博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

現代青年の「ひとりの時間」に関する発達心理学的研究

自我同一性形成との関連に焦点を当てて

定価: 7,150 (本体 6,500 円+税)

「ひとりの時間」という新たな概念を提案し、自我同一性や友人関係との関連、発達的変化を実証的に検討。現代青年の発達過程における「ひとりの時間」の意味に迫る。

【著者略歴】
増淵裕子(ますぶち ゆうこ)
1981年 茨城県生まれ
2003年 お茶の水女子大学文教育学部人間社会科学科心理学コース卒業
2006年 昭和女子大学大学院生活機構研究科生活文化研究専攻心理学講座臨床心理士養成コース修士課程修了
2009年 昭和女子大学大学院生活機構研究科生活機構学専攻博士課程単位取得満期退学
2012年 博士(学術)(昭和女子大学)
昭和女子大学、武蔵野大学等での非常勤講師を経て
現 在 昭和女子大学生活心理研究所 助教
臨床心理士
※データは刊行当時のものです※
目次を表示します。
はじめに
第1章 「ひとりの時間」と現代青年期
 1.1 はじめに
 1.2 現代日本の青年の特徴と「ひとりの時間」
 1.3 現代日本の「個」を重視する風潮と自我同一性の形成の難しさ
 1.4 自我同一性の形成に関する先行研究
 1.5 自我同一性の形成と「ひとりの時間」
 1.6 「ひとりの時間」に関連する先行研究
 1.7 「ひとりの時間」という視点から見た現代青年期  
 1.8 本研究における「ひとりの時間」の定義
 1.9 本研究の目的と意義
 1.10 本研究の構成
第2章 「ひとりの時間」に関する探索的研究
 2.1 本章の問題と目的
 2.2 大学生は「ひとりの時間」をどう捉えるのか―自由記述の分析を中心とした検討―
 2.3 研究Ⅰ:大学生における「ひとりの時間」の持つ意味の探索
 2.4 研究Ⅱ:ひとりで過ごすことに関する大学生の意識―「能動的なひとり」と「受動的なひとり」の比較―
 2.5 本章のまとめ
第3章 大学生における「ひとりの時間」の分析
 3.1 本章の問題と目的
 3.2 「ひとりの時間」に関する尺度の作成と検討
 3.3 大学生における「ひとりの時間」に関連する要因の検討
 3.4 ひとりで過ごすことに関する感情・評価から見た群別特徴
 3.5 本章のまとめ
第4章 青年期における「ひとりの時間」の発達的変化
 4.1 本章の問題と目的
 4.2 青年期における「ひとりの時間」の発達的変化の検討
 4.3 青年期における「ひとりの時間」に関連する要因の検討
 4.4 ひとりで過ごすことに関する感情・評価から見た青年の群別特徴
 4.5 本章のまとめ
第5章 総括と展望
 5.1 本研究の概要
 5.2 本研究の総合考察と今後の展望―充実した「ひとりの時間」を持つための提言―

引用文献
付録

補章 大学生における「ひとりの時間」の再検討
 6.1 補章設定の経緯および本章の問題と目的
 6.2 「ひとりの時間」に関する尺度の作成(3.2の再分析)
 6.3 大学生における「ひとりの時間」と自我同一性との関連(3.3における自我同一性との関連に関する部分の再分析)
 6.4 ひとりで過ごすことに関する感情・評価から見た群別特徴(3.4の再分析)
 6.5 本章のまとめ

初出一覧
謝辞
著者増淵裕子 著
発行年月日2016年01月31日
頁数284頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2112-0