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川口短期大学研究叢書 第1巻両親のペアレンティングが未就園児の社会的行動に及ぼす影響

包括的理論の構築とその実証的検討

定価:本体 7,500 円+税

未就園児の社会的行動はどのようなプロセスで養育から影響を受けるのか。父・母・子の行動観察、調査を用い、従来の理論を基に組み立てた包括的理論の検証を行う。

【著者略歴】
加藤邦子(かとう くにこ)
1990年 横浜国立大学大学院修士課程修了
1990年~2011年 財団法人小平記念日立教育財団日立家庭教育研究所勤務
2010年 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科後期博士課程修了
現 在  川口短期大学こども学科教授
※データは刊行当時のものです※
目次を表示します。
序章
 第1節 ペアレンティングの定義と研究の意義
 第2節 日本の子育ての状況
  1.人口動態ダイナミクスの視点からみた状況
  2.夫婦間の性別役割分業
  3.親子の関係性の変化
  4.ペアレンティング教育の課題
第1章 本研究における課題と目的
 第1節 包括的理論の必要性
  1.子どもの発達に及ぼす親の影響―Involvement理論
  2.シンボリック相互作用論からみた子どもの社会的行動
  3.Belskyのプロセスモデル
  4.従来のペアレンティングアプローチからの脱却
  5.Rusbultの投資理論からみた子どもへの影響
  6.本研究の課題
 第2節 包括的理論の構築
  1.包括的理論の枠組み
  2.理論を組み立てる意義
  3.親子関係に援用するRusbultの投資理論
  4.ペアレンティングの構造化
  5.Coparentの概念(構造化のキーワード1)
  6.子どもにとってのアクセスしやすさ(構造化のキーワード2)
 第3節 研究の目的と意義
  1.研究の目的
  2.研究の意義
第2章 基本概念と理論的枠組み
 第1節 基本概念
  1.未就園児の社会的行動の発達
  2.コペアレンティング
  3.両親と子どもとの関係性(父親の関係関与性と母子の愛着関係)
  4.父親の育児量
  5.父親役割の顕現性
  6.母親の育児不安と干渉的養育行動
 第2節 本研究の理論的枠組み
  1.Rusbultの投資理論
  2.Involvement理論
  3.アイデンティティ理論
  4.育児不安の研究から導かれる仮説
  5.愛着理論
  6.本研究で用いる概念図
  7.理論間の接合点
第3章 先行研究からみた研究の課題
 第1節 子どもの発達の規定因
  1.母親のペアレンティングと発達
  2.父親のペアレンティングと発達
  3.親子遊びが子どもに及ぼす影響
  4.コペアレント(Coparent)が子どもに及ぼす影響
 第2節 母親のペアレンティング研究
  1.母親の抱える育児不安とその影響
  2.母親の養育態度・行動が母子関係に及ぼす影響
 第3節 父親のペアレンティング研究
  1.父親の役割と機能
  2.育児量が父子関係に及ぼす影響
  3.父親役割の顕現性が育児参加に及ぼす影響
  4.父親の育児参加を規定する要因
 第4節 先行研究のまとめ
  1.先行研究から導かれた本研究の課題
  2.両親のペアレンティングにはどのような要因が影響を与えるか
  3.本研究で用いる子どもの社会的行動
  4.本研究で用いる概念モデル
  5.概念モデルにおける仮説の設定
第4章 方法
 第1節 研究の分析枠組み
  1.分析モデル
  2.研究1と研究2における作業仮説
 第2節 手続き
  1.調査協力者
  2.調査協力者の属性と調査の時期
  3.焦点化した集団場面における社会的行動の観察場面の構造
  4.分析に用いた変数
 第3節 分析方法
第5章 研究1 ペアレンティングの構造の実証的検討
 第1節 変数の基本統計
  1.用いた変数の度数分布
  2.基本統計量
 第2節 分析に用いた変数間の相関
 第3節 研究1の因果モデルの検討
  1.分析モデル1と実際のデータとの適合度の評価
  2.研究1の分析結果の評価
第6章 研究2 両親のペアレンティングが社会的行動に及ぼす影響
 第1節 研究2の課題
 第2節 社会的行動に対する両親のペアレンティングの説明力
 第3節 研究2の分析に用いた変数間の相関
 第4節 研究2の因果モデルの検討
  1.分析モデル2と実際のデータとの適合度の評価
  2.研究2の分析結果の評価
第7章 考察と結論
 第1節 研究課題に対する結果のまとめ
  1.研究1 両親のペアレンティングのプロセスモデル
  2.研究2 ペアレンティングの構造と子どもの社会的行動との関連
 第2節 両親のペアレンティングが未就園児の社会的行動に影響するプロセス
  1.プロセスとしてのペアレンティング
  2.育児不安が母子関係に関連するプロセス
  3.育児への資源の投入が関係に及ぼす影響
  4.父親の育児を規定する要因
  5.干渉的養育行動が関係に及ぼす影響
  6.父親のアイデンティティが育児量に及ぼす影響
 第3節 包括的理論からみた両親のペアレンティングの構造
  1.従来の理論を組み合わせた理論的枠組みの意義
  2.包括的理論枠組みの検討
  3.就園前の2歳児は父母から何を学ぶのか
  4.Involvement理論をめぐって
 第4節 ペアレンティング理論の可能性
  1.Involvement理論
  2.Rusbultの投資理論
  3.アイデンティティ理論
 第5節 本研究の結論
 第6節 研究からのインプリケーション
  1.父親と母親のペアレンティングに注目する必要性
  2.日本の育児における性別役割分業を変えるために
 第7節 本研究の限界と今後の課題

あとがき
文献リスト
人名索引
事項索引
著者加藤邦子 著
発行年月日2017年02月28日
頁数264頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2172-4