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ベトナム前近代法の基礎的研究

ベトナム前近代法の基礎的研究

『国朝刑律』とその周辺

定価: 25,300 (本体 23,000 円+税)
文献史料の判読・解釈に取組みベトナム法を詳細に考察。基層文化の上に外来文化を摂取し、民族文化を仕上げていく一民族の成長の軌跡をたどった、我が国初の専著。


【この書籍は品切です。重版は未定です(2011.11.18)】
目次を表示します。
緒言
凡例
文献史料のベトナム語音訳
第一篇 『国朝刑律』前のベトナム法
 第一章 中国支配下のベトナム法試論
  はじめに
   一 黎明期の法
   二 中国法の波及とベトナム社会
    (1)南越王国の法
    (2)前漢のベトナム支配
    (3)徴姉妹の反乱と法
    (4)馬援の政治 
   三 中国歴代諸王朝支配下の法
    (1)前期―後漢から魏晋南北朝まで 
    (2)後期―隋から唐へ
  むすび―中国法の継受について―
第二章 李朝刑法考―主として刑罰体系について―
  はじめに
一 法典編纂と司法制度
  二 刑罰体系
  三 その他の諸問題
  むすび
第三章 李朝の上木馬
第四章 陳朝刑法雑考
  はじめに
一 法典編纂の沿革
  二 刑罰体系
  三 『安南志略』の刑政史料
  むすびにかえて
第二篇 『国朝刑律』の基礎的研究
 第一章 『国朝刑律』(『黎朝刑律』)について
  はじめに
  一 テキストに関する問題
  二 『国朝刑律』の構成
  三 刑罰体系
  四 刑罰法定上の特徴
  むすび
 第二章 徒刑に関する考察
  はじめに
  一 徒刑の種類
  二 徒刑の年限をめぐる問題
  三 徒刑と充軍
  むすび―徒刑の要約にかえて―
 第三章 罰銭小考
  はじめに
一 罰銭の記載形式とその内容
  二 罰銭の対象
  三 罰銭にかかわる二 二の問題
  むすび
第四章 生命の侵害に対する賠償金
  はじめに
一 償命銭
  二 償命銭の減額
  三 償命銭の徴収
  四 償命銭に関する二つの問題
  五 葬銭などの賠償金
  むすび
第五章 侮辱と傷害に対する賠償金
  はじめに
一 謝銭の算定基準と金額
  二 罵詈罪と謝銭
  三 懺謝銭
  四 傷損銭
  むすび
 第六章 財産の侵害に対する賠償金
  はじめに
  一 倍贓律の検討
  二 財産侵害への同額・減額賠償
  三 財産侵奪への賠償と身分関係
  むすび
 第七章 労役等の侵害に対する賠償金
  はじめに
  一 基本的賠償規定
  二 功傭銭
  三 課役銭と賦役銭
  四 欠番役銭と欠目銭
  むすび
第三篇 ベトナム前近代の身分と『国朝刑律』
 第一章 ベトナム前近代の奴婢―身分としての奴婢をめぐる基礎的考察―
  はじめに―奴婢・奴隷制の研究状況―
  一 ベトナムの文献にみえる奴婢諸用語
  二 ベトナムの習俗と奴婢支配
  三 『国朝刑律』の奴婢に関する諸規定
  むすび
 第二章 ベトナムの養子について
     ― 一八世紀以前における養子の実態と養子政策を中心に―
  はじめに
  一 養子関係の諸用語
  二 諸身分における収養状況
  三 官吏の収養行為に対する規制
  四 養子にかかわる若干の法
  むすび
付篇 ベトナムの馬をめぐる二、三の考察―李・陳・黎の三王朝を中心に―
  はじめに
一 ベトナムの馬と中国の支配
  二 李朝における馬
  三 陳朝における馬
  四 黎朝における馬
  五 『国朝刑律』の馬に関する諸条文
  むすび
後記
ベトナム前近代法史年表
『国朝刑律』の引用条文番号一覧表
英文概要
英文目次
索引
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
著者片倉穰 著
発行年月日1987年02月28日
頁数660頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0670-7