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マインドフルネスによる大学生の怒り予防効果

定価: 6,050 (本体 5,500 円+税)

怒りに対するマインドフルネスの効果を検証したRCTなど一連の実証研究を掲載。第三世代の認知行動療法および怒りの問題に関心を持つ者にとって、必携の1冊。

【著者略歴】
武部 匡也(たけべ まさや)

神奈川県横浜市出身
2013年 中央大学法学部卒業
2015年 信州大学大学院教育学研究科修士課程修了
2016年 日本学術振興会特別研究員(DC2・関西大学)
2018年 関西大学大学院心理学研究科博士課程後期課程修了
    博士号(心理学)取得
同 年 立正大学心理学部臨床心理学科助教
目次を表示します。
はじめに(佐藤 寛)
第1章 怒りの構成概念と障害
 第1節 怒りの定義とその周辺概念
 第2節 怒りのアセスメント
 第3節 怒りに関する診断基準
 第4節 本章のまとめ

第2章 怒りの身体的・心理的・社会的影響
 第1節 怒りと攻撃
 第2節 保健・医療領域における怒り―心疾患
 第3節 司法・矯正領域における怒り―IPV
 第4節 福祉領域における怒り―児童虐待
 第5節 教育領域における怒り―いじめ,校内暴力
 第6節 本章のまとめ

第3章 怒りに対する認知行動療法の概観
 第1節 怒りの心理学的モデルと認知行動療法
 第2節 成人の怒りに対する認知行動療法の有効性
 第3節 行動的な介入とその理論背景
 第4節 認知的な介入とその理論背景
 第5節 第三世代の認知行動療法
 第6節 本章のまとめ

第4章 怒りに対するマインドフルネス
 第1節 マインドフルネスとは
 第2節 マインドフルネスに基づいた介入プログラム(MBSR,MBCT)とその有効性
 第3節 マインドフルネスの作用機序
 第4節 怒りに対するマインドフルネスの適用
 第5節 怒りに対するマインドフルネスに基づいた介入プログラムの有効性―メタ分析 (研究1)
 第6節 本章のまとめ

第5章 本研究の目的と意義
 第1節 本研究の目的と意義
 第2節 本研究における用語の定義

第6章 怒り反すうと怒りおよびその表出方法との関連
 第1節 怒り反すうが特性怒りに与える影響の縦断的検討 (研究2)
 第2節 怒り反すうと認知的再評価が怒りとその表出方法に及ぼす影響の実験的検討 (研究3)
 第3節 本章のまとめ

第7章 マインドフルネスと怒り反すうの関連
 第1節 マインドフルネスと怒り反すう―縦断研究 (研究4)
 第2節 マインドフルネスが怒り反すうに与える影響の実験的検討 (研究5)
 第3節 本章のまとめ

第8章 マインドフルネスが怒りに影響を及ぼすメカニズムの検討
 第1節 モデル検討 (研究6)
 第2節 本章のまとめ

第9章 怒りに対するマインドフルネスに基づいた介入の有効性
 第1節 パイロット介入 (研究7)
 第2節 無作為化比較対照試験 (研究8)
 第3節 本章のまとめ

第10章 全体的考察
 第1節 本研究の結果のまとめ
 第2節 総合考察
 第3節 本研究の臨床的示唆
 第4節 本研究の限界および今後の課題

引用文献
付録 (介入マニュアル)
謝辞
著者武部匡也 著
発行年月日2020年12月15日
頁数236頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2347-6