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建国大学と民族協和

定価: 15,400 (本体 14,000 円+税)

満州国の文科系最高学府と称された「建国大学」の創設から開学までの歴史の全貌を明らかにし、建国精神であった「民族協和」実践の実態と問題点とを探る。

【著者略歴】
宮沢恵理子(みやざわ えりこ)
1984年 国際基督教大学社会科学科卒業。
1987年 同大学大学院比較文化研究科博士前期課程修了。
1995年 同大学大学院博士後期課程修了。博士(学術)。
現在 国際基督教大学アジア文化研究科非常勤助手。 
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
満州国全図
掲載資料索引

第一章 建国大学の創設
 第一節 協和会の青年訓練と建国大学
    1 協和会と建国精神
    2 青年訓練実施要領
 第二節 石原莞爾の大学構想
    1 満州国改革構想
    2 アジア大学案と建国大学の設立 
    3 石原の建国大学改革構想 
 第三節 辻政信らの大学創設作業
    1 協和会改組 
    2 建国大学創設案の変質
    3 建国大学創設の問題点
 第四節 国民精神文化研究所との関係
    1 国民精神文化研究所
    2 建国大学創設準備委員
    3 四博士の建国大学構想
 第五節 建国大学の創設
 註 
第二章 建国大学の教育と活動
 序 
 第一節 建国大学の施設 
 第二節 建国大学の教職員 
    1 政策教授 
    2 日本人教員 
    3 赴任理由 
 第三節 訓練科目
    1 軍事訓練 
    2 武道訓練 
    3 農事訓練 
 第四節 建国大学の学科教育
    1 前期課程の語学教育
    2 学科科目 
 第五節 建国大学研究院
    1 研究院の目的と組織
    2 作田荘一と満州国学
    3 研究院活動の実態
    4 満州建国十年史、満州百科事典編纂
 第六節 副総長の交替 
 第七節 建国大学の教育・研究活動の問題点
 註
第三章 学生生活と民族協和の実践
 序
 第一節 入学生の選抜
    1 志願資格
    2 学生の志望理由
    3 入学試験
    4 入学前訓練
 第二節 塾生活
    1 塾の設置
    2 塾生活の特色 
    3 民族協和の実践―団体生活 
    4 民族協和の実践―食事 
    5 民族協和の実践―座談会 
 第三節 日本人学生の経験 
 第四節 民族主義運動
 第五節 建国大学の塾生活がもたらしたもの
 註
第四章 建国大学の終焉
 第一節 建国大学閉学 
 第二節1945年以後の学生の動静
 註
結論 建国大学と民族協和
 註
建国大学年表 
資料
 建国大学創設に関する記事
 建国大学令 
 建国大学創設要綱
 建国大学開学勅書
 塾歌「曙萌す」
 建国大学研究院令
 研究院開設ノ趣旨 
 建国大学閉学宣言文 
 建国大学予算 
 大同学院、民政部所管大学予算 
 満州帝国内教育機関の政府所管
 建国大学1期生(日本人学生)消息
 日本人建国大学教職員一覧
 作田荘一の著作目録(年代順)
参考文献目録
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著者宮沢恵理子 著
発行年月日1997年03月15日
頁数342頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1015-5