博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

保育所2歳児クラスにおける集団での対話のあり方の変化

定価: 7,150 (本体 6,500 円+税)

本書は集団保育の場における対話に焦点をあて、保育者が対話を主導していない2-3歳児同士の対話のあり方の変化を明らかにすることで、2-3歳児の集団保育での育ちについて描出する。

【著者略歴】
淀川裕美(よどがわ ゆみ)
2006年 東京大学教育学部(教育行政学)卒業
2008年 東京大学教育学部(教育心理学)卒業
2010年 東京大学大学院教育学研究科 修士課程修了
2014年 東京大学大学院教育学研究科 博士課程修了,博士(教育学)
現 在 東京大学大学院教育学研究院
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
はじめに
第Ⅰ部 本研究の問題と目的
第1章 2-3歳児の集団での対話の特徴を捉えるための諸視点
 第1節 保育集団における2-3歳児同士の対話を研究する意義
 第2節 対話への参入を捉える視点
 第3節 対話の維持発展を捉える視点
 第4節 対話が生じる場の固有性を捉える視点
 第5節 対話へ参加する個人の変化を捉える視点
 第6節 本研究の課題と構成
第2章 方法
 第1節 観察の方法
 第2節 分析の方法
第Ⅱ部 集団での対話の成り立ち
第3章 事例数・対話への参入者数・応答連鎖数・クラス内の発話の宛先の量と方向
 第1節 本章の目的
 第2節 方法
 第3節 事例数の変化
 第4節 対話への参入者数と応答連鎖数の変化
 第5節 一人ひとりの発話の宛先(量・方向)の変化
 第6節 本章のまとめ
第4章 身体の位置・媒介物の有無・話題の特徴
 第1節 本章の目的
 第2節 方法
 第3節 身体の位置の変化
 第4節 媒介物の有無・話題の特徴の変化
 第5節 本章のまとめ
第Ⅲ部 集団での対話への参入と対話の維持発展
第5章 表層構造としての模倣/非模倣
 第1節 本章の目的
 第2節 方法
 第3節 食事場面と散歩場面における模倣/非模倣の使用の量的変化
 第4節 食事場面の具体的な事例にみる模倣/非模倣の使用の変化
 第5節 散歩場面の具体的な事例にみる模倣/非模倣の使用の変化
 第6節 本章のまとめ
第6章 “確認する”事例における宛先の広がり・話題の共有・話題への評価の共有
 第1節 本章の目的
 第2節 方法
 第3節 食事場面の具体的な事例にみる“確認する”事例の対話のあり方の変化
 第4節 散歩場面の具体的な事例にみる“確認する”事例の対話のあり方の変化
 第5節 本章のまとめ
第7章 “伝える”事例における応答連鎖の維持・宛先の広がり・話題の展開
 第1節 本章の目的
 第2節 方法
 第3節 食事場面と散歩場面における“伝える”事例の対話のあり方の量的変化
 第4節 食事場面の具体的な事例にみる“伝える”事例の対話のあり方の変化
 第5節 散歩場面の具体的な事例にみる“伝える”事例の対話のあり方の変化
 第6節 本章のまとめ
第Ⅳ部 個人の集団での対話への参加
第8章 異なる2名の対話への参加の仕方
 第1節 本章の目的
 第2節 方法
 第3節 食事場面の2名の対話への参加の仕方の変化
 第4節 散歩場面の2名の対話への参加の仕方の変化
 第5節 本章のまとめ
第Ⅴ部 総合考察
第9章 総合考察
 第1節 各章の総括 
 第2節 本研究の理論的意義と限界
 第3節 本研究の方法論的意義
 第4節 今後の課題


引用文献
謝辞
著者淀川裕美 著
発行年月日2015年03月31日
頁数294頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2077-2