは、実際はどういうことを指しているのでしょうか。

 第1部と2部で、全般的なこころの理解と支援のあり方を確認していきます、

 第3部と第4部では、支援者の実際のニーズや課題に沿って、長期取り組みの留意点やコミュニティのなかでの動き方やつながり方について見ていきます。本編の特徴は、支援者を、被災者の方々と直接触れあう「現地の支援者」とその支援者を取りまとめて団体・機関の活動にも目を配る「リーダー」に分けて、それぞれに関係するテーマを取り上げているところです。長期に持続的に活動に取り組むには、直接支援者とリーダーのそれぞれの役割の実践と相互の支え合いが要となります。そしてそこにコミュニティの関係者とのつながりや専門家の支援が加わって、一つの支援の輪が出来ていくように思います。

 第5部は、被災者活動と密接に関連するテーマを3つ選んで説明を加えました。現場での経験に照らし合わせながら、読み進めてもらえればと思っています。

(中略)

 自然災害は今も日本の各地で起こっており、多くの被災者の方々が長期の心理社会的な課題に直面しています。

 各地の支援者の方々には、是非、本冊子をお手元に置いていただき、日々の活動の参考にしていただければと心から願っております。

矢永由里子 



目 次

はじめに
第1部 こころについて
 1 身体とこころのつながり
 2 こころを理解するために
 3 被災に関わるストレスと回復
 4 ストレスへの対処の方法
第2部 支援の基本
 1 現地に入るために
 2 「聴く」こと
 3 「観る」こと
 4 「返す」こと
 5 つなぐこと・連携すること
第3部 具体的な支援:支援者の方へ
 1 被災者に寄り添う
 2 支援者として「聴く」「見守る」ということ
 3 支援者のセルフケアについて
 4 支援者の倫理について
第4部 具体的な支援:リーダーの方へ
 1 組織を整える・まとめる
 2 コミュニティのなかで:ネットワーク作り・情報共有・外部支援対応
 3 地元の人材を育む:支援者の養成〈研修について〉
 4 リーダーのセルフケアと組織の整備・強化について
第5部 活用できる資料・ツール
 1 重要トピックス
  [] PTSD:心的外傷後ストレス障害
  [] グリーフワーク
  [] 予防を中心とした被災者支援について:心理教育の活用
 2 活用できるツール
  [] 呼吸法
  [] メンタルヘルスチェック
 3 支援者へのメッセージ
 子どものこころを支える支援者へ
 ボランティアとしての心得
[参考資料]



監修・執筆者紹介
(アイウエオ順)

川野健治(第5部 2[] メンタルヘルスチェック)
国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所自殺予防総合対策センター 室長

佐々木 誠(第1部 2こころを理解するために、3 被災に関わるストレスと回復、第5部 2[] 呼吸法)
岩手大学三陸復興推進機構 特任准教授

中村弥生(第5部 3 支援者へのメッセージ)
いわて生活協同組合 組合員活動チーム復興支援活動担当

畑山みさ子(第5部 3 支援者へのメッセージ)
ケア宮城 代表、宮城学院女子大学 名誉教授

矢永由里子
慶應義塾大学医学部感染制御センター 特任講師(臨床心理士)

山口 浩
岩手大学人文社会科学部 教授(臨床心理士)

※執筆については明記した以外は矢永が担当した。
※監修は畑山・矢永が担当した。
※本冊子は研究代表者矢永由里子「東日本大震災における地元住民によるコミュニティ支援体制の促進・強化について」をまとめたものです。執筆者紹介は作成当時のものです。


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「風の電話」とグリーフケアこころに寄り添うケアについて

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の電話大震災から6年、風の電話を通して見えること

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「風の電話」は何故つくられ 何を見聞きし 何を考え

そして何処へつながっていくのか

岩手県大槌町の高台に電話線がつながっていない電話ボックスがある。
遺族と亡くなった人の想いをつなぐ「風の電話」のなりたちから現在までの活動を設置者自らの言葉で綴る。


 佐々木格 著
 四六判 212頁 1800円 2017年8月刊・好評発売中
 ISBN978-4-7599-2188-5

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