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日本語研究の新視点

定価: 20,900 (本体 19,000 円+税)
『吾妻鏡補』『日本考』などの中国資料による日本語の探究や、インドネシアの在任中の共同研究とそれを契機とした対照研究・日本語溯源など示唆に富む論考を収める。

【著者略歴】
福田益和(ふくだ よしかず)
1935年8月 熊本県生
1962年3月 九州大学大学院文学研究科修士課程修了
現  在  熊本県立大学文学部教授
専  攻  国語学  
目次を表示します。
第一章 日本と中国
―中国資料による日本語研究など―
(一)『吾妻鏡補』所引「海外奇談国語解」本文の構成と語彙
(二)岡嶋冠山編「唐話纂要」本文覚え書き
(三)方言資料としての『唐話纂要』         
―長崎方言の形成―
(四)中国資料『日本考』研究序説                
(五)『日本考』―本文と語彙―            
(六)『日本考』小考―巻四を中心に―
第二章 作品とその言語研究
(一)日本書紀私記(甲本)                     
(1)日本書紀私記(甲本)について
(2)日本書紀私記甲本における傍訓の性格について
(3)日本書紀私記(甲本)について
―傍訓の仮名の用法を中心に―
(二)徒然草                           
(1)徒然草七三段の解釈
―「はなのほとおこめきていふは」―
(2)兼好とコトバ
(3)兼好の言語生活一面
(三)古今著聞集
(1)古今著聞集研究序説
(2)「古今著聞集」小考―名義をめぐって―
(3)古今著聞集の表現に関する一考察
―今昔物語集・宇治拾遺物語との比較を通して―
(4)古今著聞集の研究
―助詞「の」・「が」の用法―
(5)古今著聞集の研究(2)
―古今著聞集と徒然草―
(6)古今著聞集の研究(3)
―語彙・語法雑考―
第三章 日本とインドネシア           
―対照研究・日本語溯源など―
(一)インドネシアにおける言語行動の実態調査報告(概要)
―日・独と比較して―
(1)日本語文   (2)インドネシア語文
(付)インドネシア人用言語行動調査票(インドネシア語文)
(二)日本語における南島語的要素            
(三)ポリワーノフ覚え書              
(四)エマン先生訪問記
―インドネシアの日本語教育―
(五)近代日本文学における「日本語」
あとがき
著者福田益和 著
発行年月日1998年03月31日
頁数608頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1091-9