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視聴印象が媒介するテレビCMへの態度の形成

広告効果の実証的分析

定価:本体 8,000 円+税

「広告表現」と「広告好感度」の間に「視聴印象」の媒介機能という新しい概念を導入。両者の関連を膨大な資料を基に実証的に分析した新著。

【著者略歴】
浅川雅美(あさかわ まさみ)
1966年生まれ。関西大学大学院社会学研究科社会心理学専攻博士課程修了。
博士(社会学)。
1995年文教大学女子短期大学部講師、2001年文教大学女子短期大学部助教授、2010年文教大学准教授を経て、現在、文教大学教授。専門は、消費者行動論、広告心理。
目次を表示します。

はじめに
序論
 Ⅰ.広告効果のとらえ方について
 Ⅱ.研究目的
  1.基本的な研究目的
  2.二つの研究目的
本論
第1部 先行諸研究の概要
 第1章 「受容内容分析」に関する先行諸研究の概要
 Ⅰ.広告表現に対する反応的側面のモデル
  1.初期の階層モデル
  2.1961年以降の階層モデル
  3.関与水準を考えたモデル
  4.広告表現に対する受け手の反応プロセスを体系的にとらえた佐々木(1994)のモデル
 Ⅱ.「Aad」の定義とその形成に関する先行諸研究の概要と本研究でのとらえ方
  1.「Aad」の定義に関する先行諸研究のレヴューと本研究での「Aad」の定義
  2.「Aad」形成に関する先行諸研究のレヴューと本研究での「Aad」形成のとらえ方
 第2章 「視聴印象」の分析方法に関する先行諸研究の概要
 Ⅰ.全体的接近による「視聴印象」の分析方法
  1.CMの類型化を行っている先行諸研究
  2.全体的接近による「視聴印象」の分析方法のまとめ
 Ⅱ.要素的接近による「視聴印象」特性の分析方法
  1.心理学における基本情緒説を応用している先行諸研究
  2.「視聴印象」を多次元的特性でとらえている先行諸研究
 Ⅲ.要素的接近による「視聴印象」の機能の分析方法
  1.「視聴印象」と「Aad」の関連のみを分析している先行諸研究
  2.「視聴印象」と「Aad」の関連の他に「視聴印象」と他の態度要因との関連も視野に入れて分析している先行諸研究
 Ⅳ.要素的接近による「視聴印象」特性および機能の分析方法のまとめ
  1.わが国の先行諸研究にみられる「視聴印象」の共通次元
  2.「視聴印象」の測定項目を選定する必要性
  3.「Aad」の測定項目を選定する必要性
 Ⅴ.本研究における「視聴印象」の分析方法
 第3章 「訴求内容分析」に関する先行諸研究の概要
  Ⅰ.全体的接近による広告表現の分析方法
   1.広告制作者(クリエーター)の経験則によるCMの類型化
   2.「表現形式にもとづくCM類型」と「再生,理解および説得」との関連分析
  Ⅱ.要素的接近による広告表現の分析方法
   1.広告表現を要素的接近でとらえている先行諸研究
   2.要素的接近による広告表現の分析方法のまとめ
  Ⅲ.本研究における広告表現の分析方法
第2部 予備的研究
 第1章 研究課題
  Ⅰ.予備的研究の意義
  Ⅱ.食品CMを取り扱う理由
 第2章 主研究に採用する「視聴印象」および「Aad」の測定項目の選定
  Ⅰ.本章の目的
  Ⅱ.調査方法
   1.測定項目の選定方法
   2.視聴実験に用いたCM
   3.視聴実験の実施方法
   4.実験の手続き
   5.解析方法
  Ⅲ.結果と考察
   1.CMの「表現評価」の因子分析結果
   2.CMの「イメージ」の因子分析結果
   3.CMの「総合評価」の因子分析結果
   4.抽出された「視聴印象」次元と先行諸研究にみられる「視聴印象」の共通次元との比較
   5.「CM好感度」と相関の高い因子の検討
  Ⅳ.本章のまとめ
 第3章 主研究に採用するCMの選定
  Ⅰ.本章の目的
  Ⅱ.解析方法
  Ⅲ.結果と考察
   1.「総合評価」の2特性による5クラスターの構成と因子得点の比較
   2.「総合評価」2因子による5クラスター間の「総合評価」2因子,「表現評価」3因子および「イメージ」4因子の各因子得点の比較
   3.「表現評価」3特性による5クラスターの構成と「表現評価」各因子得点の比較
   4.「イメージ」4特性による5クラスターの構成と「イメージ」各因子得点の比較
   5.各領域で構成されたクラスターの比較
   6.3領域のクラスター分析にもとづく代表的なCMの選定
  Ⅳ.本章のまとめ
 第4章 主研究の方向づけ
  Ⅰ.予備的研究で得られた知見に基づく主研究の方向づけ
   1.主研究に用いる「視聴印象」の測定項目
   2.主研究に用いる「Aad」の測定項目
   3.主研究に採用するCM
  Ⅱ.実験方法や分析方法についての考察
   1.CMの提示方法についての考察
   2.分析方法についての考察
第3部 主研究
 序章 分析の枠組み
 第1章 「視聴印象」の多次元的特性
  Ⅰ.本章の目的
  Ⅱ.調査方法
   1.視聴実験に採用したCM
   2.被調査者と実施日
   3.視聴実験の実施方法
   4.教示の詳細
   5.CMの「視聴印象」および「Aad」の測定項目
   6.視聴実験を分けて実施したことについての考察
  Ⅲ.結果と考察
   1.「視聴印象」次元の抽出(「A+a+B+b」セットの因子解)
