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立命館大学文学部人文学研究叢書 4宮本百合子における女性労働と政治

一九三〇年代プロレタリア文学運動の一断面

定価:本体 5,500 円+税

プロレタリア文学運動の方針と、社会の不当への闘いの間で、百合子が直面した矛盾とは。組織の動向や夫顕治との書簡等に照らし、百合子の作品が抱える矛盾とその展開を辿る。


【著者略歴】
池田啓悟(いけだ けいご)
1980年 広島県生まれ。
2011年 立命館大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了。博士(文学)。
現 在 立命館大学文学部他非常勤講師。専攻は日本近代文学。
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
人文学叢書刊行の辞
凡例
序章
第一章 与えられたプロレタリアート―中條百合子「ズラかった信吉」論―
 第一節 プロレタリア作家としての百合子
 第二節 作品の舞台とナップの方針
 第三節 日記の中のソ連、評論の中のソ連
 第四節 対決の不在
 第五節 植民地の影
 第六節 プロレタリア文学運動の中で
第二章 〈接点〉の発見―中條百合子「舗道」論―
 第一節 「女事務員」の世界
 第二節 内なる亀裂
 第三節 「気風」による分断
 第四節 抵抗と抑圧の文化サークル
 第五節 方針を越えて
第三章 運動の中の抑圧―「愛情の問題」をめぐる林房雄と中條百合子―
 第一節 プロレタリア・リアリズムと題材の固定化
 第二節 「主題」と「題材」
 第三節 「愛情の問題」の系譜
 第四節 〈論争〉としての『真知子』
 第五節 「正しい認識」と「愛情の問題」
 第六節 論争の〈中絶〉
第四章 「宮本百合子」の生成―中條/宮本百合子「小祝の一家」論―
 第一節 〈改稿〉される関係性
 第二節 〈指導〉と〈改姓〉
 第三節 「女給」という〈労働〉
 第四節 ねじれる関係性
第五章 統御とダイナミズム―宮本百合子「雑沓」「海流」「道づれ」と社会主義リアリズム
 第一節 「雑沓」系列の方法
 第二節 社会主義リアリズムの登場とプロレタリア文学運動
 第三節 「何を如何に」の二重性
 第四節 イデオロジカルな語り手
終章 〈空虚さ〉の行方―宮本百合子『二つの庭』論―
 第一節 「三つの庭」と〈空虚さ〉
 第二節 〈生〉と〈性〉の充足
 第三節 〈家庭〉という枠組み
 第四節 〈空虚さ〉の正体
 第五節 〈自然〉と〈階級〉

初出一覧
あとがき
著者池田啓悟 著
発行年月日2015年04月15日
頁数182頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2083-3