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古事記の表現と解釈

定価: 13,200 (本体 12,000 円+税)

『古事記』はいかに解釈すべきか。従来誤読されている箇所の多い『古事記』を対象として、日本語史研究の立場から、その表記と表現に即した新たな解読を提示する。

【著者略歴】
山口佳紀(やまぐち よしのり)
1940年 千葉県市川市に生まれる
1963年 東京大学文学部卒業
1967年 東京大学大学院博士課程中退
1967年 東京大学教養学部助手
1970年 聖心女子大学分学部専任講師
1985年 東京大学文学博士号取得
〔現職〕聖心女子大学文学部教授
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
凡例
緒言
第一章 『古事記』の書記様式と訓読
 第一節 『古事記』の文体―散文部と歌謡部―
 第二節 『古事記』の書記様式と補読
 第三節 『古事記』における使役・受身の表記と補読
 第四節 『古事記』における「者」字の用法と解釈
第二章 『古事記』散文部の表記と解釈
 第一節 『古事記』「天照大御神」訓義考
 第二節 景行天皇条訓釈・三題
第三節 『古事記』の本文校訂に関する若干の考察
 第四節 続・『古事記』の本文校訂に関する若干の考察
 第五節 『古事記』のアマヒをめぐって―文脈からの考察―
第三章 『古事記』歌謡部の語詞と解釈
 第一節 『古事記』歌謡の古語性について
 第二節 『古事記』歌謡における稀用語の処理
 第三節 続・『古事記』歌謡における稀用語の処理
 第四節 『古事記』カガナベテ再考
第四章 『古事記』歌謡の読み方
 第一節 『古事記』赤猪子物語における歌謡の解釈
 第二節 『古事記』大山守命物語の読み方―散文と歌謡が作る物語―
 第三節 『古事記』吉野国主歌考
 第四節 允恭天皇条「こもりくの」歌考
第五章 『古事記』『日本書紀』の諸問題
 第一節 『記』『紀』の訓読を考える
 第二節 『日本書紀』武烈紀における歌垣歌謡の解釈
     ―「なをあましじみ」の句を中心に―
 第三節 上代特殊仮名遣いと『古事記』偽書説
 第四節 [書評]西宮一民著『古事記の研究』
後記
既発表論文との関係
索引 
著者山口佳紀 著
発行年月日2005年02月28日
頁数454頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1500-6