   2.「視聴印象」5次元の信頼性の検証
   3.抽出された「視聴印象」5次元と先行諸研究で抽出されている「視聴印象」次元との比較
   4.「視聴印象」5次元の測定値とCMの具体的な表現内容との対応
  Ⅳ.本章のまとめ
 第2章 「表現・制作的要素」の多次元的特性
  Ⅰ.本章の目的
  Ⅱ.調査方法
   1.測定項目の設定
   2.評定方法
   3.解析に用いた項目
  Ⅲ.結果と考察
   1.「表現・制作的要素」次元の抽出
   2.抽出された「表現・制作的要素」7次元と「先行諸研究で抽出されている次元」との比較
   3.「表現・制作的要素」7次元での測定値とCMの具体的な表現内容との対応
  Ⅳ.本章のまとめ
 第3章 「表現・制作的要素」と「Aad」の関連に及ぼす「視聴印象」の媒介機能の分析
  Ⅰ.本章の目的
  Ⅱ.本章の分析方法
  Ⅲ.「表現・制作的要素」特性が「Aad」に直接的に及ぼす影響
   1.解析方法
   2.結果と考察
  Ⅳ.「表現・制作的要素」特性が「視聴印象」特性に及ぼす影響
   1.解析方法
   2.結果と考察
  Ⅴ.「視聴印象」特性が「Aad」に及ぼす影響
   1.解析方法
   2.結果と考察
  Ⅵ.「表現・制作的要素」と「Aad」の関連に及ぼす「視聴印象」の媒介機能
   1.解析方法
   2.仮説の設定
   3.結果と考察
  Ⅶ.本章のまとめ
 第4章 「伝達内容」と「Aad」の関連に及ぼす「広告の情報的価値」と「視聴印象」の媒介機能の分析
  Ⅰ.本章の目的
  Ⅱ.「食品選択基準」次元の抽出
   1.「食品選択基準」次元を抽出する意義
   2.先行諸研究にみられる「食品選択基準」の測定尺度
   3.調査方法
   4.結果と考察
  Ⅲ.「食品選択基準」各次元を代表する項目での高得点CMと低得点CMの判定
   1.CMの内容分析の方法について
   2.結果と考察
  Ⅳ.「食品選択基準」各次元を代表する項目での高得点CM群と低得点CM群にみられる「視聴印象」および「Aad」の評定の差異
  Ⅴ.「広告の情報的価値」が高い場合と低い場合にみられる「Aad」の評定の差異
  Ⅵ.本章のまとめ
第4部 「広告の情報的価値」の媒介機能に関する確認的実験
 序章 分析の枠組み
 第1章 確認的実験に用いる「食品選択基準項目」の選定に向けての分析:「食品選択基準」の多次元的特性
  Ⅰ.本章の目的
  Ⅱ.探索的因子分析
   1.調査方法
   2.結果と考察
  Ⅲ.確認的因子分析
   1.調査方法
   2.結果と考察
  Ⅳ.本章のまとめ
 第2章 確認的実験に用いるCMの選定に向けての分析:ACC入賞作品の食品CMが訴求している「食品選択基準」
  Ⅰ.本章の目的
  Ⅱ.分析方法
   1.分析データ
   2.データ処理
  Ⅲ.結果と考察
   1.主要語の頻度分布
   2.ACC賞入賞作品に使われている主要語のコレスポンデンス分析
  Ⅳ.本章のまとめ
 第3章 「伝達内容→広告の情報的価値→視聴印象→Aad」という反応プロセスについての検証
  Ⅰ.本章の目的
  Ⅱ.調査方法
   1.視聴実験に用いたCM
   2.CMの提示順序
   3.被調査者
   4.視聴実験の実施方法
   5.4グループの回答を一括して解析できることの確認
   6.分析に用いるデータの選定
  Ⅲ.結果と考察
   1.「伝達内容」と「Aad」の関連に及ぼす「広告の情報的価値」の媒介機能
   2.「広告の情報的価値」と「Aad」の関連に及ぼす「視聴印象」の媒介機能
  Ⅳ.本章のまとめ
 第4章 広告の情報的価値が伝達内容への注目に及ぼす影響
  Ⅰ.本章の目的
  Ⅱ.アイ・トラッキングについて
  Ⅲ.「消費者の食品選択基準が広告に対する注目に及ぼす影響」を明らかにするためにアイ・トラッキングを用いた先行諸研究のレヴュー
  Ⅳ.仮説の設定
  Ⅴ.調査方法
   1.実験に用いたCM
   2.実験の実施方法
  Ⅵ.結果と考察
   1.「天然成分でできていること」を訴求しているCM(素材力)のケース
   2.「カロリーが低いこと」を訴求しているCM(三ツ矢サイダー・オールゼロ)のケース
  Ⅶ.本章のまとめ
   補足 Webサイトを用いたアイ・トラッキング実験
   1.調査方法
   2.結果と考察
第5部 総括
 第1章 本研究の概要
  Ⅰ.研究目的
  Ⅱ.研究方法
  Ⅲ.研究結果
   1.問題意識と先行諸研究のレヴュー
   2.予備的研究の結果
   3.主研究の結果
   4.「広告の情報的価値」の媒介機能に関する確認的実験
 第2章 広告表現の研究に対する本研究の意義
 第3章 広告効果論における本研究の意義
   1.信頼性と妥当性のある「視聴印象」特性を抽出したことについて
   2.「Aad」形成モデルを実証的に分析したことについて
   3.個々の受け手の諸特性に合ったCMを配信する必要性を提案したことについて
   4.その他の成果:「食品選択基準」5次元の抽出
   5.今後の課題
 引用文献
 付表
 人名索引
 事項索引
著者浅川雅美 著
発行年月日2018年02月28日
頁数416頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2216-5