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日本紀竟宴和歌の研究

日本語史の資料として

定価: 10,450 (本体 9,500 円+税)
本妙寺本『日本紀竟宴和歌』について、翻刻・現代語訳・注釈等を行い、日本語史研究の資料としていかに位置付けるかを考察し、その言語的性質を明らかにした書。

【著者略歴】
梅村玲美(うめむら れみ)
1976年神奈川県生まれ
2008年聖心女子大学大学院文学研究科人文学専攻博士後期課程修了
   博士(文学)
現在 聖心女子大学文学部非常勤講師
専攻 日本語史研究
目次を表示します。
はしがき
凡例
序章 『日本紀竟宴和歌』概説                
 第一節 本妙寺本『日本紀竟宴和歌』                
  はじめに                           
  (一)本妙寺本『日本紀竟宴和歌』              
   (1)体裁  
   (2)「宗尊親王御筆」説  
   (3)平仮名表記和歌部分左注の成立時代 
   (4)平仮名表記和歌部分と左注の編者
  (二)「竟宴和歌」                     
   (1)なぜ「和歌」だったのか
   (2)歌題と作者について
   (3)修辞法
   (4)万葉仮名用法
  おわりに
 第二節 研究史
  はじめに
  (一)「竟宴和歌」研究
  (二)左注研究
  おわりに
第一章 『日本書紀』講書と竟宴
 第一節 『日本書紀』講書と竟宴の儀式次第
  はじめに
  (一)『日本書紀』講書の儀式次第概略
  (二)竟宴の儀式次第概略
  おわりに
 第二節 『西宮記』における講書・竟宴
  はじめに
  (一)「尚復唱文」
  (二)「詠詩之冊」「詠詩冊」「詠詩之文」
  (三)『西宮記』というテキストの性質
  おわりに
第二章 日本語史資料としての「竟宴和歌」
 第一節 「竟宴和歌」の文字表記
  はじめに
  (一)他の文献における文字表記との比較
  (二)「竟宴和歌」独自の文字表記
  (三)A・C群における、B群寄りの作者について
  おわりに
 第二節 「竟宴和歌」の文法
  はじめに
  (一)上代特有の文法
  (二)中古特有の文法
  (三)敬語法
  おわりに
 第三節 「竟宴和歌」の語彙
  はじめに
  (一)『日本書紀』古訓特有の語彙
  (二)上代語の語彙
  (三)中古語の語彙
  (四)漢文訓読語の語彙
  おわりに
 第四節 「竟宴和歌」における作者の身分の相違
  はじめに
  (一)B群(博士・尚復および大学寮関係者)
  (二)A群(親王・大臣・納言・参議)
  (三)C群(弁・少納言・外記・史・召人・四位・侍従・大夫)
  おわりに
 付節 左注の類型について
  はじめに
  (一)左注の(a類)(b類)について
  (二)左注の(c類)について
  (三)左注の(d類)について
  おわりに
まとめ

引用・参考文献一覧
既発表論文との関係
あとがき


〈資料編〉
本妙寺本『日本紀竟宴和歌』 
凡例
原文・書き下し文・現代語訳・注
『西宮記』
凡例
原文・書き下し文・現代語訳・注
『釈日本紀』所引『新儀式』
凡例
原文・書き下し文・現代語訳・注
補注 「竟宴和歌」作者解説・関係人物解説
索引
神名・人名索引
語彙索引
書名索引
研究者索引
仮名字母種類と使用頻度一覧表(第一~第九表)
著者梅村玲美 著
発行年月日2010年05月31日
頁数348頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1802-1