博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

園における3歳児積み木場面の検討

定価: 5,500 (本体 5,000 円+税)

積み木によって構成配置される物的環境がいかにして幼児間の関係をつなぎ、発達を支援しうるのか。幼稚園に設置された積み木を通して、これまでの知見にはないより詳細な過程と要因を提示する。

【著者略歴】
宮田 まり子(みやた まりこ)

2002年 玉川大学大学院文学研究科修士課程修了 修士(文学)
2013年 東京大学大学院教育学研究科修士課程修了 修士(教育学)
2017年 東京大学大学院教育学研究科博士課程修了 博士(教育学)
現 在 白梅学園大学子ども学部発達臨床学科講師
目次を表示します。
第Ⅰ部 問題と目的
第1章 園における相互行為の構造と過程
 1-1. 積み木と幼児の発達に関する先行研究
  1-1-1. 積み木場面における行為と形状に関する研究
  1-1-2. 積み木を媒介とする相互行為について検討された研究
  1-1-3. 3歳児の相互行為を支える保育者に関する先行研究
 1-2. 相互行為に関する先行研究
  1-2-1. 園内における相互行為に関わる発達に関する研究
  1-2-2. 園内における相互行為に関わる要因の多様性
  1-2-3. 相互行為の構造及び発達との関係
 1-3. 積み木における相互行為研究の展望と課題

第2章 本研究の目的と構成
 2-1. 本研究の目的
 2-2. 本研究の構成

第3章 方法
 3-1. 研究の対象
  3-1-1. 対象の施設と保育形態
  3-1-2. 積み木の種類
 3-2. 方法と分析
  3-2-1. 方法
  3-2-2. 分析
 3-3.倫理的配慮

第Ⅱ部 3歳児積み木場面の実証研究
第4章 3歳児積み木場面の1年間の変容過程
 4-1. 問題と目的
 4-2. 方法
  4-2-1. 研究協力者
  4-2-2. 期間・時間
  4-2-3. 観察方法
  4-2-4. 分析方法
 4-3. 結果
  4-3-1. 目的の出現と相違の時期(6月~7月)
  4-3-2. イメージの表出と共有化へ向かう時期(9月~2月)
  4-3-3. 協働の時期(3月)
 4-4. 考察

第5章「崩れ」に伴う応答と行為に関する検討
 5-1. 問題と目的
 5-2. 方法
  5-2-1. 研究協力者
  5-2-2. 期間・時間
  5-2-3. 観察方法
  5-2-4. 分析方法
 5-3. 結果
  5-3-1. 崩れに対し肯定的な応答が表わされる場面
  5-3-2. 崩れとその後の行為の関係性
 5-4. 考察

第6章 保育者の発話と行為に関する検討
 6-1. 問題と目的
 6-2. 方法
  6-2-1. 研究協力者
  6-2-2. 期間・時間
  6-2-3. 観察方法
  6-2-4. 分析方法
 6-3. 結果
  6-3-1. イメージを膨らませて展開していく場合
  6-3-2. 複雑な構築を目指して展開される場合
 6-4. 考察

第Ⅲ部 総合考察
第7章 総合考察
 7-1. 各章の総括
  7-1-1. 3歳児クラス積み木場面における時期的変化(研究1)
  7-1-2. 積み木の「崩れ」と「崩し」行為についての検討(研究2)
  7-1-3. 3歳児積み木場面への保護者の参加についての検討
       (研究3)
 7-2. 本論文で明らかになった知見
 7-3. 本研究の幼児教育における意義
 7-4. 本研究の課題


引用文献
謝辞
著者宮田まり子 著
発行年月日2019年03月29日
頁数148頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2275-2