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テレビ報道の機能分析

定価: 6,050 (本体 5,500 円+税)

テレビ報道を見る視聴者の頭のなかではなにが起きているのか?発信側・受信側の各要因を整理した機能分析的視点によるテレビ報道活動を検証する。

【著者略歴】
海後宗男(かいご むねお)
1968年 東京都に生まれる。
1990年 国際基督教大学教養学部を卒業。
1992年 同大学大学院教育学研究科博士前期課程修了。
1999年 同大学大学院同研究科博士後期課程修了。
博士(教育学)。
現在、明海大学外国語学部専任講師。
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
序章
第1章 マス・コミュニケーション研究における機能分析
 第1節 研究方法としての機能分析
 第2節 マス・コミュニケーションの機能分析
 (1)マス・コミュニケーションの活動の分類
 (2)マス・メディア報道と「環境の監視」
 (3)マス・メディア報道と「構成要素間の関連づけ」
第2章 マス・メディア報道の発信要因としての「メディア・フレーム」
 第1節「メディア・フレーム」の概念
 第2節「メディア・フレーム」の類型化
 第3節 実証的な「メディア・フレーム」研究の流れ
第3章 テレビ報道の受信要因としての現実志向的接触行動と空想志向的接触
行動
 第1節 即時報酬型報道と遅延報酬型報道
 第2節 接触行動の現実志向と空想志向
 第3節 空想型思考と指令(現実)型思考
第4章 テレビ報道の諸活動の結果に関する研究概観
 第1節 社会的現実の統合的構築に関する研究
 (1)テレビによる社会的現実
 (2)テレビによる社会的現実をめぐる主な研究
第2節 社会的現実の短絡的構築に関する研究
(1)エピソード型メディア・フレームによる社会的現実の短絡的構築
(2)報道の断片化による社会的現実の短絡的な構築
第3節 アジェンダ設定研究
(1)「アジェンダ設定」の意味
(2)「アジェンダ設定」研究
第4節 テレビ報道の「娯楽性」の問題
(1)娯楽
(2)テレビ報道の「娯楽」という要因
第5章 問題の設定
 第1節 マス・コミュニケーションの機能の理論とテレビ報道の問題点
 (1)「環境の監視」の問題
 (2)「構成要素間の関連づけ」の問題
 第2節 日本における「メディア・フレーム」の検討
 (1) ストレートニュースと企画ニュースの概念
 (2)メディア・フレームの分類判断基準
 第3節 メディア・フレームと主観的・社会的現実の構築
 (1)社会的現実の構築と認知スタイル
 (2)社会的現実の構築と連想ネットワーク
 第4節 接触行動の志向とテレビ報道のメディア・フレーム
 (1)接触行動の現実志向とメディア・フレーム
 (2)接触行動の空想志向とメディア・フレーム
 第5節 仮説の設定
第6章 調査
 第1節 目的
 第2節 調査法
 (1)メディア・フレーム類型別接触に関して
 (2)接触行動の志向に関して
 (3)社会的現実の構築に関して
  (i)認知スタイルに関する質問項目
  (ii)社会的現実の構築連想ネットワーク
 (4)話題性に関して
 (5)娯楽性に関して
 第3節 予備調査
 (1)予備調査の目的
 (2)予備調査1 メディア・フレームの類型化
 (3)予備調査2 接触行動の志向
 (4)予備調査3 社会的現実の構築(認知スタイル),話題性,および
娯楽性
 第4節 本調査
 (1)調査手順
 (2)被調査者と調査時期
 (3)調査結果
  (i)新聞と雑誌
  (ii)接触行動の志向とメディア・フレーム別接触
  (iii)「社会的現実の構築」,「話題性」及び「娯楽性」
  (iv)社会的現実の統合的構築と短絡的構築
 (4)仮説の検証
第7章 結論
参考文献
英文要約
資料
 予備調査1 チェックリスト
 予備調査2
 予備調査3
 本調査
あとがき
事項索引
人名索引
著者海後宗男 著
発行年月日1999年11月30日
頁数152頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1176-3